見出し画像

40代、超絶ゆるランを始めて得られたこと

タイトルの通り、ゆるランを始めた。

ゆるいランニング。
疲れたら潔く歩く。速く走ろうなど微塵も思っていない。仕事から帰宅した19時頃。遠くの山や毎日変わる月を見ながら、その日の気分で走りたい道を、走りたいだけ走る。

ただ走る。しかもゆるゆる。
たった15分程度の時間が、私らしくいられる新習慣になりつつある。

失敗体験から

今までに何度かランには挑戦している。子どものお世話に忙しい夜は避けて…となると、残るは早朝。一年の計は元旦にあり!!と、初日の出を拝みながら走り始めた正月もあった。

数日間は「頑張っている自分」に陶酔するかのように走れたが、徐々にペースダウン。雨が降って走れない日には微笑む始末。

続かない原因はたくさんあった。
仕事に行く前にぐったり疲れてしまうこと。朝からシャワーを浴びて髪を乾かすのは億劫なこと。朝は布団の中でぬくぬくするのが最高に好きなこと。
「走ると決めたし」と、義務感のようなもので走っていた。しんどいことは続かない。

心も体もデトックス

仕事から帰って、子どもの宿題の音読を聞き、夕食の準備を概ね済ませたら走りに出る。

子どもたちの保育園時代には、この忙しい時間帯にこんな時間の使い方はできなかった。自分のために時間を使うことで、たった15分でも満足感が得られる。
日没後の薄暗い中、遠くの山のぼんやりとした輪郭を眺めていると、色々あった一日でもなんだか充実した気持ちで終えられる気になる。

そもそも、ゆるランを始めた日はなんだかイライラした日だった。
気持ちをリセットしたくて、近くのコンビニまで走り、「ストレスを低減する」と書かれたチョコを買い(効いているのかは…?)、ガーッと坂道を上り、汗をかいた後にお風呂で温かいお湯にドボン!し、しあわせ〜〜。
その日からゆるランが続いている。

ゆるい。特に目標もない。
それでも毎日走っていると、少しずつ距離を伸ばしても平気になってくることに気がつく。なんだかちょっと嬉しい。

金曜日は、仕事の疲れもピークだからか体もキツイ。そんな日は走るのはお休み。でも、次の日にはまた走ってスッキリしたくなる。
私の気持ちは「走らなければ」から、「走りたい」に変わっている。

静かな夜道。一人で自分の心と体の声を聞く時間。ささやかな贅沢を味わっている。