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2人の人生が動いた日②

品川駅に着き、イベントが行われるビルに到着した後、イベント開始まで1時間程、時間があったので、2人でランチをすることにした。

結婚式場の系列のレストランで、前から一度来てみたかったお店だ。

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その後、イベント会場に向かい、様々な引き出物・引き菓子・プチギフトなどのサンプルを見て回った。

結婚式のこういった準備は、当時は準備に追われているような感覚でとても大変に感じていたが、今思えば、とても有難く、尊い、幸せな時間だった。

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しかし、会場に着いて2時間くらい経過した頃だろうか。

妻はめずらしく体調不良を訴え、座り込んでしまったのだ。

おでこに手を当ててみると、かなり高い熱がありそうだった。

担当のウェディングプランナーさんにお願いをして体温計を貸してもらい熱を測ると39度の熱を超えていた。

すぐに用事を済まし、とても電車を乗り換えながら帰れる様子ではなかったため、タクシーに乗り込み自宅に連れ帰った。

妻をすぐに着替えさせて布団に寝かせた。

3時間程してベッドで熱を測ると、熱は37度程まで下がっていた。

2人で安堵し、「一体、なんだったんだろうね。」と首を傾げた。

この時、インフルエンザが流行している時期でもあったため、内科での感染が疑ったがその後も熱は再び上がることはなく、結局インフルエンザではなかったようだ。

だとすると、これはなんだったのか?

今でもそれは定かではないが、まさか数日後に、妻に、私たちにあんな宣告が待ち受けているとは...

この時は想像すらしていなかった。


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