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【60歳一人旅】#19 憧れの水の都 ベネチア🇮🇹イタリア

ボローニャから、世界の人々が憧れる 水の都ベネチアへ向かう。
因みにベネチアとベニスは何が違うの?って知らないと恥ずかしいので調べると、
ベネチアはイタリヤの呼び方で、ベニスは英語の呼び方でどちらも正しいらしい。

ボローニャの朝、少し早めにチェックアウトしてバスで駅に向かう。この街のバスもタッチ決済付きの楽天カードで乗車できた。

駅に行くバス番号を覚えて、バスが来るのを待つ


駅に着いて掲示板を確認すると8:10発のベネチア行きは7番線だと分かった。
前回と同じ2等列車と思って予約したが、前回は表示がなくて今回はあるのは何が違うのかな?

スマホで予約したチケット


既に電車は止まっていて、新しい車両なので車両番号も電子表示されて分かりやすい。

なんだ、今日は簡単じゃないか〜!
早速乗り込むと、既に席はほとんど埋まっていて窓際席はなかった。まあそれでも無事に3時間の列車の旅ができる。
空いていた4席並びの対面席に座り、隣の席にリュックを置いた。

車窓のいい席は既に埋まっている
ドア近くの対面シートは有色人が多い気がした

この旅で自分がアジアの有色人だと言う劣等感を感じ、気が付けば景色の見えない端っこの席は、有色人ばかりが座ってた。偶然だとは思うが何だかこれもリアルな現実の様な気もする。

周りの席が埋まり始めたので、気を利かせてリュックをどかして席を開けたら、一つ向こうの爺さんにズタ袋を置かれ占領された。
荷物の為に開けたんじゃないよ!と言いたい所だが爺さんは知らん顔だ。
おかげで自分のリュックは足元に不安定な形で置かなければならず、腑に落ちなかった。
譲り合いとか遠慮なんてない世界か?
結局その爺さん両サイドに私物を置き、大声で顔のそっくりな言いなり息子に御託を並べていた。
煩かったのでイヤフォンで音楽を聴いて背を向けて離れた車窓を眺めてた。
2等列車に優雅な列車旅を求めちゃいけないか! 笑

ベネチアは、島側に宿泊した方が気持ちは盛り上がるが、数が限られるせいか一泊2-3万からが当たり前の様だ。
ただ車や運搬車が宿泊場所の近くまで行けないなかで、橋が多いし迷路の様な道を大きいスーツケースを持ってる人は苦労して運ぶか、お金を払ってポーターに運んでもらう必要がある。

一方陸側の駅近にも宿泊施設は沢山あって割安で日帰り観光もできる。
という事で自分は陸側の1万もしないホテルを予約サイトで取った。

列車はようやくベネチアに近づき、陸側の駅で一度ホテルに寄りリュックを預けてから島へ行こうと思っていたら、降りそびれて本島に着いてしまう。
降りそびれた事なんか知る由もなく、島へ渡る車窓から海が見えて来たので、ドアの前へ移動し眺めていると気分があがってきた。
ある音楽が頭の中で流れてきた。昔どこかで聴いた事がありそうなオーソーレミーオー…と言うワンフレーズだけ歌詞らしき言葉が出てくる歌だ。オーソーレミーオーで調べてみる。

正に「o sole mio」と言う曲で、ナポリ民謡だった。ベニスの曲じゃなかったが自分にはイメージがピッタリな曲なので聴きながら外を眺める。メロディを口にしながら更に気分が盛り上がってきた。

以前ナポリのバーでビールを飲んだ時に、昼間から大音量でオペラみたいな音楽がかかっていたが、それもイタリヤ民謡をLusiano Pavarottiが歌っているのを流していたんじゃないかとyoutubeを見て思った。
あの光景が蘇ってくる
https://youtu.be/HbUfpQ9Nmbw?si=phk_ivaIa0rGZLzB

ナポリのバーで流れていたのはイタリヤ民謡を歌うオペラ歌手の曲のようだった


本島に着いてしまい仕方ないのでリュックを背負ったまま観光をする事にした。リュックの重量は5kgそこそこなので、背負って行動するのは問題なしと判断する。
歩いて奥へ奥へと迷路の様な細道を歩いていく。大筋の運河は大きなボートが走っていて騒々しいが、細かい支流は静かでいい。

駅を降りてすぐの本流の運河は交通量も多め
支流沿いは静かな散歩ができる

島内はもちろん車もバイクもいないので静かな散歩を楽しめる。やはり人の多いメイン通りから外れると更にいい。
気温はかなり高いが、水が近くにあり日陰では心地よい風が吹いていて気持ちがいい。

またまたスーパーマーケットを見つけたので、ビールと大きい水と硬いパンを買って前の運河沿いで小休憩する。ビールは冷え冷えで最高に美味い。
さすがのベネチアの島内でも住民が使うマーケットなので観光地価格じゃないのが嬉しい。

支流の運河は静かでいい散歩道


スーパーマーケットを過ぎて、リアルト橋を渡り、サンマルコ広場、ドゥカール宮殿から海沿いを歩いた。

リアルト橋
サンマルコ広場
ドゥカール宮殿

途中日陰を見つけては何度も休憩し、時折ビールを飲む。ビールを飲むと過剰に汗が出てその後喉が渇く。
帰りは運河バスの停留場を見つけたので試しに乗ってみた。

バス停留所。タッチ決済カードで運賃を支払える

太いメインの運河沿いの停泊所に停まりながら、元来たサンタルチア駅に戻れた。

真ん中の停留所にボートが泊まる


有名な手漕ぎのゴンドラは90€からと言ってたので約2万円からだが、水上バスは1.5€なので、自分はこれで乗った気になっておく。
ボートはゴミゴミの人の中、立ったままなので、優雅さはまったくないが。

優雅な水上クルーズを楽しんでる
水上バスは優雅さは全くない


帰りはまた島内の駅から電車に一駅分乗って陸側のホテルへ戻る。
快適でリーズナブルなホテルだが住宅街にあるので、周りには何もなくて人通りも少なく、怪しげな人達もいる。
駅の裏側なので途中地下道を通る必要がある。時折、自転車や電動キックボードが通り抜けるだけで人通りは少ない。
銀紙に白い固まりを乗せ火で炙ろうとしてる浮浪者が座り込んでいた。あまり通りたくない道だ。

左側が歩行者用、右側は自転車や電動キックボード用


ここでもスーパーマーケットで鳥肉とポテト、サラダとビールを買ってホテルで食べた。これでも9€で1700円。
まあ美味かったが、イタリアの物価高のせいで、完全に貧乏旅行になってきたなあ。

スーパーのご惣菜で軽く済ます


明日も近くで別のホテルを予約できた。
もう少し水の都ベニスを堪能するとにしよう

そしてベニス2日目を迎え
旅を続けていく

2024年7月某日

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