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酒は予定が終わってから、を痛感した話

 「次は、歩き終わってから呑もう」ともに歩んだ友から翌朝、LINEにメッセージが入っていた。

 JR東日本は、定期的にスタンプラリーを行っている。
 駅の改札外にあるスタンプを集めていくというもの。何年か前から、友人と歩きで回る遊びをしている。
 今回は、池袋から赤羽、王子、尾久、田端を回って、池袋に向かう計画だった。

 14時半に池袋をスタート。
 まずは、友人の手引きで板橋に向かう。少し歩くと、駅舎が。意外に近いと思ったら、北池袋駅でガッカリ。
 板橋、十条、赤羽の順で、埼京線沿いを歩く。距離にして6・7キロ。

 赤羽で16時。スタンプは3つ。呑もうか? 赤羽なら、その時間でも店は開いている。ただ、残りの距離を考えると、ここで呑むと歩く意欲が失せるかな。先送りした。

 坂の上にある東十条に着く。王子への道中、クリケットをガチでプレイしていた外国人を見学。初めて見たクリケット、楽しかった。

 王子に着いたのは17時過ぎ。スタンプは5つ。距離は累計9・9キロ。
 そろそろ一杯やるか? クリケットを見たからか、バッティングセンターも気になる。一汗かくか! バッティングセンターに入ると、進化ぶりに驚く。対決ができる! 実戦モードは、打撃に応じてセンサーで打球の行方を判断。ルールも本物の野球だった。一プレイで2イニング。9イニングだと、値段が25倍に跳ね上がるのは謎だった。

 サヨナラホームランで勝利!

 気分よく、居酒屋へ。スタッフさんが「本日のおすすめは~」と唄う。めんどくさがりな2人は、その通り頼む。スタッフさん「え?!マジっすか?!」。勧めたのあなたでしょ(笑)

 30分のつもりがついつい2時間。テンションが良い感じになった所で、ラリーに戻った。

 向かう先が尾久ということで、終始貴乃花の子どもの頃の真似をするバナナマンの日村を真似る。「あのね~おぐで~」尾久まで、累計11・7キロ。

 勢いそのままに、田端へ向かう。1・6キロならすぐ着くよ。「おぐで~」

 しかし、上り坂がほろ酔いおじさんコンビには堪えた。
 田端に何とか到着。スタンプは7つ。

 ダメージのある体に、山手線の誘惑が襲いかかる。
 しゃっくりが始まっていた友は、ここでギブアップ。
 私も、1人で歩く気力は残っていなかった。

 スマホ万歩計アプリの表示は、25000歩。
 無念のリタイアも、体は少しだけ軽くなった気もした。

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