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【60歳一人旅】⑦ストリートチルドレンに危機一髪 トルコ、イズミール

カッパドキアに3日滞在し十分満足できた。
何しろ暑くて炎天下の中、洞窟を見るのも限界だった。
ホテルで予約してくれた空港バス(12€)が11時に迎えにきた。
数カ所のホテルを経由しお客で満席にしてから空港へ行く。
飛行機も満席で日本人や韓国人もいた。
行きのバスには一人も外国人はいなかったのに、やはりバスなんかで移動する旅行者は稀なんだなと思った。

時間通りの出発でイスタンブールまであっという間に着いた。
バスの2.5倍の料金で1/10の時間と労力しか使わなかった。
やはり老体には飛行機だと痛感した。
乗り換えの飛行機の選択ミスでイズミルまではペガサス航空だ。
両方合わせればトルコ航空でも価格も変わらないし時間も節約できた。
結果的にはこの差で到着時間が遅くなりちょっとしたトラブルになるのだが…。

夜遅くの到着は何かと不安になる


イズミール空港に着くとメトロの表示を目指して歩くと駅に着いた。
勿論イスタンブールカードは買えない。Suicaの様などこでも使える事がいかに観光客にも便利か思い知らされる。
券売窓口でカードを100TLで買う。
どれだけ必要なのかも分からないが、出る時にカードをかざさないので、距離に関係なく一回分なんだろう。
ホテルがある最寄駅の前に乗り換えがあり 乗り換えには別なカードが必要の様だ。
マジかよ!カードはどこで買うんだよ!

入り口の警備員に聞いてもトルコ語で何を言ってるのか分からない。
もう面倒なので、歩いて30分なら歩けるだろうと思い どこかの家族連れにくっついて細い高架橋を渡り外に出た。
薄暗い街中から すかさず5-6人の子供が走ってきて、お前日本人か?タバコをくれとせがまれた。
いわゆるストリートチルドレンだ。
その先も薄暗く進めそうにないし、いくら子供でも5-6人に取り囲まれたら厄介な事になる。
すぐにUターンして小走りで駅に逆戻りしたら追いかけては来なかった。
いゃ〜危なかった!
結局改札へ戻り現地の青年にカードの買い方を聞いたら、何と自分の分まで払ってくれて電車に乗せてくれた。
なんて優しい人だろう!
また少しトルコ人が好きになった。
日本に帰ったら旅行者に優しく手を差し伸べよう!
と安心したが電車は目的地と反対方面へ向かっているではないか!マジかよ!
戻りの電車に乗るのも一苦労して 人に聞き聞きやっと戻れた。
駅を降りて10分ぐらいの距離だが時間は22時を過ぎている。
かなり薄暗い古いホテル街の道を緊張しながら歩く。
何をしてるのか道路脇にお爺さんがたくさん座っている。
とホテルが見えてきてホッとした。
この界隈では少しマシそうなホテルだった。
それらの無数の安宿は検索サイトにも載らない宿だった。
湯圧の少ないシャワーを浴びて嫌な緊張の汗を洗い流しどっと寝た。

翌朝、前日の疲れが残っていたがお腹がすいたのでロビーに降りた。昨夜のチェックイン時は疲れてて、早口の英語もあり朝食は8時と言っていた様なあやふやな記憶しかなかったが合っていた。
朝食と言っても定番なのかどこもトマト、キュウリ、赤いハム、白いチーズ、オリーブ、ゆで卵とバンとジャム、これにチャイ。日本んで言えばご飯にのり、生卵、漬物に味噌汁といった所か。
ドレッシングがないのでサラダも物足りない。
キューピーマヨネーズかサウザンアイランドのドレッシングでいいから欲しい。

後から東洋人二人が来て見るからに日本人なので話しかけた。
こちらから話しかけない限り、まずは先方からは強面のオジサンには話しかけてこない事は分かっている。
10日振に日本語を話したが違和感みたいのはなかった。
話をすると偶然にも隣町に住むお二人だった。

食事が終わって少し休憩した後、海の方面へ散歩した。
エーゲ海のはずが海水は昔の東京湾みたいだった。


ドス黒いと言うか、むしろ今の東京湾の方が綺麗だ。
港に沿って歩くとリゾート風のレストランが連なっていた。

程なくして大きいバザールがあったので通り抜けた。
野菜、肉、魚、衣料品、貴金属やお土産品と大きなバザールだったが、この日は正直新鮮味は感じずどこも同じ見えた。

バザールには定番の野菜屋さん



爪が伸びて困っていたので、小型の爪切りを近所の金物店で買って、お爺さんが寝てたり談笑してる公園で爪を切った。

オジサンが寝てた



午後になりさらに暑さが増しホテルへ帰りロビーで無料のチャイを飲みながら時間を潰した。
イズミル2日目。元々はイズミルからギリシャの島に渡りミコノス島を目指す筈だったが、そもそもフェリー乗り場はイズミルから地下鉄とバスを乗り継ぎ、フェリー乗り場がある確証もないほど情報が乏しい。
先日の人気のない暗闇でストリートチルドレンにたかられそうになった事を事を考えると気が萎えた。結局は移動日数や宿泊費等を考えると飛行機を選ぶしかないだろう。

翌日も特に見るところもなかったので、その終点駅まで行ってみた。
住宅街に出て少し離れたバス停は見つけたが、ギリシャ行きにフェリー乗り場までどうして行くか検討もつかない程ローカルなバス停だった。やはり諦めるしかない。

海が近くにある様だったので歩いて行ってみる。歩いてる人なんかそもそもいない。
40分ぐらいで木陰のある海に到着した。

久し振りに人のいない海辺は気持ちよかった。
東洋人が少ないせいか街中ではすごく目立っているように思う。
トルコの人はどの人でもまあ顔が濃いい。
ペロンとした東アジアンな顔はここでは異色な顔つきだ。
自分はごく少数派なんだと思い知らされる

そんな感じで気持ち良くて近所でビールとひまわりの種買ってきてのんびりとした。


そうしてこの日も快適な一日を過ごせた

次に続く

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