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「情報セキュリティ教育」の必要性(前編)

こんにちは。アイシーティーリンクの吉野です。今日はタイトルの通り「情報セキュリティ教育」の必要性について書きたいと思います。

アイシーティーリンク株式会社は全国の企業・団体・学校等を対象にこれらの「情報セキュリティ教育」の講演を行なっています。

学生向け(小中高校)は「ケータイ・ネットの安心安全な使い方」
保護者向けは「学校では教えてくれないネットとスマホの最新事情」
企業・団体向けは「情報セキュリティ研修」

といった感じで、対象によってタイトルと内容を変えていますが、基本的には情報モラルに関する事が中心です。新型コロナウイルス蔓延防止策の一環としてテレワークが急速に進み、学校でもタブレットやPCを使う授業が始まりましたが、あまりにも急激・突発で開始した事もあって利用方法やルールが定まっていないまま見切り発車となっている事も事実です。このような問題を解消する為に、正しい使い方やリテラシーを学ぶ事を目的としています。

特に学校からの依頼を受けて子供たちの前で話をする機会が多く、この7年で様々な学校を訪問しましたが、年齢層によって話を聞く態度が全く異なるのでとても面白いです。小学生はみんな真剣に話を聞いてくれますし、危険性を学ぶ動画も食い入る様に見てくれます。授業を終えた後の感想も、「今日はすごくいいべんきょうになりました」とか「おうちでルールを決めようとおもいました」というポジティブな物が殆どです。真剣に聞いてくれるので講演する側も熱が入ります。気がつくと授業終了5分前なんて事も。

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中学生へ行う授業は小学生とは全く空気が違います。既にスマホを使っていて、誰に教わる訳でもなくTwitter、Instagram、TikTokを日常的に見たり投稿している子が増えますので、情報モラル教育の話をすると明らかに興味がありません。例えばグループLINEから一人だけ外して別のグループを作り、悪口を言う様な事はネットいじめですよ、絶対にしてはダメですよ、と話し始めると、急に後ろを向いて数名がザワザワし始めたりします。顔つきが変わりますので「あ、あの子明らかに心当たりあるな」と言うのが分かったりします。

対象となる学校を訪問する前には、その学校の生徒がSNSをどの様に利用しているかを事前にチェックしてから挑む事が多いのですが、プロフィールに学校名、学年、部活などを無防備に列挙し、同じ環境や境遇の人と繋がろうとする生徒の多い事多い事。写真も友達に無許可で無加工のままアップされた自撮りから授業風景まで、ネットストーカーからすると宝の山です。

こうした情報を元に「今日はこちらの学校に来る前に事前にリサーチしてきました!」とTwitterのアカウントをスクショで紹介すると、生徒は一気にザワザワします。鍵を掛けずに公開アカウントで書いている事は全く知らない人に自ら情報を与えている事と同じなのだという事を説明する為のものですが、その夜、「今日学校にウザいオッサンが来てネットの使い方について能書き垂れてった」「私のアカウントをみんなの前で晒された、まじウザい」と酷評ツイートされます。

たまたま授業の中で紹介しただけで、別に不法入手した情報を公開したわけではない(全て自分で公開している情報)である事をしっかり理解してください、見られたくない情報は公開しない、公開するなら友人のみの限定公開としてくださいと、その日の夜にディスりのツイートをスクショして生活指導の先生へお伝えするまでがセットになってます(笑)。

承認欲求を満たしたい年頃でもあるので非常に扱いが難しいのですが、嫌われ者になりながらも情報モラル教育をブレずに今後も続けていきたいと思います。

次回は大人向けの話をしたいと思いますのでお楽しみに。

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