シン・ウルトラマン感想

もちろんネタバレはアリなのでこれから見る予定の方はお控えください。


シン・ゴジラはめちゃくちゃ面白くって、アマプラに入ってからも何回か見直す程度には好きだったので、シン・ウルトラマンも楽しみにしてた。

ゴジラに関してもウルトラマンに関しても知識は子どもの時に少し触れた程度のそれで、胸元のタイマーで3分間しか戦えないとか、特徴的な怪人の名前とか、ウルトラマンでも勝てなかった敵がいるとかその程度のものです。

んで、感想だけど、シン・ゴジラと比べて演技が下手というか、素人の演劇か?って思う部分も多くて、テン下げだったのはあったね。特に物理系の隊員の滝君を演じてる人は最初の辺りの場面での早口のセリフとか含めて棒読みみたいな感じで全く話が入ってこなかった。シン・ゴジラでは名前の売れてる俳優、それこそ今回主役の斎藤工ですら戦車隊員みたいなちょい役だったのに、何でこんな演技ヘタな人が重要ポジションなのかホントに分からなかった。長澤まさみじゃない方の女性の隊員の演技も滝君ほどではないけれど、正直微妙だったかも。

あと、全然関係ないけど、滝君、滝君って言うと「君の名は」がめっちゃ頭の中をよぎる。何回も見てないけど、名前の印象強いよね。

逆に、演技めっちゃ良かったなーっていうのはメフィラス星人役の山本耕史で、役柄のクセも相まってかなり良かったし、出てきてから物語の深みも出てきて安心した感じがあった。正直、堀北真希との交際・結婚云々のゴシップの話の印象が強すぎてあまりいい印象は無かったんだけど、演技はめっちゃよかった。

斎藤工とか西島さんとかは取り立てるほどでは無いけど普通に演技上手だなーって感じ。竹野内豊はシン・ゴジラに引き続きカッコよすぎで演技上手すぎ。長澤まさみは悪くなかったけど、今回も長澤まさみって感じ。

シン・ゴジラ感をちょっと引っ張りつつ、ただフィクション設定としてユニークさや緩さも出してみたいな感じだったから、早口向けじゃない役者さんが無理に早口しなければならない様な場面では、ちぐはぐさが出ちゃったんじゃないかなって思った。

物語としては全体的には面白かったんだけど、最後の辺りがあっけなさすぎるというか、どこまでいっても結局ウルトラマン頼りという感じで、人類の努力感がシン・ゴジラほど熱くなく、盛り上がりには欠けたかな。実際ゼットンは原作でも負けてるし設定がとんでも無いから人類がどうこうして勝てる相手では無いんだけど、パッと会議してパッと解決案だして、後はウルトラマンにお任せって流れが速すぎてあっけなく終わってしまった。

それぞれの星人のコンセプトとか描きたい構図とかそういうのは1つ1つカッコ良くて伝わったんだけど、大筋としての大団円感が日本のドラマとか映画のそれというか、ある意味期待を裏切ってくれる様な、シン・ゴジラほどのインパクトは無かったなって感じでしたね。

お話のほとんどがあの特殊チームの数人で完結しちゃっていて、他のチームとの関係性はほとんど描かれずパッパと場面が転換して、その特殊チームの数人の演技が下手というのが盛り上がり切れなかった要因でもあるんじゃないかなって思ってる。やっぱシン・ゴジラの役者は全員良かったよ。

あと、長澤まさみがセクシー枠なのか分かんないけど、ケツアップになったり、ケツ叩いたり、巨大化してパンチラしそうになったり、匂い嗅がれたりってあれは何か蛇足感あった。エヴァとかでもそういうサービスシーン的なものってあるから、そういう要素が入る事に違和感はなかったんだけど、何か今作は変に気になっちゃった。シン・ゴジラには特に無かったからかな。それがセクハラだとかどうこうって話をするつもりは全くなくて、僕は映画が面白くなってそれに必要であればそうすればいいと思っているんだけど、今回は必要ない要素だったかなって感じたね。

普通に面白かったんだけど、シン・ゴジラを期待して行くとハードルが上がり過ぎちゃってダメかなっていうのが今回の感想ですね。この感じだと、仮面ライダーどうするか悩むね。


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