どんなハンドがCBに向いているか

フロップにおいてGTOを考える時、レンジ全体でx%の頻度でA%サイズうってy%の頻度でB%サイズうって、残りはチェックにしよう→じゃあその全体戦略の中でこのいま持っているハンドは自分の持ちうるハンド群(=レンジ)の中でその(x+y)%に入るようなCBをうつべきハンドだろうか・・・・

という考え方を自分はするのだけど、人によっては逆に

このハンドはA%サイズでうちたい、あのハンドはB%サイズでうちたい、そのハンドはチェックしたい、というふうに順番にすべてのハンドを考えてその結果が自分のレンジ全体のCB戦略になる・・・・

という考え方の人もいるみたい


別にどちらが正しいとかはないけど、今回は前者のように考えてレンジ全体の戦略は決まってるとしましょう

画像1

BUvsBBのシングルレイズドポットを例にとります

例えばこのようにハーフベットが46%頻度 チェックが42%みたいなのが先に決まるとする。(ちなみにこれがどのようなかんじで決まるかはエルキーさんの翻訳ノート「BB vs BTN C-Bet ガイド」という翻訳されたノートがとても参考になります)

そうそう、なんでこの記事を書こうと思ったかというと、初心者の人がPIOのようなツールを使って勉強しても、背後にある法則に気づいて汎用性、法則性のある知識にしないと無数にある状況の1つを暗記しただけになってしまって勉強の意味が薄れてしまうなあと感じたからです。

では本題

ベットしたいハンドの条件として

1,プロテクトが必要

2,ナッティ(ナッツに発展するかもしれない)なハンドで大きなポットにセミブラフのすえになってしまってもOKなハンド

3,ショーダウンバリューのないハンド

4,ターゲットバリューを押さえていない(ブロッカー)

逆にチェックしたいハンドの条件として

5,現状はショーダウンバリューがあるけど、何回かベットをコールされたようなところには負けているハンド(マージナルハンド)

がある。これらを考慮してベットしたさ上位のハンド46%を選ぶことになる。

TTがAAよりベット頻度が高いのは1の理由から。ちなみにTTは2も満たしているのでベットハンドオブザレンジ受賞です。おめでとうございます!

同じ理由でKKよりもJJのがベット頻度は高くなる。

98sも1と2の理由を満たしているのでベットハンドオブザレンジ受賞してもよさそうですが、これは4「ターゲットバリューの9を押さえてしまっている」という理由が少しだけ足を引っ張るので今回は次点のベットしたさ。

66よりも99の方がベット頻度が低いのも4の理由から

8xは2の理由でベット多め 8xの中でしいてチェックするなら何かといえばA8o これは 2「ランナーランナーフラッシュのナッティ性がないこと」や5「Aハイのショーダウンバリューがあることが理由」

Q4sがベットでQ6sがチェックなのは理由3

あとはPIOは後のボードカバレッジを考慮する。たとえばTxをナッティなドローだからといっって全部CBうつとターンでチェックした後にターン以降で8が落ちた時に搾取され放題になっちゃうので絶対にうちたいTT、T9s、T8sはうつとして残りのTxで相談してある程度チェックするかんじ。

だいたい上の5つの条件のどれかが裏に潜んでいてそれを解読して理解するみたいなイメージでPIOとかを眺めると、汎用性があって身になると思います。

ちなみにマージナルなローポケはチェックよりなんだけど22だけベットの頻度がややあるのはBBのプリフロのA3 A4 A5をブロックしてないから(A2はプリフロでおりてる)という4の理由の裏返しの理由でこういうのはちょっと気づくのが難しいですね。


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