ローポケットは難しいハンド
モンカーなどを使えば、プリフロップでどんなハンドがどれだけオープンしたときにEVがあるかを知ることができます。
だけどそれはお互いがポストフロップのGTOを正しくプレイできた前提の話で、自分がポストフロップに自信があれば本来よりも多くのハンドのプリフロップEVを正にできてその逆もまた然り。
一般的に実力が同じくらいの相手とのヘッズになった場合、OOPの方がIPよりもGTOに近いプレイが難しくEVをこぼすことが多くなりますね。
また、ランナーランナードローなどがつきやすいハンドは人間がGTO通りプレイするのが比較的簡単かと思います。
OOPからのローポケット、こういうのはGTO上はぎりぎりオープンできるとされていても、実際問題人間の初心者にとって本来よりもEVをとりこぼしやすいハンドとなります。
例を見てみましょう。
UTGから2.5bbオープンしてBUにコールされた状況。44、33などはフルコンボなくGTOで頻度のハンド(=オープンのEVがほぼ0)であることがわかります。
そしてフロップxxで回ってターンがこちら
今回のターンではローポケの半分くらいをブラフに変えなければいけないようです。逆にいうとここでローポケを全くブラフに変えられない実力の人はプリフロでローポケでオープンするEVが負になってしまうということですね。
このように一見なかなかのショーダウンバリューがありそうなローポケをブラフにかえるのはどのような状況かというと、初心者が直感的にバリューをうてるところと直感的にブラフをうてるところのコンボ数を合計してもGTO上でうつべきコンボ数に足りないとき、と考えるとわかりやすいかと思います。(GTO上でうつべきコンボ数は私の1つ前の記事を見てもらえるとありがたいです)
じゃあ自分はまだ下手だからそういうハンドは現状オープンするのはマイナスだろうからやめておこうと思うか、いやいやそんなこといってたらいつまでたっても上手くならないから今はマイナスでも勉強代だと思ってGTOがオープンしろって言ってるところはオープンするよって思うかは
おしまい
追記
厳密にいうとローポケでブラフしなくてもそもそもそのハンドがGTOで混合戦略なら相手の戦略がGTOなら別に損はしないですね。
現実には相手に「こいつローポケでブラフうててないだろうからここはバリュー過多だな」と思われて相手によいアジャストをされてはじめて【こちらのバリューハンドの】EVが下がり、チェック時のEVが下がるという言い方のほうがいいですね。
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