通り魔通り
逃げろ逃げろ逃げろ逃げろ逃げろ、苦しみから、奇異の目から、嘲笑から、蔑みから、全てから。喉の奥の奥の奥の奥へ、押し込めろ。記憶と呼ばれる骸に重しをつけて沈めるんだ。そうして二度と浮かぶな。口から出てくるな。昏くあれ。胸の裂け目から、叫びをあげるな。潰せ。そして逃げろ。見るな、話し掛けるな、来るな来るな来るな。おとなしく底に浸かっていろ。泥に埋めろ、視界を閉ざせ。考えるな。考えるな考えるな考えるな。それでも考えるなら、どうか、楽しいことを。
どれもみなカスだらけなんだ僕は今死にたい苦しい逃げたい生きたい
突然死んだっていいって思える日が、窓の向こうには広がっていた。途方に暮れたように狭い空を見上げる。全身はわずかに熱を帯びてだるかった。鳥の群れが過ぎる。昼の月が落ちる。掌を握り締めてまた開く。ここにはきっと輝かしいものが必要だ。そしてそれより二倍汚らしいものが必要だ。雲がうかぶ。頭痛が起こる。空の青よ、無能の肺を潰せ。
君ばかり死んでいくんだいつの日もたらされる糸に頸を通して
きっとなにかが出来るはずでなにかに成れるはずで過去がどんなに暗く影を落としていても未来はそのぶん明るい。ふざけるなのたまうなクソ野郎。確かに才能はあるんだ世界が発掘さえしてくれれば凡百の何倍も活躍をします、そんなことを抱き締め自意識の泥濘の底で待っている待っている待っているひたすら待っている。誰かが救ってくれるのを。這い上がることさえ忘れた土竜のように深い土の中で。
やらなくちゃやらなくちゃやらなくちゃなにかを埃まみれの布団から出て
理由と言えば、ひとつ、芸術とか言うものだけ。それがあれば生きられる。
依存症、目下不治。
歪んで間違っていて滑稽で浅はかでだけど承認を求めている。収まる気配もない。届かない。
だから私は毎秒だって狂わずに愛します。
見返りは振り向いてくれないこと。完全に、完璧に。
ベースとデパスと缶コーヒー。そうすりゃ少しはモテますか。 素敵、抱いて。
真夜中に文字通り暗中模索。
死にたくなるほど辛くなってでも死ねなくて逃げ込む場所もなくして言い訳も思いつかなくてどうしようもなくなって「死んでみたくなるね」って笑ってしまうあの感じ。勝手に死ねよ。
今日も昨日の上塗りで続いていくと乾かぬペンキ
ロボトミーぼくをいじれよそれからさ、白が色付く世界をおくれ
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