悪手率の変遷を読み解く
NAGA5タイプの全てに共通して悪手と判定された率の段位ごとの変遷
もちろんこの率がそのまま強さを表すわけではないことに留意は必要だが、このグラフを今朝見て自分は「やっぱり体感とあっていた」という感覚を持った
筆者は鳳凰卓ができる以前から断続的ではあるが2万戦近く天鳳を打っており、安定段位はその間ほぼほぼちょうど8程度である
数年に1度程度でまれにチャオるがだいたい8段、たまに9段か7段になるといった感じである。(1回くらい10段になってもいい確率だとはおもうが・・・・)
さて9段10段のグラフにまず注目したい。
2010年から2015年までは悪手率が低下傾向で、それ以降は横ばい。
このころは、自分も含めてほとんどの強い人(9段に何度もなるような人)が鳳南というフィールドにおける打点の重要さを軽視しすぎていたと思う
今にして思えば、そう思う
当時はそれが正しいと思ってたんだよな
トレンドというか
なぜそういう打点軽視のトレンドがあったかというと
もともと鳳凰卓ができるまでは、強い人も特上卓で打っていた
特上しかない時代は特南じゃなくて特東がメインで特南は過疎っていた
今鳳東が過疎っていて鳳南がメインなのの逆
当時の特東で高い安定段位を出すには・・・・
東風戦であり、ラス回避麻雀であり、対戦相手は今の鳳凰よりはだいぶ弱い(本来なら鳳凰の実力のやつも特上にいるので今の特上よりは強いが)
このような3つの特性が揃うことで最適戦術が打点軽視の守備固め、弱い奴の横移動を待つといったいわば「もぐら叩き型」の戦略が強くなる。
だから天鳳の強者はその戦略を意識的か否かは知らないが、採用する
しかし鳳凰卓ができ、やがて、東南戦がはやりだす。
東南戦であり、ラス回避麻雀であり、対戦相手は辛くなった
このような特性が揃うと、以前より打点によせた戦略が相対的に有利になる。
が、人間はそんなに器用に戦略を昨日の今日で変えられない
麻雀のセンスがあるものであってさえ
それまでの特東での常識が常識として存在しているのだからなおさらだ
そして麻雀のセンスがあるものたちがある程度の「解」に達するまでにかかった期間が5年ということだ
そんなふうに個人的には思うし
ちょうどこの2015年あたりでは一定以上のレベルの人のほとんどが正しい打点寄せの重要性をそれなりに理解していたという実感とも一致する
次に7段の悪手率がここ数年で大きく下がっていることに注目したい
これはNAGAの功績ではないかと思っている
鳳凰卓の上位者は自分の頭で考えるだけで大悪手を修正してしまうので(だから上位者なのだが)NAGA度というのはあまり役に立たないが、鳳凰卓にこれるかどうかのレベルの人は大悪手をNAGAに指摘してもらえるのでNAGAでもある程度まではうまくなると思う
NAGAは安定8段の人を安定8.5段にすることは不得手だが、安定5段の人を安定6段にすることは得意だ
その結果、おそらく、特上のレベルがあがったのではないかと推測する
すると必然的に7段タッチ勢の平均的な雀力も上がることになる
このような理由でここ3年間7段在籍者の悪手率が下がっているのではないかと思う
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