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西野七瀬は、とてもいい女優になる予感がする  あらゆるチャンスを糧に 27歳、今、全力疾走中

 『孤狼の血 LEVEL 2』を見て、松坂桃李演じる刑事の愛人であり、その刑事のスパイとして暴力団に送り込まれた弟を持つスナックのママを演じる女優、すごい存在感があるのだけれど誰だろう?と思っていたら、乃木坂46のセンターをやっていた西野七瀬とパンフレットに書いてあり、だれ???と思っていたら、TVの『情熱大陸』に彼女が出演していた。

 この番組を見て、「ああ、今、注目されている人なんだなぁ」と初めてわかった。番組中で広島から東京へトンボ帰りして金髪をまるめて、特殊なウィッグをつけて5年間MCを務めているTV番組の撮影に臨んでいる姿を見て、同じ番組のMC佐藤隆太も「たいへんそうだね。」と言っていた。どちらかと言えば、控えめな性格の彼女。『情熱大陸』の中で、次のようにインタビューに答えていた。「自分の意見を言うことが、とにかく怖くて、波風立てたくない。昔から自分の言葉選びとかが、あんまり上手じゃないことがわかっているので、気をつけるようにしながらいきている。」

 また、今出演しているTVドラマが永野芽生主演の『ハコヅメ』だと知って驚き、なぜか弾みで見てしまった藤原竜也の『鳩の撃退法』にも出演して変な富山弁をしゃべっているのを見て、三度びっくりした。三者三様を通り越して、全く違う人物になりきっているのには驚かされた。ちなみに『鳩の撃退法』という映画は、はっきり言って「駄作」だとおもう。たぶんロケ地の選択が悪かったのだろう(笑い)。原作の小説はすばらしいようだが・・・。

 ところで、『情熱大陸』のインタビューの中で「『乃木坂』を卒業した後わたし、お仕事がほとんどなくて、わたし、こんなに体力があるのになんでこんなに暇なの?って、とても不安になりました。」と答えていた。『LEVEL 2』の撮影を前に生まれて初めて派手な金髪に染めたようだが、ヘアーメイクしてもらっている間、あくびと寝落ち寸前だった。暇で心配だった頃に比べると寝る間もないくらい忙しく充実している27歳である。劇団☆新感線の舞台にも出演し、舞台の難しさと楽しさを経験したようだ。

 『LEVEL 2』の白石監督は、「最初に会ったとき、『不安しかありません』と言っていましたが、ペースを掴んだら楽しそうに演じてくれました。コロナの中の地方ロケだったので、みんな食事にも出られない。そんな「白石組」のスタッフ・キャストのために「居酒屋・孤狼の血」という場があったんですが、ある日、呼ばれて行くと上林組の面々に西野七瀬がタバコの吸い方を教わっているんですよ!「おまえら、ダメだろう!」と叱りましたよ(笑)関西で育った彼女には、呉弁はなかなかたいへんだったようですが、ホテルで一人で練習していたようで、一番うまくなりました。」と答えていた。

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