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Jersey Editの作り方

みなさんこんにちは。
Ide_Coという名義で音楽を作る活動をしています。
ジャージークラブというジャンルを軸に、エディット制作やリミックス提供などを行ってます。

本記事では私がエディットを作る際に使っている手法の一部を解説していきます。
これから作っていきたいという方はもちろん、今作っている方にも何かの参考になれば幸いです。

※使用DAWはAbleton Live11 Standard版です。
他のソフトで同じことが出来るかは分かりませんのでご了承ください。

【目次】
●キックの作り方
●インスト、ボーカルのチョップ
●サンプルの配置(声ネタなど)
●パーカッション、FX
●使っているプラグインなど
●まとめ

●キックの作り方
サンプルを直接DAWに貼り付けるのではなく、Simplerを使っています。
低域を担うキック(90hz以下くらい)と、キャラクターとなるキックを別々に作って同時に鳴らしています。
Simplerに適当なサンプルを読み込み、各種パラメーター、EQ、コンプを使用して欲しい音に仕上げていきます。

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アタックやリリースは曲のノリを左右するので特に気を使います。

最後にこの2つのトラックをグループ化しEQ、コンプで微調整して完成です。
MIDIで打ち込んでパターンを作っていきます。

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●インスト・ボーカルのチョップ
ジャージークラブの醍醐味である「刻み」ですが、私はここでもSimplerを使っています。
刻みたいオーディオファイル上で「新規MIDIトラックにスライス」を選択すると、指定した長さで分割されSimplerに読み込まれ、Drum Rackとして立ち上がります。
これをMIDIパッドを使い手動で打ち込み、いい感じのパターンを組み立てます。
波形を切り貼りするよりも直感的に作業ができるので採用しています。

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打ち込んだ例です(赤がインスト、青がボーカルです)

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4~8小節単位で色々なパターンを作ってDAW上に並べていきます。
あとはEQ、コンプで馴染ませ、OTTで味付けしたら完成です。

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●サンプルの配置(声ネタなど)
ジャージークラブお馴染みのサンプル達を並べていく作業ですね。
私はやはりSimplerを使っています。
具体的には様々なサンプルを読み込んだ専用のDrum Rackを作っており、サンプラーを鳴らす感覚で並べていきます。

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色々な組み合わせを思いつくままに試していけるのがメリットだと思います。
フィルターを掛ける、Panを振る、ピッチのオートメーションを書くといった細かい作業も全てSimpler上で完結できます。

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●パーカッション、FX
HatやSnare、Clap、SnapといったワンショットのサンプルであればSimplerで打ち込みます。
ブレイクビーツのようなループ素材や、ある程度尺が長いFX、Fillは波形の方が扱いやすいので、そのまま張り付けてエディットしてます。

●使っているプラグインなど
どういった使い方をしているかも簡単に記載します。

【EQ、コンプレッサー】
Live付属のEQ Eight、Glue Compressorを使っています。
欲しい所以外をEQでカットし、コンプで馴染ませるという使い方がメインです。
この2つは全トラックに挿してます。

【Sausage Fattner】
キックに挿しています。音がでかくなります。設定はケースバイケースです。

【OTT】
コンプで持ち上げるだけだと地味だなー、と思う時に挿します。ボーカル素材にも躊躇なく使います。

【Delay、Reverb】
Live付属のものを使っています。
サンプルを刻んだ際に生じる隙間を埋める目的でよく使います。

●まとめ
今回は制作手法にフォーカスして解説しました。
Simplerなしでは何もできないくらい多用していることが分かります。それだけ便利なデバイスだと思います。

今回紹介したような直感的な方法を好む理由として、自分がサラリーマンで制作に割ける時間が限られていることがあります。
思いついたらすぐ形にできますし、適当に鳴らしている中で偶然に面白いパターンが生まれることも経験します。

キックの音作りやボーカルチョップの並べ方もいつか解説してみたいと思います。
何か質問があればtwitterに投げてもらえると幸いです。

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