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基調講演アーカイブ「南砺市における民産官学連携最前線」(北海道大学 木村宏教授)

この記事は、2023年4月3日に行われた間野山研究学会(現:文化資源研究開発☆地域間ネットワーク)第10回研究会での、基調講演のアーカイブ記事となります。


北海道大学の木村です。キーノートスピーチを務めるにあたり、本来なら皆さんの興味をそそる話で始め、導入をするべきところですが、今日の私の発表は、作成している際に自らも「これはあまり面白くないかもしれない」と感じた内容ですので、おそらく面白くないかもしれません。ただ、今日は多くの発表が予定されていますので、私の発表後に予定されている内容に期待していただければ幸いです。本日のテーマは「民産官学連携の最前線」であり、これが皆さんの研究や興味の対象から少し離れているため、面白くないと感じるかもしれません。短い時間ですが、どうぞお付き合いください。

2018年にこの場所に立ったことを覚えています。その日は雨で、桜ヶ池の周囲の桜の木の手入れをしたり、ゴミ拾いをしたりした記憶があります。非常に寒い日でした。そのときは、地域をつなぐトレイルについて話したことを思い出します。特に、これからは「歩く」活動が注目されるだろうと話したように思います。

2018年10月に桜が池で開催された「桜ヶ池クエスト」の模様(撮影:まつもとあつし)

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