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【蓮ノ空舞台巡礼】Blooming with ○○○ 2024/05/20

目が覚めるとそこは見慣れない部屋。
まだ鳴る前の携帯のアラームを止める。
少し離れたところで寝ている友人を起こさないよう、静かに支度をする。

体中が痛い。
おそらく声も十分に出ないだろう。
そんな全身の疲労でさえ今は誇らしい。
心の中で泊めてくれたことへの感謝を述べて、そっと玄関のドアを開ける。

時刻は午前6時。
行ったことはないけれど、少しだけ知っているこれから向かう街のことを想像して胸が高鳴る。
これからなんだかすごいことが起きる、そんな根拠のない予感が、一晩経っても熱を帯びたままの余韻とともに僕を取り巻いた。

バーチャルだけど確かに存在する9人に会いに行く
これはそんなストーリー

【Blooming with 加賀友禅こらぼ】

石川県×蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブ 第2弾となる『加賀友禅こらぼ』のスタンプラリーに参加した。
どうしても1日しか休みが取れなかったので日帰りでスポットを巡る。

雨が降る中巡礼スタート


蓮ノ空ゲーマーズ

金沢フォーラス5F。
フロアの一角から青春の煌めきが溢れ出ている。
今日はこの9人のことをもっと好きになるために来た。


近江町市場

レンタカーで近江町市場へと向かう。
立体駐車場に車を停め、近江町いちば館を散策。
1Fは青果・鮮魚の市場、2Fは和食や海鮮の飲食店が立ち並ぶ。

どのお店も魅力的だが、今日のお目当ては既に定まっている。

「せーので!はすのそら!」#28
せーはす in 金沢③

一般のお客様と蓮ノ空のこと好き好きクラブのみなさんで店内は満席。
少し待機した後テーブル席に案内された。

注文してから5分ほどで店員さんがやって来る。

「お待たせしました、能登極み丼です〜」

せーはすで菅叶和さんがお召し上がりになったということで自分の中ではこれ一択。
写真に収めていざ食べようかとなったところで、隣のテーブルの方にシンパシーを感じて食事前に失礼なのは百も承知で声をかけた。

自分の中で最近変わったなと思うのがこういうところ。
1人でいるのが好きだけど、好きなものを共有できる人がいたらもっと楽しい。

満腹になったところでお店を後にする。
いちば館から出て近江町市場全域の散策開始。
月曜の昼間だというのに地元の方々と観光客で大いに賑わっている。
愛されてるいい場所だなとつくづく感じる。

「せーので!はすのそら!」#27
せーはす in 金沢②

寒い時期にここで食べるおでんは格別だろうな、なんて考えながら通り過ぎる。
次こそは絶対に寄りたい場所。

さやかのスタンプ設置場所が今回のスタンプラリーで見つけづらさNo.1。
先ほどの隣席の方に案内していただいたおかげで無事に回収。

ここでお互いそれぞれの旅路へと別れることに。
旅の思い出の1ページとなった素敵な出会いに感謝。


金沢中央観光案内所

近江町市場から徒歩で10分ほど南下すると質素な外観の建物が見えてくる。

中に入ると図書館を彷彿とさせる静かなロビーが広がる。
等間隔に置かれた資料棚にはこの街のありとあらゆる観光名所のパンフレットが所狭しと並んでいる。
その中から今日訪れる予定のものをいくつか手に取った。

『金沢城・兼六園』ガイドマップ
『加賀友禅会館』-美しい伝統文化の発信拠点-
『金沢蓄音器館』-懐かしき調べに想いを寄せて-

スタンプを回収したところで次の目的地に向かって歩みを進める。

せっかくなので風情ある神社でお参り。
束の間のオタクとしてではなく一般観光客としての時間。
自然豊かな風景を楽しむ。

3rdライブ当選しますように
蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブにとって
輝かしい1年になりますように


しいのき迎賓館

広大な丘で受けるそよ風が心地良い。
その奥に佇む現代的な建物に入館。

金屏風さえもただの背景にしてしまう夕霧綴理さんが圧巻だったのでもう1枚。

名前の強さでも金屏風に勝てそう

金沢城公園と兼六園の間を分け隔てる道路を歩く。
やはり外国人観光客の比率が高い。
この地には日本の伝統文化が集まっていることを再認識した。


加賀友禅会館

兼六坂を登った先、辿り着いた建物はいかにもな日本古来の木造建築。

1Fは展示コーナー、B1Fでは加賀友禅染め体験ができる。
受付で入館料を支払い、作品が飾られた展示コーナーへと足を向かわせる。

伝統の化身のような作品を前に厳かな空気が漂う。
少しずつその空気感に慣れてきたところで、素人ながらに作品に込められた意味や背景に思いを馳せてみる。
実際にそうしてみて気付いたのだが、これがなかなかオタクという人種と相性が良い。
普段から「ここの歌詞は〜で」とか「この描写は〜を表していて」とか考えているからだろう。

そして現在は何といっても加賀友禅こらぼ期間。
最新の作品が展示されるギャラリーに行くと、そこには蓮ノ空一色の空間が広がっていた。

壁一面にはプロジェクターで常時リリックビデオが流れているという好待遇ぶり。

展示の中には振袖デザインのコンセプトシートがあり、その内容の濃密さに驚いた。
どういう意図でデザインをイメージして、それを振袖の配色や模様にどう落とし込んだのか、作者様が直々に解説しているのである。

一例として瑠璃乃のコンセプトシートから簡単に抜粋すると、相方のめぐちゃん要素と釣り好き要素を取り入れ、それらを性格と体格に合った配置にしたという。
やっぱり加賀友禅は考察とか深読みが大好きなオタクとの相性がいいと一人で勝手に納得してしまった。

正直なところ、歴史がどうのだの難しいことはよくわからない。
ただ、今回のコラボがきっかけでこの街で大切にされてきたものに心を通わすことができた。
それだけでも今日ここに来た意義があったのだと思う。


金沢城公園

気温が一番高くなる時間。
少し疲れてきたのでここらで小休憩。

グリーンティーが疲れた身体に染み渡る。
梢センパイなら無糖の冷抹茶の方が好みなのかなとか考えながら再出発。

兼六園から金沢城公園へと伸びる橋を渡ろうとしたところで再度足が止まる。
明らかに見たことがある景色。
これぞ聖地巡礼の醍醐味。

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【蓮ノ空歌留多】大沢瑠璃乃

Fes×LIVEのアングルがうろ覚えだったのは改善の余地あり。

『103期11月度Fes×LIVE』
@金沢城公園 特設会場

さらに金沢城公園の中心地へと進むと目的地が見えてきた。

(きれいだ。。。)

加賀友禅会館で振袖に込められた意味を知ってから見るとまた違った良さが見えてくる。
まるで歌詞の意味が明かされてからド!ド!ド!が泣き曲になったみたいに。
やっぱり加賀友禅はオタクと相s (ry


金沢蓄音器館

金沢城公園から10分ほど徒歩で北上すると次の目的地に到着。

ここでとあることに気付く。
想定よりもかなり時間が押している。
急がなくては。
ここでは蓄音器の聴き比べなどができるらしいが、今回は先を急がせてもらう。


番外編①:アピナ 野々市バッティングスタジアム

車に乗って20分ほど移動。
今回の旅の交通手段を車にしたのはここを訪れたかったのが大きな要因。
番外編としたのはスタンプラリーとは関係無い場所だからだ。
ただ、聖地巡礼としては大いに訪れる価値がある。

ユニフォーム姿が最高に似合う
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第9話『ルリ・エスケープ』PART4

1ゲーム200円で22球出てくるので、お財布にも優しめ。
関東圏にぜひとも1ヶ所欲しいくらいである。

待望のバッティングセンターを1ゲームで切り上げ、次なる地を目指す。


アビオシティ加賀内 加賀百撰街

車を走らせることおよそ50分。
ショッピングモールに到着。

特に買い物の予定もないのでスタンプを回収して早々に離脱。


小松KABULET

そこからさらに車で30分。
小松駅に到着。

この時点で時刻は18時。
日の入りまであと1時間も残されていない。
スタンプラリーはあと1ヶ所、健民スポレクプラザでDOLLCHESTRAが待っている。
ただ、そこに寄ってからではその後に向かう場所で一番見たい景色が見れなくなってしまう。
悩んだ挙句、まずは一番見たい景色を見に行くことにした。
時間次第ではスタンプコンプリートは諦めることも視野に入れた。

本当はもっと行きたい場所があった。
せーはすで登場したグリルオーツカさん。
103期Fes×LIVEの舞台となった徳光海岸、石川県立図書館。

だからといって時間の有限性を恨むことなどできない、できるはずもない。
そんなことをしてしまってはこのコンテンツを追いかけることができなくなってしまうから。

限りある時間の中で、精一杯に花咲こうともがく。
これは、そんな彼女たちの「みんなで叶える物語(スクールアイドルプロジェクト)」──

蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブ 公式サイト
STORY INTRODUCTION

昨夜のライブ、「ずっと今が続けばいいのに」という想いでどれだけ胸が苦しくなろうとも、変わらず今日がやってきたように、僕らは進み続けることしかできない。

とにかく今はこの旅が良き思い出となるように最善を尽くすことにした。
次の目的地までは車でおよそ50分。
日の入りまでにぎりぎり間に合うかどうか。
高速に乗れば10分ほど短縮が見込めるので高速に乗ることを決意。

高速をしばらく走行しているとナビにとあるパーキングエリアの名称が表示された。


番外編②:徳光PA

タイムリミットから逆算して最大5分。
ここでの滞在時間を決めた。
そもそもここから見たいものが見れるのかどうかもわからない。
ただ、地名を見る限り行きたかったけれど行けなかった場所が見える可能性は十分ある。

車を駐車して急ぎ足で日本海が見えそうな高台に登ると、眩しい夕陽が目に飛び込んできた。
目の前に広がる光景に思わず感嘆の声が漏れる。
遠くには夕陽を背に浴びる#LOVEのモニュメントも確認できた。

偶然見ることができた絶景は深く心に残った。
見れてよかった、と純粋にそう思えた。
名残惜しさを感じながらも気持ちを切り替えて車を走らせる。


番外編③:卯辰山公園

日の入り5分前。
なんとか間に合った。
微かに声が聞こえる方に向かって歩く。
ざっと数えて30人くらい、同じ想いを胸にこの場所へ訪れたであろう蓮ノ空のこと好き好きクラブのみなさんがいた。
少し開けた場所にはよく見知った景色があった。

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第15話『夢を信じる物語』PART7

いろいろあって30分ほどこの場所にいた。
ふとまだやり残したことがあることを思い出す。
ご一緒した方々に一声かけてからその場を立ち去る。

本当に来てよかった。
心の底からそう思えた。


健民スポレクプラザ

最後のスタンプを回収。
スケートリンクにはアイスホッケーの競技音が鳴り響いていた。

レンタカーを返却してから蓮ノ空ゲーマーズに帰還。
スタンプラリーの台紙を提出し、今日一日の旅の証を受け取る。

最後に鼓門の前で記念撮影。
今朝ここで写真を撮ったときよりも、この地で同じ"いま"を生きる9人のことを好きになっていた。


【Blooming with 夢を信じる物語】

卯辰山公園 見晴らし台にて

見たかった景色を写真に収め、また来ようと心に決めてその場を離れようとしていたときだった。

「104期のキービジュアル再現したいんですけど、手伝ってもらえませんかーー?」

少し離れたところで唐突に人員募集の声が上がった。

いつもなら少し考えてからそのまま去っていたと思う。

まだこれから行かないといけない場所があるから、時間がないから、そう自分に言い訳して。

なぜだかわからないが、気付いたら考えるよりも先に募集がかかった輪に向かって足が動いていた。

この行動の理由を後付けするとしたら、「その方が楽しそうだから」だったのだろう。

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第12話『期待はおもい!』PART6

撮影者を含めた10人はすぐに集まった。

何回も試行錯誤を繰り返し、ついに納得のいく1枚の写真の撮影に成功した。

うまく言葉にできないけど、すごい偶然が重なり合ってこの瞬間に至ったような、そんな不思議な気分になる。

1年後、もし蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブの104期最後のライブが開催されるとしたら、また必ずこの場所に来ることを明日ノ空に誓った。

そのとき僕は何を感じ、何を想うのか、この愛おしき『夢を信じる物語』を信じてみようと思う。

Dream Believers I believe!

蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブ
『Dream Believers』
蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブ
104期キービジュアル

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