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『Path of Exile』果てしなきハクスラの果てに - 未日本語化の傑作ゲーム紹介#4 | 森田一郎の毎日戯文 #151

ドーモ、森田一郎です。

今日は『Path of Exile』を紹介します。

『Grim Dawn』や、『Diablo』『Titan Quest』『Torchlight』シリーズのファンの方は聞いたことがあるのではないでしょうか。「スキルツリーが脳神経みたいになってる」で著名なハクスラ系ゲームです。

本作の現状を説明する前に、手っ取り早くいいところを褒めていきます。

意外とお手軽

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複雑じゃないよ!

見た目に圧倒されがちなのですが、このスキルツリーで頭爆発することはあまりありません。なぜかというと、これらのスキルは「パッシヴスキル」だからです。

まあ、見た目相応に複雑ではあり、変な振り方をすると取り返しもあんまりつかないのですけれども、「なんとなくいい感じねこれー」というスキルを取得していけばメインアクトクリアくらいまでは問題なくいけます。

そして、もちろんスキルツリーとにらめっこして試行錯誤してもいいのですけれども、手っ取り早いのは分析サイトで現行リーグ(シーズンみたいなもの)のSSF(トレードなどなしのソロプレイモード)の使用率の高いクラスのパッシブヒートマップを見て装備とスキルを真似るとか、評価の高いビルドをまんま真似てみるとかぜんぜん手軽じゃねえな!

しかし!しかし面白いもんで、ゲームの基礎がよくできているので「もっと強く、もっと早く」とやっていると勝手に覚えていくんですな。ハマると英語学習になるかもしれない。

スキルシステムの柔軟性

このゲームは、クラスによってスキルが決定されません。

もちろん、クラスごとの特徴というのはあるのである程度方向性は定まってくるのですが、どちらかというと「使いたいスキル/強いスキル」が先にあり、そのスキルを行かすにはどのクラスがいいのかチョイスするかたちになります。

じゃあ、スキルをどうやって覚えるのかというと、防具にさしこむのです。スキルは「スキルジェム」という宝石で装着するかたちになっております。このゲームでは防具のほとんどの部位にジェムをはめるスロットが存在し、部位によって最大6個まで穴が空きます。そして、穴が連結することがあります。ここが大事!

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ジェムには、スキルジェムのほかにサポートジェムとかいろいろありまして、連結するとアホみたいな進化を遂げたりします。たとえば、基本として雷が連鎖する魔法があるとします。「雷耐性のある敵に対応したい!」そうですね、では「雷耐性貫通」のサポートジェムを繋げましょう。そんで試しにこの魔法を「地雷化」しましょう、そして「地雷をいっぱい撒けるジェム」と「地雷の威力を上げるジェム」とと「地雷の消費マナを下げるジェム」を挿しましょう。そうすると高威力の連鎖雷地雷を撒き散らすスキルと化すわけです。

これはまだシンプルな例で、まだ一部パッシヴスキルとのシナジーがあったり色々して、単純なスキルが画面を一瞬で埋め尽くすアホみたいな殺戮スキルに変貌する例がたくさんあるので、えーと、楽しいです。全然簡単そうじゃねえ。とりあえず楽しいことだけ覚えてください。

コンテンツが増え続ける

前述した、シーズンにあたる要素である「リーグ」なのですけれども、これは基本的に累積します。毎リーグ追加実装されるコンテンツはだいたい次のリーグでも利用できます。基本モードとリーグモードみたいな感じで分かれており、新リーグごとに新しいキャラを作り直すことにはなるんですけれども、エンドコンテンツで同じ事を無限に繰り返して「おれはいったい……なにを……」となることがありません。もしくは、虚しくなるところまで行くのが難しいです。

さて、良いところを紹介したので懸念点もお伝えしておかねばなりません。

とりあえず、今リーグにおいておこなわれた調整が一部ユーザーの不興を買っております。どういう調整かというと、簡単に言えば「ちょっと変えすぎた」感じです。

「コンテンツ追加しすぎてちょっと簡単にしすぎて歯ごたえないじゃんねー?難しくするね?あと同じスキルばっかで飽きるじゃんねー?ちょっと引っ掻き回すね」という意図だったようなのですけれども、裏目に出たようで、現在、直近30日間のSteamユーザーレビュー4089件中52%が不評という非難轟々っぷりです。でもまあ、今から始める分には環境変化はあまり気にならないでしょうし、どうせ私には一部プロのように全てむしゃぶりつくすところまでは到達する知力も時間もないので、あんま関係ないっちゃ関係ないです。

あと今回の紹介を書いて気付きましたが、やっぱハードルは高いです。根気と辞書が必要。

ただ、ひとつ光明があるとすれば開発元のGrinding Gear Gamesが日本語ローカライズ求人を出している点です。本作および続編『Path of Exile 2』ローカライズについての正式な発表は、今の所(たしか)なかったと思うものの、日本向け展開も視野に入れていることは期待できる材料ではないでしょうか。

あ、あと基本プレイ無料なので、気が向いたらやってみてください。『Path of Exile』でした。

またあした。

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