シェア
140字小説コンテスト、秋の星々2024 テーマ「長」に応募した作品です。3編! 1 彼の家に行…
次の誕生日には月がほしい。 昨年私がそう言ったのを覚えていて、彼は実際に月まで取りに…
バナナの皮が真っ黒だ。 テーブルに放置されて無残な姿になったそれらを見ながら、途方に…
喫茶店に呼び出されたとき、嫌な予感はあった。だから店内に入って彼の姿を見たら、ああ終わ…
ここまでことがうまく運ぶとは思わなかった。 彼氏が最近夜の街で女漁りをしている……と…
喉の痛みで目を覚ました。暑さに耐えられなくなって冷房をいれて眠ったからだろうか。身体も…
2023年『ラストで君は「まさか!」と言う』文学賞に応募した短編です。 ある日、宇宙人が地球にやってきた。大きな宇宙船を太平洋に着陸させて、何千という宇宙人が降り立った。彼らは触手で地上を歩き、人間よりも大きい体で世界の隅々を回った。 僕たちの街にも宇宙人がひとりやってきた。緑の蛍光色で、自販機の二倍ぐらいの大きさ。どこを行くにも目立つ風貌のやつだ。通称ミドリは学校近くの山を拠点にしたらしい。街を歩く以外に、何をしているかは誰もわからない。 学校はこんな時でも休みにな
「星々」様が2023年に開催されていた140字小説コンテスト「秋の星々」(題「深」)に参加した際…
ふうん、動物園。入場料無料と書いてあるのを見て、私は足を踏み入れた。 最初の檻には、たく…
「星々」様の140字小説コンテスト「夏の星々」に参加した3作品です。 * 1 恋人がスマホ中毒…