呉より
3月26日にお葉書で、27日にSNSで情報募集を呼びかけたところ、広島、久留米、東京、新潟から続々とgmailに情報をお寄せいただきました。
広島県呉市の石田伸二さんもそのおひとり。コレクションは桜の頃の絵でした。
タイトル:なし/絵のサイズ38cm x 16cm(F0号のキャンバス2枚を連結)/2017-2020年
2020年4月、新潟に帰る直前にサインが入りました。本来は山の部分に桜が入って初めて完成すると井田さんはお話しされていたそうです。
石田さんは、完成したら購入したいことを井田さんにお伝えしていたそうです。しかし、毎年春になると「桜を描き加えたいけどうまく咲かない」と、なかなか絵は完成せず…。その間、絵は、井田さんが音戸逗留中に暮らした家の一角に掛けられていました。井田さんが暮らした家の壁面には、いつも未完の絵が飾ってありました。
井田さんが新潟に帰ることになり、桜の加筆を頼むと「実際に見ないと描けない」と、井田さん。結果、未完成のまま分けてもらうことにしたそうです。「今の状態でも気に入ってますが、これに桜が入るとどうなるんだろ?という楽しみ方が一生できることを考えたら、未完成と言う完成品ですよね。」と石田さん。
2020年4月6日、井田さんが新潟に帰る前日に石田さんが撮影した動画が、いまも公開されています。
井田英夫ウェブサイトより
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