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Unlock Learning

「ICT×インクルーシブ教育」を掲げて様々な実践・研究に取り組み始めてから6年になります。学びに困難を抱えている子どももICTを活用して環境を整えれば学びやすさを手にすることができるのではないか。その試みは全体に波及して良い影響を与えるのではないか。そんな想いを実現するべく歩んできた道のりは、長い旅のようです。

近代の学校教育は、一律のカリキュラムがすべての子どもに等しく適用できるという考えに基づいて行われてきました。しかし、この考え方は多様な才能や興味、学習スタイルを持つ子どもたちに対応することができず、今や色々なところでほころびを見せ始めています。

それを改善するために様々な取り組みが進められているわけですが、特定分野に特異な才能のある子どもに対してどのような支援を行っていくか、ということも大きな課題です。そうした子どもたちが自分らしさを大切にし、自分の可能性を最大限に伸ばせるような環境をどう構築していくか。

この課題に取り組むべく、今年度、かなり力を入れて取り組んだのが文部科学省「特定分野に特異な才能のある児童生徒への支援の推進事業」です。色々な取り組みを進める中で、様々な気づきがありました。

「あれをしなさい」「これをやらなければいけません」といったことを言わなくてもいい環境を作ることが、子どもたちの感性を解き放ったり、教師と子どもの間に横たわる溝を消したりする。子どもたちと山梨県四尾連湖に行った"Likes & Free"ではそんな学びがありました。

或いは「特定分野に特異な才能のある子どもへの支援が、教室全体の学習環境にも肯定的な影響を与える」ということを実感する授業を行うこともできました。こうした授業を行うための鍵は、子どもたちの学びを解き放つ= Unlock Learning にあるのではないか。私達の旅は、今、そこまで来ています。

ここまでの旅の歩みをまとめた8分ほどのムービーが完成しました。

さあ、令和6年度はどこまで旅を進めることができるでしょうか。

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