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エディ・ヴァン・ヘイレン追悼

エディ・ヴァン・ヘイレンが亡くなって10日余りが過ぎた。そのニュースは僕が想像していた以上にショックな出来事であった。当然のようにこの10日は過去のアルバムを聴きあさる。ギターも弾きまくる。聴きまくって弾きまくった結果、改めてエディの偉大さに気付いた。

個人的な好みは置いておいて、ロックギター史における最重要ギタリストはジミヘンとエディ・ヴァン・ヘイレンの二人だと思っている。この二人より上手いギタリストは山程いるが、この二人程ロックギターに革命を起こし、そして後世に影響を与えたギタリストはいないだろう。敷かれたレールの上を最速で走るギタリストは星の数ほどいるが、レール自体を作ったギタリストと言えば彼ら二人以外に僕は思い浮かばない。

まあジミヘンは置いておいて(ぶっちゃけそこまで好きではない)、今回はエディの残した功績について語ってみたい。

1、ライトハンド奏法

まずはなんと言ってもライトハンド奏法(タッピング)を大胆に取り入れ、そして広めたことだろう。右手の指を第2の左手として使用するこの斬新な奏法は以前にもあったが、ここまで大胆に取り入れ、そして広めたのは間違いなくエディの功績だ。ビジュアル的にも派手で非常にロックギターとの相性はいい。

2、音色革命

ファーストアルバム発売当時、あの音がレコードから流れてきた衝撃はどれ程のものだったのであろうか。僕自身リアルタイムでは体験していないので(ファーストアルバム発売時、僕は3歳)どの位衝撃的だったかは正確には分かりかねるが、全世界の度肝を抜いたのは間違いないだろう。

ブラウンサウンドと言われる、今でも世界中のギタリストを魅了してやまないエディのギターサウンドを真似して、世界中のギタリストがマーシャルの電圧を上げ、そしてアンプを壊してしまったのは有名な逸話だが、その位エディのウォームなオーバードライブサウンドは最高かつ革新的であった。

3、ハーモニクス&アーミング等によるトリッキープレイ

泣きのギター、なんて言葉はよく使われるがエディのギターは一言で言えば【唸るギター】だ。ウオーン、とかキュイーンとか、とにかく擬音がよく似合う。エディの得意とした効果音系テクニックはいくつかのテクニックの複合二より出していることが多い。例を挙げるとタッピング&ハーモニクス、ハーモニクス&アーミング、トリル&ハーモニクスetc.・・

この辺の効果音的ギターサウンドはほぼエディが完成させたと言ってもいいだろう(異論は認める)ハーモニクス系のテクニック、トレモロアーム、ピックスクラッチ等を大胆に組み合わせ、それを効果的に楽曲のスパイスとして組み込んでいくセンスには脱帽だ。

4、キレキレのリズムプレイ

とにかくリズムのキレが半端ないのがエディのギター。カッティング1つでここまで聴かせられるロックギタリストはそうはいない。僕自身はエディのリードよりもリズムプレイの方が圧倒的に好きだ。

最後に。

エディのギターを初めて聴いたのは僕が15歳の時だった。生まれて初めて聴いたライトハンド奏法に虜になり、毎日夢中でイラプションをコピーした。ユーリアリーガットミーのカッティングサウンドに憧れて夢中でコピーした。

あなたのサウンドは遠く離れた異国の地の少年をも虜にしたよ。ありがとうエディ・ヴァン・ヘイレン。これからも僕はあなたの曲を弾く度にあなたを思い出すことだろう。


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