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試行錯誤。

今月は短編小説を読んで書く講座に参加しているのだが、やはり参加してよかった。自分がなぜ書ききれていないかが分かった。

土台を掘り下げること、イメージをしっかり作ることができていないのだ。特に最近は、とにかく毎日なんか書かなきゃ! で書いていて、それも大事なんだしnoteはそういう場所なのだけど、もし長く書いていくつもりなら、それだけでは行き詰まる。というかもうすでに行き詰まりかけている。
そろそろ書く内容や頻度を見直さないといけないかもしれない。

小説というものを私はちゃんと書いたことがなかった。プロのお話を聞いてみて、ひとつの作品として固めるためには、ちゃんと土台を作らないといけないということがとてもよく分かった。これからはイメージを深めることを課題にしていきたい。

それにしても「書く」ってすごいことだなぁ。今日参加した講座では他の人の書いたものも読んだが、ひとりとして同じ表現はなかった。百人書いたら百の作品があって、それぞれが全然ちがう。そういうことを考え出すと途方もなさにクラクラする。書くというのは誰にでもできそうなシンプルなことで、それなのにこんなに奥が深い。


こんなことは、たくさん書いてきたひとはたぶんみんな、実感してきているのだろう。
私がいま書く上で感じている悩みなんて、誰もが通ってきた道だろう。じたばたして書けない書けないと喚いて、書いたら書いたで自信がなくて。こんなにしんどいのなら、いっそやめてしまえば、と思わないこともない。


でも、私が私を知らない赤の他人だとして、私の文を読んだら、何も考えず無責任に
「いいじゃん! 頑張んなよ! 書き続けたらもっと凄くなるよ!」って言うと思う。私の励ましは雑でいいかげんだ。だけど、やっぱり書きたいなら多少苦しい時があっても書き続けてほしい、自分に。だからつい、何も考えていなくても時間があいたらスマホを手に取りnoteを起動してだらだらと書き続けてしまうのだろう。


私は、ここを乗り越えた私の書くものを読んでみたい。やめてくれよしんどいよ重いよと自分で思いながら、それでも心の中でニヤッと不敵に笑って自分に向けてワイルドに親指を立てサムズアップして、またスマホをポチポチしつづける。行き先もわからないまま、盗んだバイクじゃなくタップする親指で画面の上を走り続ける。たどり着く先は、自分にも誰にもまだわからない。