見出し画像

自律神経の働き

前回の投稿で人が人らしく振る舞う(スポーツをしたり、勉学に励んだり、想像したり、創造したりなどなど…)ためには自律神経の働きが大切です。
と言うことをお伝えさせていただいたので、今回は「自律神経」についてお伝えさせていただきます。

鈴木孝佳 疲れない体を脳からつくるボディハック

結論として交感神経と副交感神経のどちらも高いレベルで働いてくれることが理想的であり、時間帯によって二つの神経が適切に切り替えられることが大切です。


「自律神経」には「交感神経」と「副交感神経」があります。
交感神経はアクセル、副交感神経はブレーキなどと例えられることがしばしばあります。
どちらが「善」でどちらが「悪」ということはなく生きていくためにはどちらも欠かすことのできない大切なものです。

自律神経は24時間365日休むことなく心身の状況をチェックし、起きている時も眠っている時も生命を維持するために活動し、常に身体の内部環境を一定の範囲内に保つホメオスタシスという機能を働かせるためにも一役買ってくれています。
息をする、心臓を動かす、血液を全身に送る、食べたものを消化する、栄養を吸収、排泄するなど、意識してコントロールできないことを日々行ってくれているのです。

また、環境の変化に対する情報もチェックしており身体を環境に適応するように調整してくれてもいます。(寒い場所では身体を震わせて体温あげようとし、暑いところでは汗をかき体温を下げようとする)

自律神経にはそれぞれ働きを任されている時間帯があり、交感神経は明け方から日中にかけての活発に活動する時間帯や、心身に危険が迫っている時、ストレスを感じている時に働きます。
副交感神経は夕方から夜にかけて休息に向かう時間帯や、リラックスしている時、睡眠中に働きます。


理想としては交感神経と副交感神経がどちらも高いレベルで活動してくれること。
そして、1日の中で交感神経と副交感神経が任された時間帯に適切に切り替えて働いてくれることです。

しかし、最近では様々なストレスやスマホ、SNSなどの影響により、本来では副交感神経の働きが優位になる夕方から夜にかけてのリラックス、回復するための時間にも交感神経が優位になりやすい環境となっています。

そのため常に交感神経のスイッチが入り心身ともに興奮状態になり、副交感神経のスイッチが入りにくいことで眠りが浅くなったり、寝ても疲れが取れなかったり、それらが積み重なることで体調を崩しやすくなってしまう方が増えているように感じます。

環境的に交感神経の活動が過剰になりやすい時代ではありますが、時間帯によって役割がスイッチできているのであれば問題はありません。
(日中は交感神経が優位だったとしても、寝る前には副交感神経の働きが優位になっているのであれば問題ありません。)

本当に問題なのは役割のスイッチができずに常に交感神経が優位の状態でブレーキが効かずいつも焦っている、イライラしている興奮状態。
その逆に常に副交感神経が優位の状態でアクセルが踏み込めずやる気が起きず集中力が低い、常に眠く気だるい、抑うつ状態。
などの切り替えがうまくできずにどちらか一方のスイッチが長期間(約3ヶ月以)入り続けてしまっていることが問題となります。

それぞれのスイッチを促す方法として、
交感神経の働きを高めるには人と会話をする、朝日を浴びながらのウォーキング、運動などがあります。
副交感神経の働きを高めるには、音楽を聴く、笑顔を作る(作り笑い、口角を上げるだけでも良い)、湯船に浸かる、食事で腸を整える、深呼吸、ため息をつく、などがあります。

先にもお伝えしましたが、現代社会は交感神経の働きが優位になりやすい時代ではありますが、交感神経、副交感神経の働きが時間によて適切に切り替えができること、そして両方が高いレベルで働いてくれることが大切ですので、上記の交感神経と副交感神経が働きすぎている状態をチェックしていただき、そのような症状が現れている場合には反対のスイッチが入るように上記の方法をお試しください。

方法は知っているだけでは変化が起こりませんので、出来ることからこつこつと行動してみましょう。

最後までご覧くださり有難うございます。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?