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Azureの可用性(論理)ゾーンと物理ゾーンの関係性

こんにちは。アイシーティーリンクの増子です。

アイシーティーリンクに入社して1年が経ちました。
まだ新人の気分で気持ちでいたいのですが、ついに新人社員の研修担当に任命されました。
任命されたからには頑張らないと!という気持ちで毎日を過ごしています。

さて、今回のブログはAzureの可用性(論理)ゾーンと物理ゾーンの関係性についてです。
参考サイトはこちらです。

Azureの可用性ゾーンには論理ゾーンと物理ゾーンという概念があります。
以下の図では「物理ゾーン1=論理ゾーン1」「物理ゾーン2=論理ゾーン3」「物理ゾーン3=論理ゾーン2」というマッピングとなっています。
このマッピングはサブスクリプションによって異なります。

Azure Portal から確認したり、各種デプロイ時指定できる可用性ゾーンは、論理ゾーンの方となります。

論理ゾーンと物理ゾーンのマッピングは、「Azure CLI 」もしくは「Azure PowerShell」で確認することができます。

<Azure CLI の場合>
実行コマンド▼
az rest --method get --uri '/subscriptions/{サブスクリプション ID}/locations?api-version=2024-06-03' --query 'value'

実行結果例▼
"availabilityZoneMappings": [
{
"logicalZone": "1",
"physicalZone": "japaneast-az2"
},
{
"logicalZone": "2",
"physicalZone": "japaneast-az3"
},
{
"logicalZone": "3",
"physicalZone": "japaneast-az1"
}
],

<Azure PowerShell の場合>
実行コマンド▼
$subscriptionId = (Get-AzContext).Subscription.ID
$response = Invoke-AzRestMethod -Method GET -Path "/subscriptions/$subscriptionId/locations?api-version=2024-06-03"
$locations = ($response.Content | ConvertFrom-Json).value | where { $_.Name -eq "japaneast" }; $locations

実行結果例▼
id : /subscriptions/xxxxxxxx-xxxx-xxxx-xxxx-xxxxxxxxxxxx/locations/japaneast
name : japaneast
type : Region
displayName : Japan East
regionalDisplayName : (Asia Pacific) Japan East
metadata : @{regionType=Physical; regionCategory=Recommended; geography=Japan; geographyGroup=Asia Paci
fic; longitude=139.77; latitude=35.68; physicalLocation=Tokyo, Saitama; pairedRegion=System.
Object[]}
availabilityZoneMappings : {@{logicalZone=1; physicalZone=japaneast-az2}, @{logicalZone=2; physicalZone=japaneast-az3},
@{logicalZone=3; physicalZone=japaneast-az1}}

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例えば、2023 年 11 月 29 日に Azure Firewall で東日本リージョンの物理ゾーン #2 の使用に関するアナウンスがされましたが、論理ゾーンと物理ゾーンの関係性を知っておくことにより、新規でAzure Firewallをデプロイする際に、物理ゾーン2に対応する論理ゾーンを選択するというミスを防ぐことができると考えます。

初歩的な内容となりましたが、お役に立つことがあれば幸いです。

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