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BtoBでも装いを変えよう - 135年目のリブランディング プロセス

『調達をもっと強く、ラクにする』をビジネスミッションに掲げる工業用機械部品の専門商社、ヤマデンの山本(@ichizo__)です。AdobeによるFigmaの買収は完了するのでしょうか…!

さて創業135年を迎えた今年、リブランディング活動として「コーポレートロゴの変更」と「本社オフィスの改装」を実施しましたのでその背景や取り組みを書かせてくださいっ

BtoB企業において、「装い」を変えることは必要か?

そもそも機械部品商材を扱う、BtoB専門商社にブランディングは必要なのでしょうか?正直なところ我々も「目立つよりも、縁の下の力持ちでいることに矜持を持とう」というのがこれまでのスタンスでしたので、そういった取り組みは社内では皆無でした。

確かにブランディングが「外見だけを綺麗にすること」とすればその活動は空虚ですが、私は「顧客・他者が頭の中に持つ企業のイメージに働きかける活動」だと広く考えていたので、規模のハンディがある企業こそ、正しく行うことで差別化や、選好によい影響を与えられると考えました。

これからの未来に向け、過去に紡いできた顧客・市場からの信頼を拡張させ、非連続な変化を創りだすフェイズへ移らなければいけないという危機感を背景に、事業成長を支える土台として一貫・明瞭なブランディングを作ろうと、プロジェクトがスタートしました!

「信頼の拡張」と「非連続の変化」をキーワードに

ロゴリニューアルの実務はプロのお力を借りようということで、旧知の友人、デザイナー星野衣美氏(MURPH グラフィック担当)と、クリエイティブディレクターS氏の力を借りました。

キックオフMTGでお伝えしたロゴリニューアルのキーワードは「信頼の拡張と非連続の変化」でした。今まで紡いできた顧客と市場からの信頼を、事業ドメインにとらわれず拡張させ、非連続の変化を創り出せる集団になろう、という意気込みが伝わるようにしたい、とお伝えしました。

また同時にブランドパーソナリティというものを考えました。これは、もしヤマデンが人物だったら、どんな性格だろう。仲間と取引先様のことを考えながら、作り出したのがこちらです。


日々の振る舞いは謙虚で慎ましやか。
約束を守り、信頼を繋ぐことに重きを置く。

だが、波風を立てず消極的だというわけではなく、
虎視眈々と、チャンスを狙う強かさがある。

実際にはどんな人なのか、それぞれ思い浮かぶような人やキャラクターがいると思います。私の大好きな映画のひとつに1992年のアメリカ映画『セント・オブ・ウーマン』という作品があります。アル・パチーノがアカデミー主演男優賞を獲った作品なのですが、その主人公のチャーリーという学生が、私はちょっと頭に浮かびました。

過去のヤマデンロゴの振り返り

取り掛かるうえで、創業初期からのロゴの振り返りも行いました。なかなかはっきりしないものの、1900年頃には紋章やロゴタイプなどが存在していたことが分かり、その後、カタカナロゴや、ブルー基調のロゴなどが混在する時代に入ります。

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社内資料から抜粋

ヤマデン 新コーポレートロゴ

そして今回新しくなったヤマデン コーポレートロゴが、こちらです!

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  • Yマークはピクトグラム要素を取り入れ、会社で働く様々な人をイメージ

  •  ロゴタイプの外側の角は丸く、内側は角張ったデザインになっているなど「日々の振る舞いは謙虚でつつましやかだが、決して消極的というわけではなく虎視眈々とチャンスを狙う強かさがある」というパーソナリティの二面性を表現

  • タイプ・色についても「約束を守り信頼をつなぐ」というパーソナリティを意識し、どっしりと安心感のある文字の太さと、信頼や誠実といった色イメージのある青を使用

などなどの思考が投入されたロゴとなりました。

本社オフィスも装いを新たに

そして併せて、東京東神田にある本社も、一部改装しました。ビデオ会議やリモートワークも増え、オフィスにおける必要機能・コミュニケーションのあり方や、集まる意義も見直す必要がある今、旧態然としたオフィスから、少しジャンプしたワークスペースのあり方を考えました。

こちらもどう進めようかな、と思っていた時、旧知の友人であるギフティ太田さんからご紹介いただき、株式会社WMさんにデザインをお願いしました。

こちらの予算制約や細かい要望にも応えていただきつつ、気づき得なかったポイント(電源の位置や数とかマジ重要)を軌道修正してもらいました。そして何よりビジネスを極力止めないようにと、平日日中のみの工事で工期約1ヶ月という超短期間で完了してくださったプロジェクト進行力には感謝です。

デッドスペースだった部分もビデオ会議室に
ボックスシート席は来客・集中モード両方に使える
神田川を眺めるラウンジエリア

プロダクトを磨き続けよう

繰り返しますが、表面的なリブランディングで、取引先様をはじめとするステークホルダーの心を繋ぎとめられるかというと、そんな簡単ではありません。何よりも、プロダクト(弊社の場合テクノロジーと現場力の掛け算、と言っています)を磨き続ける不断の努力が一番大事です。

でも、装いを変えるだけだったとしても、変わることには一定の意味があるなあと今回改めて思いました。例えば洋服でいえば、オフィス街を歩くのと、山道を歩くときでは服装を変えるように、企業のロゴやオフィスという装いも、これから歩む道に合わせて装いを変えるほうが心地よく過ごせるはずです。

改装フロアで一枚撮りました 著者近影。

日々アップデートしながら、ヤマデン一同ガンガン頑張ります!
ご覧いただきありがとうございました。

採用サイトやコーポレートサイトも順次リニューアルしますー)

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