Teams電話サービスの不具合についての考察(2022年11月)

こんばんは
ICTLINKの福原です。

私はICTLINKの中でTeamsにまつわるソリューションをいろいろと扱っているのですが、Teamsの電話機に関するお仕事もしています。

そのお仕事の中で、最近非常に多いお問い合わせが以下の様なお問い合わせです。

「Teams電話サービスを利用しているんだけど、最近取次転送がうまくできない。転送先とは話せるのにいざ転送しようとすると失敗してしまう。」

こんなケース、最近起きていませんか?
(Teamsアプリバージョンが比較的古めだと起きないかもしれません。)

はじめにお伝えしておくと、この記事には解決策は載っていません。
載っているのは私が考察した原因のみですのでご了承ください。

Teams電話サービスとは

Teams電話サービスは、その名の通りTeamsをプラットフォームとして従来のTeams対Teamsの通話はもちろん、アカウントに外線番号を紐づけることでTeams対外線電話番号の通話を可能とするサービスです。

主要なサービスでいくと、NTTコミュニケーションズのDirect CallingやソフトバンクのUnitalkなどが有名なところだと思います。

取次転送?

取次転送というのは、通話の転送のうち、着信者を一旦保留にしておき、転送前に転送先に言伝をしてから転送するといった仕組みです。
従来の電話で言う、「〇〇さーん、△△商事の◇◇さんからお電話ですけど回しちゃっていいですかー?」の流れです。

どうして不具合が?(考察)

上記のTeams電話サービスの取次転送の不具合の事象を聞くに、
①パソコンでも電話機でも起こりうる
②転送先と発信者がただのTeamsアカウントだと問題なく行える
③どちらかが外線番号のときに起きる
といった具合に切り分けられるそうです。

そうすると、デバイスというよりはTeamsや電話サービスに原因があるのかもしれません。

上記を念頭に「なんだかなー」と思いながら色々と調べてみた結果、おそらくTeams電話サービスを構成する仕組みの1つと、最近のTeamsアプリとのアップデートとの間にアンマッチが発生している様です。

つまりどうゆうこと?

超ざっくり話しますと、今回の転送不具合は、ほぼ全てのTeams電話サービスが採用しているダイレクトルーティング方式で2022年4月以前まで通用していた仕様が、2022年4月以降は通用しなくなったことが原因による不具合です。
https://learn.microsoft.com/en-us/microsoftteams/direct-routing-whats-new#replace-headers
これまで通っていた通信の一部が通らなくなった(なりうる仕様に変わった)、という感じです。
そりゃ不具合も起きるよな、という感じです。

おわりに

今回の話は、まさに今お困りの人が多いかな、と思って、解決とは至らぬまでもなんとなく腹落ちできる様にと書いています。(そもそも考察なので違うかもしれませんが・・)
日本国内では大体6月〜7月ごろから?広がっている様ですので、MicrosoftやTeams電話サービス提供各社での認知は既に済んでおりバグフィックスを進めているのではなかろうか、とこれもただの予想ですが勝手に思っています。

現状、ユーザーである我々は不具合が早期バグフィックスされることを祈るしかできませんが、各社の動きに期待ましょう!

ではまた



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