ゴールデンウィーク-1日目

勢いのある理屈屋なので、しばしば自分が何を本当に求めているのかわからなくなることがある。気持ちよりも正しさに傾倒しがちだし、見る角度によってどんな物事でも正しくするのは難しいことではない。

3年間を社会人として過ごし、仕事の向かなさに気づきつつある。と、同時に、4年前の今頃と、9年前の(!)今頃を同時に思い出している。

4年前、就活が始まるか始まらないかのころ、あるITベンチャーでインターンをしていた。SNSのビッグデータ分析から価値を見いだす、いわゆるマーケティングに近いものだった。当時はただ、Twitterというカオスに溢れるデータの分析に興味があったというのと、ベンチャーならインターン通して内定出るやろ笑という軽い気持ちだった。実際、初めての内定はそこからいただいた。社会人になれる保険をゲットできればなというのも戦略のひとつだったので……

ただ、マーケティングでのインターンをうけて、もちろん勧められたのはマーケティング職だった。当たり前である。

でも本当に興味があったのは分析のアルゴリズムのほうで、わたしはエンジニアになりたかった。一応工学部に入った身として、モノづくりがしたかった。学部生の身分で通らないかなと思ってビビって書けなかった。

院に行きたい気持ちも少しはあったが、親を説得して成し遂げる勢いも、根拠も、金もわたしにはなかった。

モノづくりがしたいんだ、自分に言い聞かせるように、メーカーに就職した。ハードを手につけてからソフトに移動することは可能だが、その逆は難しいだろうという打算もあった。面接のときにデータ分析に興味があることを伝えたら、データはいっぱい転がってるけど使いこなせていない話をしてくれた。現在、おそらく最もデータ解析が多い部署にいる。たしかに膨大なデータはあるが、ありすぎて目の付け方がわからないし、適当に解析してそれっぽいことを言った人の言うことを聞いているという様子である。(最近嫌になってきちゃった理由のひとつでもある。)

9年前、わたしは失意の底にいた。人間関係について一生で一番泣いていたと思う。メールを返すたびに思ってること思ってないこと吐きちらかした。自分が何を考えているのかわからない、実はとんでもないサイコパス心を持っているからこんなことになっているのではないか、メールを返すのも辛い、返さないでいるのも辛い、誰か書いてはくれまいか、わたしの頭をそっくり無機物に移植してメールを返してくれないか?等と思っていた。「人間 思考 コンピュータ」とかで検索して、初めてニューラルネットワークという単語を知ったのはそのときだ。

ノリノリな感じの分野のソフトウェアエンジニアになりたい………(フワッとした願望)

夜の虫のようにキラキラした名前に惹かれる今日この頃。ソフトをかけらも触ったことがなく何もわかっていないのですが、とりあえずGWは入社直後に諦めきれずに買ったオライリーでも開いてみようかな。



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