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終演のギニョール・マギカ 覚書

 締切を勘違いするという現場猫的ミスでむつぎ大賞へのエントリーを果たせなかった本作を書く時に考えたりしていたこと。

タイトル

 賞の条件がサイエンスファンタジー縛りなので、剣と魔法のファンタジーにロボを出そうと安直に考えた。魔法で操るロボ→人形劇の連想で「ギニョール」とつけようと思いつく。魔法なのでマギカもつける。
「終焉」と「終演」はどちらにしようか割と悩んだ。結局最初の連想を大事にして終演に決定。

主役

 初稿だと語り手はうらぶれたおっさんだった。敗戦国の裏通りで子供相手に人形芝居をやっている、元エースパイロットが主人公だった。そのおっさんの所に元王女の少女が転がり込んでなんやかんやするレオンのパクリみたいな話を2000文字くらい書いていたのだが、ロボが出てくる気配がなかったのでボツに。
「敗戦国」「エースパイロット」「元王女と一緒にいる」という部分はそのままにして最初からロボに乗っている設定にチェンジした。
 こんなプロットを考えていた。


ロボ

 おっさんが街中で乗り回す予定だったので4mくらいのナイトメアフレーム的な大きさであったが設定変更に伴い巨大化。ガンダムサイズだと逃避行無理だろと思ったのでまあ最初のサイズの倍くらいの9mに決定された。レイバーとかASくらいのサイズのロボ好き。オリロボを書くのは楽しいなあ。本編では書ききれなかったが、関節部分などは板バネ構造になっている。板バネを構成しているのは金属製の呪符。

魔導のアレコレ

 リヒテンベルク魔導図形はリヒテンベル図形から。絶縁体に高圧電流流した時に発生するやつ(稲妻は三次元リヒテンベル図形である)。ようするに全身ビッシリと稲妻っぽい模様が走っている。魔導絶縁金属であるヒヒイロカネの表面を電撃魔法による高電圧処理を行うと刻まれる。この図形自体が魔力の走る回路となっている。
 魔法使いの杖アロン・クシュロンは、出エジプト記でモーセがアロンに渡して神の奇蹟を起こした杖。ヴィンデミアトリクスが使うものは長大なスナイパーライフルのような見た目で、使い方も銃と大体同じ。
 この世界の魔導は八十八星座に対応していて、星辰の位置によって出力が変わったりします。使えるのは魔族(と呼ばれている帝国人)だけ。
 ヴ・アル・シャト魔導帝国は山羊座ニュー星のアル・シャトより命名。その名前はアラビア語で「屠殺される羊」を意味する、もう滅びること前提のネーミングである。
 北方にある強大な魔法帝国が連合軍により滅ぼされる、という筋書きは棺姫のチャイカのパクリです。

勇者と過学

 剣と魔法の物語なので、勇者には剣を使わせた。勇者のギニョール・マギカは光式。他にも一般兵が使う攻式、拠点防衛用の硬式、典礼用の公式、皇帝機である皇式、あらゆる情報が秘匿されている影の機体興織等が存在する(読み方は全て「こうしき」)。
 過学シンエンスは、ルナティックムーンってラノベに出てくる過学にルビ付けただけのパクリです。異世界転移してきた奴らが持ち込んだらしい。(詳しく決めては)ないです。ファンタジー世界で核使ってくる敵いたら最悪だなと思ったので核を使う。放射線とかについての知識はないので被爆地に進駐した勇者軍も謎の毒でみんな死んでしまいます。
 勇者のキャラには迷いに迷った。というか出す予定がなかった。賞のレギュ的にワンシーンでいいんだけど何かしらの区切りが欲しかったので結局出してしまった。もっと濃いキャラにしてあげれば良かったかもしれない。

締切日

 守ろうね!

以上です。

PS5積み立て資金になります