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CentOS7 のバージョン固定方について

こんにちは、ICTLINK 市山です。

またブログ当番がまわってきてしまい、何を書けばよいか悩みますね(^-^;
閲覧者様も当初と比べて減ってきているので、そろそろブログも終わってほしいなぁ。。。(小声)
あんまり冗談を言ってると怒られちゃいそうなので、表題の件について記載します。
前回同様、需要はないかと思いますが、ご勘弁をm_ _m
また、本記事の内容は2021/10/01時点のものとなりますので、その点も予めご了承ください。

検証OS

CentOS7(Ver.7.5.1804)
※OSのバージョンは7系であれば何でもよいですが、本手順では7.5を利用します。
また、本手順ではサーバーへログイン後、特権ユーザー(root)に昇格後からの手順を記載します。

バージョン固定方法

■OSバージョン固定
【実行コマンド】

//固定したいOSバージョンの指定
echo 7.5.1804 > /etc/yum/vars/releasever
(※1)

//リポジトリファイルのバックアップ取得
cp -f /etc/yum.repos.d/CentOS-Base.repo /etc/yum.repos.d/CentOS-Base.repo.org


//リポジトリの参照先の変更(mirrorlist.centos.orgからvault.centos.orgへ)
sed -i -e "s/^mirror/#mirror/" -e "s/^#baseurl/baseurl/g"  -e "s/mirror.centos/vault.centos/g" /etc/yum.repos.d/CentOS-Base.repo

(※1)
バージョンは、リビジョン番号まで含めた形でご入力ください。

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上記コマンドにて、設定は完了です。
それでは、バージョンが固定されるか以下のとおり検証してみましょう。

■検証
バージョンアップコマンド実施後、OSが7.5から変更されていないことを確認

【実行コマンド】
//インストールされているパッケージのバージョンを最新のものにバージョンアップ
yum update -y

//OSのバージョン確認
cat /etc/redhat-release

コマンド出力が下記のとおりになっていれば、バージョン固定成功です。
CentOS Linux release 7.5.1804 (Core)

バージョン固定解除方法

バージョンの固定を解除したくなった場合は、以下のとおり設定変更します。

■OSバージョン固定解除
【実行コマンド】

//OSバージョンの指定解除
rm -f /etc/yum/vars/releasever

//リポジトリの参照先の変更(mirrorlist.centos.orgからvault.centos.orgへ)
cp -f /etc/yum.repos.d/CentOS-Base.repo.org /etc/yum.repos.d/CentOS-Base.repo
※上記コマンド実施後、上書き保存するか確認されるので、「y」を押してください。
原因はエリアスで予めcpコマンドがcp -iと設定されているためなので、
上書き確認が面倒だと思われる方はcpの頭に「バックスラッシュ」をつけコマンドを実行してください。
\cp -f /etc/yum.repos.d/CentOS-Base.repo.org /etc/yum.repos.d/CentOS-Base.repo

//yumのキャッシュクリア
yum clean all

上記コマンドにて、設定は完了です。
それでは、バージョン固定が解除されたか以下のとおり検証してみましょう。

■検証
バージョンアップコマンド実施後、OSが2021/10/01時点で最新の7.9へバージョンアップされることを確認

【実行コマンド】
//インストールされているパッケージのバージョンを最新のものにバージョンアップ
yum update -y

//OSのバージョン確認
cat /etc/redhat-release

コマンド出力が下記のとおりになっていれば、バージョン固定解除成功です。
CentOS Linux release 7.9.2009 (Core)

さいごに
CentOS Linuxは、実績のある有償ディストリビューションのRed Hat Enterprise Linux(RHEL)のソースコードを元に、商権に関わるものや有償アプリケーションを除いて無償利用できるようにしたRHELクローンしたものです。修正・サポート期間(EOL)も本日(2021/10/01)時点でそれぞれ以下のとおりとなっておりますので、計画的にご利用いただければと思います。

■RHEL/CentOS Linux 7
⇒2024年6月
■CentOS Linux 8
⇒2021年末(2029年)
■RHEL 8
⇒2029/05/31
※CentOS9以降のリリース予定は現時点(2021/10/01)ではございません。

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