【IDA】初心者と中級者を分ける技術『当て舵』
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上手くなりたいなら必ず身につけるべき技術です
こんばんは
国際ドローン協会
理事の伊藤 聡です。
初心者のパイロットが
中級者以上に上達するためには
いくつかの関門があります。
マスターしておくべき
必須のスキルとも言えるでしょう。
今日は、その中の1つ
『当て舵』についてお伝えします。
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風がある中で
まっすぐ飛ばせますか?
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「もっとも分かりやすい
初心者と中級者以上の違いは?」
と聞かれると、
1つ挙げられるのは
『風がある中でまっすぐ飛ばせるか』です。
無風や屋内でまっすぐに飛ばせるのは
当然です。
GPSやジャイロ、各種センサーが
付いているのでよほどのことが無い限り
きちんと飛びます。
ですが、風がある中で、となると
話は別です。(風速5m以下)
Phantom4やMavic2と言った
パワーのある機体でも
技術がないと、風が吹いている中では
まっすぐに飛びません。
特に横からの風にはドローンは
構造的に弱いので、ふらつきがちです。
そんな時に必要になるスキルであり
初心者と中級者以上を分けるのが『当て舵』です。
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なぜまっすぐ飛ばす
必要があるのか?
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当て舵の話に入る前に
そもそもについてお伝えします。
なぜ、ドローンをまっすぐに
飛ばす必要があるのか?です。
これは一言でいうと
『キレイな映像を撮影するため』です。
ぜひ映画やドラマなどを
見て頂きたいのですが、特殊な効果を狙った
場面以外でふらいた映像は使いません。
時にはスライダーやクレーンを使って
ビシッとまっすぐにカメラを動かして
映像を撮影します。
(メイキング映像でスライダーや
クレーンはお馴染みですよね)
自然であれ、建物であれ、人であれ
被写体をキレイに撮影するには
まっすぐに、丁寧に、ゆっくり飛ばす
必要があります。
というか、そのように飛ばせないと
まともな映像は撮れません。
空撮以外でも、点検や農薬散布でも
まっすぐに飛ばせないパイロットでは
仕事になりません。
ですが、意外とプロを目指している人でも
まっすぐに、ゆっくりと飛ばせる人は
あまり多くありません。
特に屋内ドローンスクールに
通っていた人は、風のある中で飛ばした
経験が少なく苦労しているようです。
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当て舵をマスターして
まっすぐ飛ばそう
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強い風が吹けば、GPSやジャイロで
制御していても多少はふらついてしまいます。
それに対応して、まっすぐ飛ばす
技術こそが当て舵です。
具体的には、風が吹いて
ドローンがふらいた方向と逆方向に
少しだけスティックを操作します。
簡単に図示します。
↑
□(ドローン)
仮に矢印の方向にドローンを
飛ばしているとします。
その時に右から風が吹きました。
↑
□ ←←← (風)
ドローンは左にふらいてしまい
進行方向もまっすぐではなくなります。
↑
□←←←(風)
こうなってしまうと被写体を
キレイにまっすぐ捉えることが
できなくなります。
そこで風が吹いてドローンが
傾いたと感じたら、少しだけ右に
スティックを傾けます。
↑
→□←←← (風)
(当て舵)
風で傾いた分だけ、右にスティック
(エルロン)を倒して上手くバランスが
とれるように修正します。
これが当て舵です。
言葉で読んだり伝えると
とても難しく感じる技術でしょう。
感覚的なものなので
伝えるのは難しいので
練習するしか習得する道はありません。
パイロンを使った基礎練習を
風のある屋外やATTIモードで練習することで
当て舵の感覚は自然と身につきます。
実際、IDAドローンスクールの
メンバーも屋外で、しかも風の強い場所で
練習するうちに自然と身に着けています。
ぜひ屋内や無風での練習だけでなく
多少の風がある中でも飛ばしてみてください。
練習より難しい本番はできません。
慣れれば、感覚をつかめる技術なので
飛ばして身につけていきましょう。
それでは、最後まで読んでいただき
ありがとうございます。
一般社団法人国際ドローン協会
理事 伊藤 聡
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