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VDI用TeamsアプリをIntuneからAVDに配布する方法

こんにちは!アイシーティーリンクの増子です。
最近ダイエットを頑張っているつもりですが、見た目は一向に変わりません。なぜでしょう・・・

さて、今回のブログはIntuneに登録しているAVDに対してVDI用のTeamsアプリを配布する方法についてです。
参考にしたサイトはこちら▼
仮想化デスクトップ インフラストラクチャ用クラシック Teams - Microsoft Teams | Microsoft Learn

大まかな手順は以下の通りです。
①配布するアプリ(ファイル)の準備
②Intune管理センターでアプリの追加設定

詳細な手順は以下の通りです。

①配布するアプリやパッケージ等の準備

■レジストリ設定用ファイルの準備

1.下記を記載したbatファイルを作成します。
[reg.exe add "HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\Microsoft\Teams" /v IsWVDEnvironment /t REG_DWORD /d 1 /f /reg:64]

2.作成したbatファイルをintunewinに変換します。
(intunewinへの変換の仕方は割愛します)

■Microsoft Visual C++ 再頒布可能パッケージのインストーラーの準備


(参考サイト:サポートされている最新の Visual C++ 再頒布可能パッケージのダウンロード |Microsoft Learn

1.下記リンクよりインストーラーをダウンロードします。
https://aka.ms/vs/17/release/vc_redist.x64.exe

2.ダウンロードしたインストーラーをintunewinに変換します。
(intunewinへの変換の仕方は割愛します)

■Remote Desktop WebRTC Redirector Serviceのインストーラーの準備


1.下記リンクよりインストーラーをダウンロードします。
https://aka.ms/msrdcwebrtcsvc/msi

・2.ダウンロードしたインストーラーをintunewinに変換します。(intunewinへの変換の仕方は割愛します)

■Teams on Azure Virtual Desktopのインストーラーの準備


1.下記サイトよりインストーラーをダウンロードします。
仮想化デスクトップ インフラストラクチャ用クラシック Teams - Microsoft Teams | Microsoft Learn

・2.ダウンロードしたインストーラーをintunewinに変換します。(intunewinへの変換の仕方は割愛します)

②Intune管理センターでアプリの追加設定


①で準備したインストーラーを配布する設定を行います。

■レジストリ設定用ファイルの配布設定

1.Intune管理センターを開き、アプリ>Windowsを開きます。

2.[追加]をクリックします。

3.[アプリの種類]は「Windows アプリ (Win32)」を選択します。

4.[アプリ情報]タブでは、最低限、下記項目を設定してください。
・ファイルの選択
 →①の手順でintunewinに変換したレジストリ設定用ファイルを選択してください。
・名前
 →任意の名前を入力してください。
・説明
 →任意の説明を入力してください。
・発行元
 →任意の名前を入力してください。

5.[プログラム]タブでは、最低限、下記項目を設定してください。
・インストールコマンド
 →batファイル名を入力してください。
・アンインストールコマンド
 →アンインストールする予定がある場合は、適宜コマンドを入力してください。
  (私はアンインストール予定がなかったため、インストールコマンドと一緒のコマンドを入力しました)
・デバイスの再起動
 →レジストリ設定完了後に再起動の必要がないようでしたら、「何もしない」に変更していいかと思います。

6.[必要条件]タブでは、最低限、下記項目を設定してください。
・オペレーティングシステムのアーキテクチャ
 →AVDのOSのアーキテクチャを選択してください。

・最低限のオペレーティングシステム
 →AVDのOSを選択してください。

7.[検出規則]タブでは、最低限、下記項目を設定してください。
・規則の形式
 →[検出規則を手動で構成する]を選択してください。

※以下は[+追加]をクリックのうえ設定をしてください。
・種類(規則の種類)
 →「レジストリ」を選択してください。
・キーパス
 →「HKEY_LOCAL_MACHINE\Software\Microsoft\Teams」を入力してください。
・検出方法
 →「キーが存在します」を選択してください。

8.[依存関係][置き換え]タブはスキップしてOKです。

9.[割り当て]タブでは、最低限、下記項目を設定してください。
・必須
 →Intune登録されているAVD、もしくはIntune登録されているAVDが属するグループを選択してください。
  Intune登録されている端末のうち、WindowsがAVDのみの場合は「すべてのデバイス」でも問題ございません。

10.[確認と作成]タブで最終確認をして、作成をしてください。

■Microsoft Visual C++ 再頒布可能パッケージのインストーラー配布設定

※レジストリ設定用ファイルの配布設定と違う点のみ記載します。

・[アプリ情報]タブの「ファイルの選択」で選択するファイル
 →intunewinに変換したMicrosoft Visual C++ 再頒布可能パッケージのインストーラー
・[プログラム]タブのインストールコマンドとアンインストールコマンド
 →インストールコマンド
  →VC_redist.x64.exe /quiet /norestart
 →アンインストールコマンド
  →VC_redist.x64.exe
・[検出規則]タブのキーパス
 →「HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Wow6432Node\Microsoft\VisualStudio」を入力してください。
・[依存関係]タブ
 →名前
  →レジストリ設定用ファイルの配布設定で作成したアプリを選択
 →自動インストール
  →「はい」を選択

■Remote Desktop WebRTC Redirector Serviceのインストーラー配布設定

※レジストリ設定用ファイルの配布設定と違う点のみ記載します。
・[アプリ情報]タブの「ファイルの選択」で選択するファイル
 →intunewinに変換したRemote Desktop WebRTC Redirector Serviceのインストーラー
・[プログラム]タブのインストールコマンドとアンインストールコマンド
 →インストールコマンド
  →msiexec /i "MsRdcWebRTCSvc_HostSetup_1.43.2306.30001_x64.msi" /qn
 →アンインストールコマンド
  →msiexec /x "{FD4B51B4-F818-432D-9A4F-175600603F56}" /qn
・[検出規則]タブ
 →種類(規則の種類)
  →「ファイル」を選択してください。
 →パス
  →「C:\Program Files」を入力してください。
 →ファイルまたはフォルダー
  →「Remote Desktop WebRTC Redirector」を入力してください。
 →検出方法
  →「ファイルまたはフォルダーが存在する」を選択してください。
・[依存関係]タブ
 →名前
  →Microsoft Visual C++ 再頒布可能パッケージのインストーラーの配布設定で作成したアプリを選択
 →自動インストール
  →「はい」を選択

■Teams on Azure Virtual Desktopのインストーラー配布設定

※レジストリ設定用ファイルの配布設定と違う点のみ記載します。
・[アプリ情報]タブの「ファイルの選択」で選択するファイル
 →intunewinに変換したTeams on Azure Virtual Desktopのインストーラー
・[プログラム]タブのインストールコマンドとアンインストールコマンド
 →インストールコマンド
  →msiexec /i "Teams_windows_x64.msi" ALLUSER=1 ALLUSERS=1 /qn
 →アンインストールコマンド
  →msiexec /x "{731F6BAA-A986-45A4-8936-7C3AAAAA760B}" /qn
・[検出規則]タブ
 →種類(規則の種類)
  →「ファイル」を選択してください。
 →パス
  →「C:\Program Files (x86)\Microsoft」を入力してください。
 →ファイルまたはフォルダー
  →「Teams」を入力してください。
 →検出方法
  →「ファイルまたはフォルダーが存在する」を選択してください。
・[依存関係]タブ
 →名前
  →Remote Desktop WebRTC Redirector Serviceのインストーラーの配布設定で作成したアプリを選択
 →自動インストール
  →「はい」を選択

以上で配布設定は完了です。

実際にAVDにサインインしてインストールが始まることを確認してください。

長くなってしまいましたが、参考になるといいなと思います!

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