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ジーンズに関する雑記

 どうも、読者の皆さん。ご無沙汰しておりました、一路《いちろ》です。
 いや、自分で言うのもなんですが、本当にお久しぶりです。
 お変わりありませんか、お元気でしょうか?

 唐突な冒頭で恐縮なのですが、ぼくのセルビッジジーンズ歴は初めてがユニクロ(セルビッジレギュラーフィットジーンズ、綿100パーセントのストレッチしないモデル)、次に無印良品の“ジャパンデニム”シリーズ(スリムとレギュラーモデルを多数購入)、さらにジャパンブルージーンズ2点(黒いジーンズとジッパーフライ)、桃太郎ジーンズ(10オンスデニムの銅丹・出陣モデルを3点ほど)、EVISU(ライトオン別注モデル)、CANTON、リーバイスの「MADE IN USA」(ボタンフライ1点、ジッパーフライ2点、ともに未洗いモデル)、EDWINの欧州向け生産の国内販売モデル(ボタンフライ3点、ジッパーフライ1点、全てノンウォッシュ)などを購入しておりました。うーん、われながら散財しすぎ。
 いわゆる本格的なレプリカジーンズというよりは、むしろ少し大きめの都市や原宿・渋谷を歩けば手に入るモデルを買い揃えておりました。いや、特に原宿には各ブランドの実店舗があるんですけど。
 どちらかといえば、「あわよくばネットに書いた記事がバズって一攫千金してえ」的な欲望から、読者となる皆さんがなるべく入手しやすいだろうジーンズに狙いを絞って(?)買い揃えておりました。
 えっ? ジーンズはひとつ買ったらとりあえずそれを穿き倒すべきですって? ぐぅっ、正論ですね。ただ、ぼくは糊付きのリジッドデニムだろうが容赦なく洗ってしまう手合いなので、そういう理想論とは程遠いんですよね、申し訳ない。

 そこでですね(前置きが非常に長い)、ここではそのなかから特にこれはと思ったジーンズについて雑に語っていきたいと思います。
 あとで個別にレビューしていきたいとは思っておりますが、とりあえず現時点での雑感ということでよろしくお願いいたします。

 最初に、ユニクロのセルビッジジーンズと無印良品の“ジャパンデニム”シリーズです。
 両者はともに低価格ゆえ、いっしょくたに語られがちな、ちょっと不憫なモデルです。
 特に、後者の“ジャパンデニム”はご自身の体型にさえあえば低コスパで飽きの来ないシンプルな日本製デニム、それをある程度大きな無印良品の店舗で購入できるという、素晴らしい一品でした。
 が、現在では商品ラインナップには掲載されておりません。残念です。無印良品さんにはここは是非とも再販売していただきたいと思います。
 そして、内容が前後しましたが、前者のセルビッジジーンズも、すでにストレッチ以外の商品は店頭から消えてしまいました。やはり、綿100パーセントはカタログスペックを重視する一部の人にしか受けなかった、ということでしょうか?
 ただ、これは私見ですが、EDWINのストレッチするセルビッジデニムは非常に履きやすいです。とくに、体を動かすときにはおすすめの一品です。
 ポリ混モデルに嫌悪感のない人は一度履いてみればきっと気に入ると思います。

 ところで、今年の夏は非常に暑かったですよね。
 わたしは通勤の際、頑なにバスには乗らず、最寄りの駅まで歩いて出社していたんですが、辛かった。本当に辛かったです。こんな夏はもう二度とごめんです。来年の夏は冷夏になってほしい。
 そんなうんざりする夏でしたが、ぼくはそれでもジーンズを穿いておりました。阿呆です。正真正銘の阿呆です。
 ですが、ぼくはただの阿呆ではありません。小手先だけ頭が回る、小賢しい阿呆です。なので、リーバイスのクールマックスのジーンズと、桃太郎ジーンズの10オンスのライトオンスデニムを穿いていました。
 リーバイスのクールマックスジーンズが涼しいのはある意味で予想通りなのですが、色落ち・エイジングを楽しむという意味では桃太郎ジーンズの10オンスシリーズをおすすめしたいです。かなりの頻度で洗濯をしたつもりでしたが、なかなか色落ちしなくてしぶといです。
 直履きだとすぐに汗まみれになってしまうので、ユニクロや西友で購入可能な、おしゃれなファッションステテコを下に穿いていました。こうすることで、デニムに汗が染みて、乾くまで不快な思いをしなくて済みます。

 秋になって少し涼しくなると、糊つきのノンウォッシュジーンズを出す時期なのですが、今年は秋も夏の延長戦と言っても過言ではないくらい暑かったですよね。
 おかげで、買い貯めていた無印良品の“ジャパンデニム”を出す時期が今年は11月になってしまいました。
 ここ最近は、なぜか職場の冷房が急に23℃に設定されて、なぜかぼくに直接攻撃《ダイレクトアタック》するようになり、おかげさまで頻尿、泌尿器科のお世話になっております。
 そんなぼくは、ファッションステテコからホーマック(ホームセンター的な店舗)のトレーニングタイツに履き替えて、寒さに耐えていたんです。
 ですが、今度はすでに何度か洗いにかけ裾上げまで済ませたデニムの裾が短くなってしまいました。
 おそらく、急に足が伸びた、というよりも、むしろ重ね着のせいでベルトを固定するウエストの位置がずれたことによって、本来の裾の位置よりも高くなってしまったようなのです。
 ということで、ライトオンで購入したリーバイスの「MADE IN USA」モデルやCANTONといった、裾上げをしていないデニムを穿いています。
 ライトオンでは一部のオンラインショップ経由の商品を除き、店頭で裾上げをするとシングルステッチ仕上げになってしまうので、裾上げしていなかったんですよね。

 さて、ここまで長くなってしまい、大変申し訳ないんですが、今日ここでぼくが言いたいのはたったこれだけです。

「ワンインチ大きいサイズ、裾上げしていないジーンズを持っておくと、不測の事態にも対応できる」

 はい、ジーンズが好きな人で、試行錯誤《トライ・アンド・エラー》をしている方々には至極当然、当たり前のことですよね。
 でも、ジーンズって高いものをひとつだけ買って、それを年単位でひたすら穿き込みますよね、普通。
 しかし、しかしながら、人生は何が起こるかわかりません。
 運動不足でいつの間にか太る、卵豆腐にかけるかつおつゆを足に零す、雨で裾だけが異様に濡れてなかなか乾かないなどなど。
 そういうときのために、もうひとつ、もうひとつだけジーンズを持っておくと、心に平穏が訪れる……かもしれません。
 あとは、「ジーンズの下にステテコ(別におしゃれなファッションステテコでも超高機能性ステテコでもかまいません)を穿くと、汗も乾きやすいし肌とデニムが直接的に触れないのであまり汚れないので、より快適なデニムライフが送れると思いますよ!」です(いちいち長い)

※おまけ※

 店舗としてのライトオン、あるいはEDWIN、最近のリーバイスはジーンズ通の人のなかには毛嫌いしている、あるいは明確な根拠を持って避けている、そんな方々も多いと思います。
 ましてや、ユニクロだとか無印良品だとかが「ライトな層に質の悪いデニムを売りやがって……」と恨み節の多い人がいることをぼくは知っています。
 でも、それでもぼくは手軽にセルビッジジーンズを購入することができる商業的な環境を支持します。
 というのも、ぼくはときどき東北某所を訪れるのですが、そこはセルビッジデニムの空白地帯です。
 この空白地帯というのは文学的な比喩などではなく、本当に買う環境にないんです。通販で取り寄せて、試着して、裾上げでまた送り返して……。まさに地域格差です。どこに住んでいるかでデニムライフのクオリティが決まってしまう、格差社会です。
 なので、ぼくは以前のユニクロの中国製のセルビッジデニム(現在のストレッチではない綿100パーセントモデル)などを馬鹿にできないんですよね。まぁ、穿き込んだ割には思った通りの色落ちがしないな、とは思いますが。
 本当に、雪深くてジーンズショップのないお店でも一応赤耳つきのジーンズを買うことができる。これって、高度な文明なわけですよ(大袈裟)

 ぼくは今、ジーンズともデニム製品ともなんの関係のない仕事をしていて、率直に言って、こういう現状を憂いたところでどうしようもないんですけど、それでも今の環境にはちょっと問題意識を持っています。 ああっ、空から急に「デニム普及税制法案」とか降りてきませんかね?

【Text & Photo: Ichiro OHNO, 2018/11/28(Wed)】

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