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【ナノこの! vol. 2】 ゲスト:綴 風雅さん

もくじ
1. 作品制作について
2. 普段の制作活動について
3. おすすめ作品紹介


1. 作品制作について

短歌寄稿のきっかけは?
 ー5、6月頃からちょっとずつ作ってたのが結構な数になってたので、今回部誌を出すということで寄稿しました。
どのようなことを意識して制作しましたか?
 ーうまく言えないんですけど、ここから物語が広がりそうなことをあえて31文字の制約の中で作っていって、読んでる側に物語を補完してもらえたらいいなと思って作りました。
短歌の魅力は?
 ーこの文字数だからこそっていうのがあると思います。頑張って世界観を圧縮しようとしているので。
今回はフォントを二編ずつ変えていますが、どのような意図が?
 ーそれぞれのペアに合った雰囲気にしたいなというのと、あとデジタルで作品を描くのが初めてだったのでせっかくだからと思って全力で遊んでみました。SNS依存症の気がある子のはちょっとデジタル文字にしてみたりとか。
最後の短歌は色も変えていますね。
 ー淡い願望ってやつです。今回の作品は実体験や友達の実体験や妄想が混ざっているんですが、その中でも感情に焦点を当てています。
感情表現の場として短歌を制作することが多いですか?
 ーそうですね、一回自分の感情でも幽体離脱して客観的に「この人はこういう感情なんだな」っていうのを理解して、それをどう言葉に落とし込むか考えてから書きます。たまに直情で書いちゃったりもしますけど。


2. 普段の制作活動について

先ほど今回が初のデジタル制作だとおっしゃっていましたが、普段は手書きで?
 ーものを描くのは小学校4年生の時からしてるんですけど、ずっとノートですね。でも最近はスマホのメモ機能で忘れないうちにメモします。
早い段階から物語を作ってらっしゃったんですね。
 ー小学校4年性の時に「ごんぎつね」のアナザーサイドストーリーを書こうっていう授業があったんですよ。で、クラスの最優秀賞を取って褒められて以来、ものを描くのが好きなんです。
本を読むのも昔から好きだったんですか?
 ー親の影響で本棚にある小説を読んでました。宮部みゆきとか東野圭吾とか…
親の本棚って意外と大事ですよね、それで後の趣味形成されたり…。
 ー殺人ものとか親が読ませたがらない物を勝手に読み漁ってた子供でした…。あとドラマの「ガリレオ」にはまってました。

短歌はどのような過程で作るんですか?
 ー思いついたフレーズを書き留めて、それに足していったり引いていったりが基本ですね。上の句だけ書いて下の句を別の人に書いてもらったりもしてます。
おっ楽しそうですね。
 ー同じ上の句なのに片方可愛くて、片方絶望だったりして面白いです。リレー小説の簡易版って感じで。生かすも自由、どんでん返しも自由です。
他の人との発想の違いが楽しめますね。
 ーあと思いつきやすいのは夜です。家族が寝静まった後によく書きます。
やっぱり静かだからですかね?
 ーそれもあるし、いわゆる深夜テンションってやつが働くのもあります。
ああ、朝起きて絶望するやつですね…
 ーめちゃめちゃ痛々しいものの中にたまに会心の出来のやつが紛れてるんですよね。私の持論なんですけど、そもそも痛々しくない創作はないってのがあるので…。
なるほど。厨二でなんぼって感じですか。
 ークリエイターであるからには生涯厨二病でいたいところです。この厨二の感性が刺さる人がついてきてくれるじゃないですか。


3. おすすめ作品紹介

好きな作品は?
 ー何個かあって、一つ目は瀬尾まいこの「幸福の食卓」っていう小説が好きです。
この作品にはどのような魅力が?
 ー食事の描写が細かくて美味しそうなんですよ。
小説に出てくるご飯ってなんであんなに美味しそうなんですかね…。
 ー再現を試みて大体失敗します笑 この人の作品って「生きること」に焦点を当ててる気がするんです。人とのつながりのあったかさとか。だから食べ物の描写が美味しそうに感じるのは「生きること」を大事にしてるからなんじゃないかなって思います。


 ーもう一つが「四畳半神話体系」です。これはSFでもあり青春ものでもあるんですけど、それだけでは括れない壮大な何かなんです。
というと?
 ー森見登美彦っていう人が作者なんですけど、もはやその作者が世界って感じです。
世界観が強い作品なんですね。
 ー主人公のどこかひねくれた視点の持ち主みたいなところが、なんというか…頭いいけど偏屈って感じで、クラスに1人はいた面白いやつを思い出すんですよ。頭いいけど何考えてるかわかんないって人。そういうキャラの語り口で描かれる作品が好きです。


 ーあとは音楽コンテンツだと「ヒプノシスマイク」が好きです。
通称ヒプマイですね。ヒプマイの魅力とは?
 ー声がいい、曲がいい…あとそもそもジャイアンの声優がラップしてるっていうのが新規の方は興味を持ってくださるので、ほんと木村昴さまさまって感じです。
木村昴の夢を一緒に見させてもらってる感がありますよね。
 ーリアルタイムで追ってるっていう音楽コンテンツならではの高揚感があります。
ちなみに推しキャラは?
 ー一応、有栖川帝統推しっていうことにはなってますが、なんだかんだ箱推しです…。 帝統は声優さんが新人でヒプマイが初めてのでかい仕事だったっていうのが信じられないです。あとチームの末っ子として振り回されてるのが可愛いです。


最後に今後の目標やペン先でやってみたいことなど!
 ーまた時間とアイディアがあれば短編小説が書きたいです。あと曲をモチーフに小説を書いたり、匿名で小説を書き合って誰が描いたか当てたりするのもやってみたいです!


クラブでできそうなことがまだまだありそうですね。
綴 風雅さんありがとうございました!


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