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ICT支援員になっちまった。

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WEb学校南の風小中学校のICT支援員です。

もとは学校の教員をしていましたが、諸事情あって退職、ひょんなことから南の風小中学校の校長先生からちょっと手伝ってくれということで支援員になったのが去年。

コロナの中、学校のICT環境は一気に変わって、学校現場も混乱状態。chromebookなどという今まで見たことも触ったこともない機器が学校に何百台と一気に入るかと思えば、今度は電子黒板、デジタル教科書とこんなに一気に学校現場が変わるのはもしかして初めてのことではないかと思ったりする。

で、学校の先生方はというと、結構面白いやんなんて人と文科省なんてことをしやがるんだ、あと数年で退職で、俺の言葉巧みな話術と黒板、チョークさばきで教員生活を終われると思ったのにといった先生方とで二極化。

でも、校長先生も文科省、教育委員会のおったしとあらば完全無視するわけにもいかず、何とか全員とまではいかなくとも8割方の先生方が使うようになればいいかなとという感じで、かつて情報教育をかじっていた自分の携帯に校長先生からリリリンって(昭和かい)感じでかかってきたのが去年のことだった。

怒涛の一年。

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chromebook入ったはいいが、まず、設定の段階からてんやわんや。ローマ字さえも見たことのない小学校1年生にも英数字のアカウントやパスワードの入力が要求される。子どもの発達段階を無視した取り組みなんてこれも前代未聞ではないだろうか。でも、子どもの知的好奇心とはすごいもので、ある時期が過ぎるともうパスワードを暗記してひょいひょいとログインする1年生の子どもたちも多く現れた。まあ自慢する自慢する。「先生見ててよ。ほらね。入れたろう。」って。う~ん。確かにすごい。

これらの様子はおいおいと日記に書いていきます。

chromebookやるじゃん

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chromebook使ってみるとけっこういい。何といっても立ち上がりが早いし、いちいちデータの保存をしなくていいし(でもこれも問題ありだったが)、それに終了の処理をしなくていい。終わろうと思えば、chromebookをそのままバタンキューでそのまま保管庫へしまえる。

ところがこれに慣れてきたらちょっとまずい、家のwindowsのノートパソコンもついバタンキューしてしまう。これ、こどもが家で親のノートパソコン使っている時も、バタンキューで終了してしまうのではないかとちょっと気がかりだが・・・。

chromebook縦書きできないじゃん

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さてchromebookを使っていて、特に小学校の先生方からでてきたのが、縦書きができないことへの不満。何とかならないっていうことで再三の要求。ICT支援員なるものここで引き下がるわけにはいかないと、試行錯誤しましたが撃沈。表枠を作って一文字ずつ入力して縦書きができるように見せかけましたが、大不評。縦書きのできる世界を待ち望んでいた一年でした。

縦書きがやってきた。それも無料で。

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年度が替わり、chromebookも多くの学校で利用されるようになったので、世界のGoogle、一年もあれば日本に対応するだろうと思いきや、何の変化もなし。今年も先生方の縦書きまだ~の声が聞こえてきそうで怖かった。

でも見つけました。縦書きソフト。やっぱり頼りは日本企業。見事にやってくれたではありませんか。よし、これで今年度は幸先いいぞと早速校長先生に相談。でも、恐れていた返事は的中。

「予算がな。完全に使えて無料なのはないんかい」って。その予算を持ってくるのが校長でしょうがという本音はぐっと飲みこんで、ICT支援員なるものここで終わるわけにもいかず、また見つけてきますと、爽やかに校長室を出たものの、春だというのに冷たい、重い風が背中を吹き抜けていくのでした。(続く)



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