成人式の思い出

今日は成人式。今から26年前の今日、僕は成人式には出席しないでカラオケ屋でバイトをしていた。

当時の僕はプロのギタリストになろうと夢を見るも、まだ何者でもなく何者にもなれず、ただ将来に不安を感じて足掻いていた一人の若者だった。20歳になったからといって何もなしえていないまま「おめでとう」なんて言われても嬉しくないよな、そんな形だけの成人式に出るならその分バイトして金稼いだ方がましだ、なんてことを思いながら、成人式を終えカラオケを楽しむ同世代を尻目にせっせと酒やフードを作っていた。

 孤独だったけれどなかなかいい思い出だ。この頃は周りの友達はみんな学生生活を謳歌していて楽しそうで、僕はそれに負けないよう必死にギターの練習をしていた。多分この頃に「周りと違う生き方をすると決めたなら孤独であることに強くなる必要がある」ということを学んだ。あの頃の自分に今の僕が声をかけるとしたら「大丈夫、お前は間違っちゃいねーよ」って感じかな。多分向こうは「あ?なんだこのマッチョなオッサンは?」としか思わないだろうね(笑)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?