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秋華賞+SAV-Over100 10月16日(日)

奥野でございます。
今週も素敵なバナーとともに、"キレのある予想"をお届けいたします(はぁ?笑)。

 バナー、カッコ良いでしょ? 専属のカメラマン・グラフィックデザイナーの Sleepさんに作成していただいております!👏
 たくさんの素晴らしい馬の写真も紹介してらっしゃるので、是非こちらのサイトのほうも覗いてみてください。

 ところで、どの業界も”プロ”、いや、”本物のプロ”ってやっぱり凄いですね! パンチが全然あたらない!!🥊

 私が普段お世話になっているジムは、プロジムではないんですが、元プロやアマチュアでもバリバリやってきた、いわゆるエリートがたくさんスタッツとして働いていて、ミットを持ってくれたりマス(スパーリングみたいなやつ)の相手をしてくれ、”それなりに当てるテクニック”を丁寧にレクチャーしてくれます。

 本当に当たらないですよ元プロには。何故当たらないのか…。
 それは当たらない位置で、当たらないように空間をコントロールしているからです。
 そして、素人の我々は、それを崩す術を知らない。だから当たらないんです。
 無理に前にでていけば、肩越しにフックが飛んでくるし、下からはアッパーが来るし、不用意に距離を詰めたらジャブでコツコツやられてまた自分の距離に戻される。こんな事の繰り返し。。。無駄に手足を使わされて疲労させられる。

 パンチを当てるためには、まず自分の距離を理解して、そこに入られないように守らないといけません。
 
 左前の構えなら、左手はジャブを打つための手です。しかしそれは相手のパンチを最速に防御する手でもあり、また相手との距離を測るための物差しでもあります。

 その確かな左手があるからこそ、後に大きなヒットを生み出すことが出来るワケです。それがなかったら絶対に勝利できません。

 競馬も同じ。
 左手ならぬ、データ的指標があれば、難しいトラップに嵌まることなく、コツコツとヒットさせつつ、やがてビッグヒットをもたらすことができる。
 逆に、それがなければ、もう序盤から泥沼。それこそ、他人の万馬券に感化されて、大穴ばかり狙って、気付けば一ヶ月のお小遣いを一週間で使わされて泣くことになる…。
 これ、私の実体験です(笑)

 そういった戦術があれば、戦略も立てられる。というより、戦術無くして戦略を立てることは出来ません。

 ですので、まずは何でも構わないので、自分にあった戦術をもちましょう。
 私の場合は、もちろんSAVが自分の”左手”となってくれています。

 「SAVがこうでも、オッズがこうなら、馬券になっても旨味がないから無視する」とか、「SAV100超えがいないなら、馬の能力比較よりも騎手の実績を評価しよう」とか「展開を重視しよう」とか「このオッズなら買えるからまずは単勝を買っておこう」といった具合に。

 ここにおいては、SAVの扱い方が戦術であり、馬券の組み立て方が戦略になります。
 勝つためには、当てることがすべてではなく、当たらなくても、どういった仕掛けを作って投げれば良いのかを考えることが大事。無理に当てようとすることが一番ダメ。相手の思うツボです。

参考レース

 分かりやすいするために、例をあげて説明しましょう。

 先週10月9日(日)、阪神10R(1頭取消あり)。

1番人気は③ヴァレーデラルナで、SAV109。結構高くは出ましたが、この数値にして単オッズ1.5~1.7倍は売れすぎで妙味無し。

一方、もう一頭SAV107を出している⑭ジュディッタは、締め切り直前で7倍ほど付いていました。妙味アリです。
 ならまずここで単勝を少しだけ押さえます。ただ、実質的に、③の方が売れているだけに強いので、⑭が勝ったららラッキー程度に考えておきます。

 そして、次は連馬券。
 重要なのは予算です。予算3000円しかないのに3連単30点買いとかは、戦略以前の問題。基本はワイド。ワイド1点でイケるかどうかをみます。資金力における馬券のはじめの一歩です。実際はそんなレースは少ないので、オッズをみつつ、点数を増やしていきます。

 結果、⑭の単勝は外れたものの、なんとか3着に入線してくれ、ワイド軸として成立し、2着には運良く人気薄の④が来てくれて配当が跳ねました。

 ④を買えたのは、デキが良かったのは当然として、当日は酷い道悪で、ダートは特に、先行馬が非常に有利な状況でした。よって、先行力、追走力が高かった④に注目し、馬券のサブ軸としたわけです。

 相手の選び方は、状況が見えていることと、引き出しの多さが大事です。
 買うべき高SAVがいなければ、別の手を持って期待値の高い馬をあぶり出す必要があります。でも、そういう時はだいたい難しいので無理して馬券に参戦しなくてもいいんです。

 ほんと、馬券はこういった地道な作業の繰り返し。同じ目線で、同じ事を繰り返すことによって、いろいろ見えてきます。
 基本姿勢を崩さず、同じ事をやり続けることが大事。そうすれば、必ず結果は付いてきます。
 当たらないからといって、あれやこれや手段を変えるのはできるだけやめた方がよいでしょう。

SAV Over100

 さて、本題に移ります。

 土曜競馬もよく荒れて、SAV120以上で、単オッズ1倍台が飛びまくり。これでは、これでは指針を見失ってしまいますよね。

 ただ、SAV120以上でも、勝率は44%程度。2~3回に1回しか勝ちません。逆に言えば、120以上が勝率80%、連対率100%といった日もあるわけで、その状況でしっかりと馬券を的中させるための準備期間とすれば良いんです。そういう週もあるよ、ってな感じで。

 ここまでの秋競馬全体(9月・10月)を通してみると、実は1番人気がしっかりと好走しています。

 こんな感じ。
 今年は特に、人気で、かつ、SAV1位がよく走っていて、スタッツも決して悪くありません。
 翻って、基準となる勝率40%まで低下する余白があるということで、昨日土曜のボロボロの結果から、競馬はしっかりとデータ通りに進行していると判断できます。決して今年だけ変に荒れているワケでもないと言うことですね。

 さて、日曜競馬はどうなりますでしょうか。

 秋華賞から、SAV Over100が2頭も出現しました。

 その前に、一つ前のテレビ静岡賞に目を向けてみましょう。

 SAV1位が129の⑫フルヴォート。前日単オッズは3.0倍。妙味あります。
 前走の敗因は、トリッキーな中京ダートに脚のリズムを合わすことができなかったから…。ではないでしょうか。
 中京で勝ち鞍があったとは言え、そもそも大跳び走法のフルヴォートには好ましくないコースレイアウトです。やはり府中でこそ持ち味を行かせます。
 2走前の銀嶺Sは、純粋に勝ち馬ケイアイターコイズの力が勝っていたことによる敗戦であって、この馬自身はしっかりと力を出し切りました。ちなみに、ケイアイターコイズはその後、オープンで1勝2連対の成績。
 今回の相手には④ラフストリームというゴツい馬がいます。しかし質的にはフルヴォートのほうが全然上。3歳馬もおらず、定量戦で、ほとんどが乗り替わりの状況。ここは、サンデーレーシング2番手の北村友騎手に、なんとしてでも決めて貰いたいところ。

秋華賞(G1)

馬番 馬名         SAV 基準単オッズ 基準人気 放牧先
08番 ナミュール      106 6.0 ③ ノーザンファームしがらき
09番 スターズオンアース  104 2.5 ① 山元トレーニングセンター

10番 アートハウス      98 5.2 ② チャンピオンヒルズ
07番 スタニングローズ    91 6.8 ④ ノーザンファームしがらき
16番 プレサージュリフト   70 15.5 ⑤ ノーザンファーム天栄
13番 エリカヴィータ     65 17.8 ⑦ ノーザンファーム天栄
15番 サウンドビバーチェ   62 33.4 ⑪ チャンピオンヒルズ
02番 ライラック       61 19.7 ⑨

 ナミュールが意外に人気していて、前日段階で、単勝3.9倍の2番人気。
 1番人気のスターズオンアースが3.4倍の1番人気だから、締め切りでは人気が入れ替わっていても不思議はありません。

 そしてSAVの1位もそのナミュール2位がスターズオンアース

 SAV的には、1位のナミュールのほうがオッズがつくんだから、期待値は確実にナミュールのほうが上。
 桜花賞で1番人気に支持されながら、着順上は11着と惨敗を喫し(タイム差0.3秒)、オークスではそれを覆す走りで3着に好走。とはいえ、スターズオンアースに完敗しています。
 ではなぜ、ナミュールが1位になっているのかといえば、スターズオンアースが故障明けということで、情報点が低く出てしまったからではないかと推測します。

 スターズオンアースの故障というのは、オークス後に確認された右前肢の第1指骨剥離骨折のことです。

 まず大事なことは、この故障を、”重度の骨折”や”腱炎など”と一括りにしてはならないこと。

 第1指骨剥離骨折は、骨片摘出手術の適用により、 競走馬としての運動機能を回復できるタイプの骨折です。状態によっては、手術しなくても良い場合もあります。現代は医療が進歩していて、関節鏡といった手術で確実に骨片を除去できるため、負担が少なく、ほとんどが3ヶ月程度で復帰できるらしいです。

 デアリングタクトが発症した繋靭帯炎や、ヴェルトライゼンデが発症した屈腱炎などと比べると全然軽度です。

 皐月賞馬ジオグリフも同様にダービー後に剥離骨折を発症。しかしこれは軽度で手術の必要はなかったとのこと。

 どのみち、夏場は休養する予定であったわけだし、桜花賞とオークスの激走の疲れを確実に癒やせたという意味では、むしろプラスと考えるべきでしょう。

 放牧先から帰厩後は、坂路調教を数多くこなし、春よりもしっかり目に時計を出していることから、トモ腰がしっかりとしてきたと判断できます。
 そしてコースでは、実践的な追い切りを実施。
 力が抜けた走りで、肩始動でしっかりと前肢を伸ばせていて、滞空時間も長く、3歳牝馬とは思えないほど完成度の高さに驚かされました。

 つぎ、対抗にしなければならないナミュールについて。

 トライアルや前哨戦では完勝で、本番になると取りこぼすタイプ。差し、追い込み馬に多くみられますよね。自分から動いてレースを作れないというのが最大の弱点。アーモンドアイやリスグラシューらは、差し馬でも、自分から動けるタイプ。ナミュールはそうではなく、待って溜めなければ、直線追って伸びない。この原因はいろいろあると思います。個人的には「坂路で速い時計を出し過ぎている」という点がひっかかります。
 坂路で速い時計を出す調教ばかりだと、どうしても腰重心になってしまうので、パワー型になってしまう傾向にあります。キレない。

 これは、同厩舎のスタニングローズも同じ。前走の紫苑Sでは勝つに勝ちましたが、ジリ脚で、2着馬を交わすのに苦労していました。ただ、スタニングローズの場合は、自分から動ける分、まだ優位性はあります。

 追い切りの動きをみれば、惚れ惚れする脚捌きで、「それでこのオッズならもうここから馬単だ!」って、スケベしてしまいたくなるんですが、スターズオンアースと比較すると、どうしても頼りなく映ります。

 SAV3番手のアートハウスは、実績上どうしても上位に来てしまいます。しかし、前走は左にモタレ気味で、走りのバランスも良くありませんでした。身体も増えておらず薄っぺらい印象を持ちました。勝つには勝ちましたがレースレベルを考えると…。

 プレサージュリフトは、大外枠ということと、もう一つ成長し切れていない感じがあり、そこだけはどうしても気になります。もちろん、能力は非凡で、流れ次第では突き抜けてしまう可能性も検討しますが、当日のパドックをみてからの判断したいです。

 穴は、ライラック。そして圏外になりますが、ストーリアを挙げておきます。

 ライラックは、夏を越してしっかり成長。今回も鞍上を押さえられましたし、一度使ってからもしっかりと追い切られている点も高く評価します。

 ストーリアは、土曜でやたら好走がめだったシーザリオ系種牡馬の産駒で、連勝してきている強み、身体を徐々に増やしてきている成長性、走りが安定している点を買って。

 本日は以上です!
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