【60歳一人旅】#18 トラブル慣れ? フィレンツェ〜ボローニャ🇮🇹イタリア
今朝フィレンツェに到着し午後に街を見て廻った。電車内で予約した宿泊場所は、思ったより観光客が来ない町外れだった。
治安は問題なさそうで住むには良さそうな所だ。
途中、美味しそうなアイス屋さんがあり入ってみる。買い物帰りのお母さんもお出掛け前のお姉さんも、店の中で涼みながら食べていた。
値段も観光地の半額で、それはもう美味しくいただけた。
そしてホテルの近くまで来てるが、やはりここも玄関にホテル名の表示がない。普通の住居民のベル表示と同じレベルの記表だから気づかず何度も確認してやっと分かった。ベルを押すと重い木のドアのロックが解除された。
チェックインの手続きをして、部屋の設備について紹介されたら、エアコンを付けると10€(1900円) 増しと ペルー出身のお兄さんに優しく言われた。
マジかよ!1万円の部屋にエアコンなしか!エアコンは必要ないと扇風機の部屋を選択したが、実は欲しいけど10€をケチした。
エアコンがないなんて、一昔前の一泊千円以下で泊まった東南アジア宿レベルじゃないか!笑
まあ、価格はさておき部屋は広すぎるほどでバスローブまで付いてる。なんかかける所が違くないかい!
近くには食事する様な場所は少なく、あまりお腹も空いてなかったので、小さな売店でビールだけ買って、店のオジサンと少し話した。
オジサンと言ってもけっこう若いんだろうと思う。顔つきは中東系の人で顔が濃くて髭をたっぷり蓄えてたから尚更で、還暦の本オジサンにオジサンと言われたくないだろう。
「ユーはチーノか?」
「いやジャパンだ。ジャパン知ってるか?」
「おう!知ってる、ジャパンは好きだ」
と、決まって言うが本当かな?笑
ビールの値段を聞くと「うちは他より安いよ!3€だ!」
「日本でこのビールはいくらする?」と500mlの瓶ビールを指して聞かれた。
コンビニで500mlのビールはだいたい350円〜400円か?「日本は安いぞ、2€だ!」答えたらそんなに安いのか?と驚いてた。日本の円が強かった時代は終わったのだ。
それを飲み終わったら、次はこれが美味いぞと紹介されて、後でまた買いに行った。
ビールを通して日伊の交流が図れたな。
店を出るとさっきも反対車線の車に寄りかかりながらビールを飲んでたオジサンが、ビール瓶片手のアジアのオジサンに、カンパイ!とニコニコして、瓶を上げて合図をしてくれた。
もう10歳若かったら一緒に道路で飲む所だが…。
またも日伊交流が図れたてほっこりした。
夜は備え付けのポットがあったので、日本から持ってきたお椀で食べるどん兵衛カレーうどんを食べた。必ず日本食が食べたくなった時用の補助食だ。場所は取らないし、重量もないのがいい。前回はカッパドキアでお腹を壊した時に食べたきりでなかなか食べる機会がなかった。
食べると言ってもお椀なんかないので、お茶を飲むカップに麺を砕いて食べたが、これがまた美味かった。
今回の旅行は何を食べても「まあ美味しい」ぐらいのレベルで、これは旨い!と絶賛する様な出会いがない。一食で5千円も払えば別なのだろうけど。
このレベルなら自分でも作れるとか思ってしまったり。
本来自分は今まで行った30カ国余りで何でも美味しく頂いて、もちろんタイのパクチーだって、ブラジルの豆料理だって、インドのカレーだって、パプアニューギニアのタロイモだって(これは嘘)
60年と言う月日で舌が日本仕様に固定してしまったのかな?
そして今日は朝食付きなので、食事場所らしき所へ行ったら8:30からだと言われた。普通は7時スタートで9時半終わりなんだがなあ。
急いで出発したい人にとっては遅すぎる。
それでいて例の優しそうなスタッフは食事中で、楽しそうに女性と話してる。
先づはお客様ファーストじゃないかい?と思ったがここは日本じゃないのである。
我慢して8:35に行ったら準備ができたら部屋に持って行きますと またまたおおらかと言うか、やる気があるのかな?
そしてさらに待つ事15分、やっと届いた。内容が大した事ないから5分もあれば準備できてるでしょう!と呆れてしまう。
日本の高水準サービス産業を支える人達に敬意を払う。
食事も済みトイレへ直行したが、白人女性が洗面所にいてそこにあるトイレには入りずらい。男女共用だからしょうがないが、これでも1万円払ってると思うと腑に落ちない。絶対延泊しないぞ!とあらためて思う
チェックアウトを済ましてフィレンツェの駅に向かう途中、もつ煮込みバーガーのスタンドショップがあった。地元のB級グルメと聞いていたので、フィレンツェの思い出にと食べてみた。
硬めのパンを2つに割ってモツを煮込んだ汁を付ける。モツを鉄板で焼いて挟んで辛いソースをかけて出来上がり。
モツが嫌いな人はダメだろうが、まあ美味しかった。店によって味が違いそうなので他店でもトライしてみたいところだ。
今日の列車は券売機で2等列車のチケットをうまく買えた。時間待ちで、バーガーキングに入る。タッチパネルのメニューにはエスプレッソしかなく、注文すると検尿の時に使う小さい紙コップにチョロっとエスプレッソが入ってた。ちょっと驚いた顔をすると アメリカーノがいい?とお兄さん普通の大きさの紙コップにたぶん薄めたエスプレッソを入れてくれた。イタリアはいい加減だが融通が効く時もある。
駅の電光掲示板には13:05の電車がない。ここでまた不安になる。在来線は掲示板に載らないのかもしれない。
時間は過ぎて行き、もう一度案内で聞いてみると、その電車に乗ってプラトで乗り換えろとの事だ。13:40になってやっと35分遅れで発車した。もちろん座席指定じゃない。
Googleマップの案内には直通の新幹線のみで2等チケットの経路は出てこなかった。
言われた通り5つ目の駅のプラトで降りて、車掌にここで待つのかと聞いたら、駅改札口に行けと言ってる様だ。何を言ってるか分からないがそう理解した。
駅ホームから改札口を出て一応切符売り場の人に聞くと、あのバスに乗れ!とバスを指さされかなりびっくり。
バスに乗り換えるなんて思いもしなかったが乗れて良かった。ぼけっとホームで次の電車を待っていても一生来なかったろう。
何でも良いから人に聞く事が大事だな。
2等列車なんて乗らずに新幹線ならトラブルも無かったろうな。と思うが、記憶には残るだろう
安全もトラブルもストレスもお金で解決できるが 順調すぎて記憶には残らない。
何だか不思議だな
バスの中で今夜泊まるホテルを検索する。
昨日確認した時は全て1万円ぐらいだったが今日は6千円のが出てた。3星が付きそうなホテルだが中心部からは離れていて、最初は歩くつもりだったが、途中ムリと断念しバスに乗った。60歳なのでムリは禁物だ。
先日膝が痛くなって1日休養したし、転んで骨折でもしたら大変な事になる。
どこの街のバスもタッチ決済付きのクレジットカードが使えて助かる。
この日のホテルはかなり立派なホテルで受付の人は少し日本語を話した。大学で日本語専攻してたらしいがもう忘れてきてると言ってた。
それでも自分の英語力よりずっとある。
チェックイン後、まだ5時くらいだから中心部の観光地に行くこともできたが、またバスに乗って行く気力も体力もなかったので、近所のバーみたいな所で出来合いのパスタボロネーゼを食べながらビールを飲んだ。
それでもチンしてちゃんとお皿に盛られて食べるボロネーゼはけっこう美味いじゃないか!まあお手頃価格で食べれるのはありがたい。
地元の人は沢山入ってるお手軽バーだ。これもリアルなボローニャを味わえて楽しい。
ボローニャは街には出ず明日早くに出てベネチアに向かう。チケットはWEBのOmioで2800円で今日と同じ在来線を予約した。
今日も疲れたのでとっとと寝る。
旅はイイなあ!なんて余裕があると元気になる。
次の移動は何もない事を願うばかりだ
引き続き旅は続く
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