mix「一郎の日記」を振り返る[106] 2008/10/12(日)~10/18(土)

mixiに書いていた日記をまとめました
Twitterを始めたことでmixiは全く利用していませんでしたが
mixi日記を読み直すまとめ作業のおかげで
新たな一つの目標・・・「1万字日記」が出来ました

2008/10/18(土) 

   一日で消える一郎の日記

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2008/10/18(土)

mixiホームにつくった「ゲストブック」に、久しぶりの投稿がありました。二行ほどの短いコメントでした。
そのコメントを読んで、昔書いた詩を読み返したくなりました。
その詩をここに転載してみます。以前、もしかしたらこの日記で既に紹介済みかもしれませんが・・・。


一郎 2008年10月18日 19:46

誰も訪れることのないHPの日記に書いたものを読み直したくなりました。5年前、55歳の時に書いたものです。ある意味で自分自身と向き合った時の記録になったかもしれません。
さらしてみたくなりました。
他人から見ればたわいもないことかもしれません。知りたくもないことかも知れませんが・・・。


欲望の正体 イチロ-55 メール   2003年2月6日 16時12分

この欲望はどこからくるのか
その正体をやっと見つけた気がする
その正体は・・・欲求不満
欲求不満の大きさは
その人の自尊心の度合いに比例する
欲求不満はさまざまな欲望となって心を支配する
その欲望は理性をも従わせる
理性に変わる価値観で理論武装する
どこで踏みとどまれるか
引き返すことが出来るか
理性を取り戻せるか
理性は・・・良心は・・・
その人が受けた愛情に比例する
私はその愛情に感謝している
感謝できる自分を誉めている
自分を愛する自分がいる
それだけで十分だ


欲望の正体・2 イチロ-55 メール   2003年2月11日 9時41分

欲望の正体に向き合う勇気を持った時
自分を笑うことが出来る
欲望の囚われから解放される
人生は喜劇だと知る

欲望の正体に向き合う勇気は
自分を信じることから
人間の魂は欲望に押しつぶされ封じ込められても
心の奥底から人間としての尊厳を叫び続ける

その声が聞こえるためには時がかかるかもしれない
時が過ぎるのを待てばいい
時は無情だが人に優しい
時が過ぎて見える世界がある
人生は長い

欲望の正体に向き合った勇気は
真実を恐れない
真実こそが強い味方

欲望の正体に向き合う勇気を持った時
自分を笑うことが出来る
欲望の囚われから解放される
人生は喜劇だと知る
愛の意味を知る


欲望の正体・3 イチロ-55 メール   2003年2月26日 23時37分

人間は様々な欲望を持っている
その欲望ゆえに 悩み苦しむ
欲望を持つことは罪か・・・
生まれながらにして人間は原罪を持っているという
私はそうは思わない
欲望を持つゆえに人間なのだと
欲望を持つことはけっして罪ではない
人間は理性を持っている
欲望を理性で抑えることができる
理性こそが人間を人間たらしめる
理性があるゆえに悩み苦しむ
しかし人間を救うものも理性なのだ
理性は愛情に支えられる
欲望を抑える強い理性は
深い愛情によって育まれる

欲望を持つのは罪ではない
理性を否定し 欲望に従う事が罪なのだ
人間が従うべきは理性
理性こそが人間を人間たらしめる

理性を信じよう
人間を信じよう
自分を信じよう
愛を信じよう


欲望の正体・4 イチロ-55 メール   2003年4月5日 21時55分

人は生まれてきたとき 無垢の存在
わずかに残る動物的本能を
遺伝子にインプットとされてはいても
それがいつしか個性をもった人格として成長していく
その彼の欲望、意識はいかようにして形成されるか
彼の人格を形成するのは親であり
親が所属する階級である
人間の社会は太古の原始共産制を除けば
支配するものと支配されれるものがいる階級社会
人間が人間を奴隷として支配していた時代は
そう昔の事ではない
支配するものと支配されるもの
富める者と貧しき者
現在はあからさまな支配形態は目に見えない
だかそこには明らかに階級社会がある
人間の欲望、意識はその所属する階級の欲望、意識
そして価値観を反映する
支配階級の価値観は
支配者としての優越感
支配する者への差別意識に支えられる
政治は
支配者の利益を追求し守り支えるためのシステム
政治行為の最たるものが戦争という暴力行為
戦争を決定する支配者側の倫理には
罪の意識はない
そこにあるのは冷酷な優越感、差別意識
支配される者、貧しきもの、弱者との
全く相容れない価値観が存在する
同じ人間なのに
同じ言葉を話すのに
共通の倫理、共通の価値観はそこにはない
なぜなら支配する者と支配される者との
利害が
相反する階級に所属しているから
人間の歴史は
相反する階級のたたかいの歴史
いまある自由も政治的権利も労働時間さえも
たたかいによって勝ち取ってきた権利
支配する者の価値観と
支配される者の価値観のたたかい
未来はどちらの価値観が勝利するか
どちらの価値観を人間として選択するか

欲望の正体は
階級の欲望の正体

お読みいただきありがとうございます。
同じことが多くなるのは年のせいだとお許しください。
それではまたあした・・・ごきげんよう。
一郎

2008/10/15(水) 

   一日で消える一郎の日記

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2008/10/15(水)

まぐまぐ!「啄木の歌とともに」(第207号 2008.10.15 発行)より

◇◇ひとりごと◇◇

第207号をお送りします。

詩集 カラーブラインド blog
http://colorbd.livedoor.biz/
詩集カラーブラインド blogでは、詩人tomoさんによる最新の詩を掲載しています。

2008年10月11日
あなたの人生を
http://colorbd.livedoor.biz/archives/51491646.html

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2008年10月15日 一郎
私の人生

いくつになれば
性欲や性癖に伴う悩みから解放されるのか
性欲から解放されなければ
自分の人生はすべて嘘になる
この葛藤は死ぬまで続くのか

いつのまにか六十を過ぎてしまった
まだ性欲は衰えないが
性癖に伴う悩みは薄れていった
それらはいまではさほどの問題ではなくなっている
いま自分の人生をまともに生きていると言える

自分の性癖と向き合う機会があったこと
それにより性癖の根源を突き止めたと信じている
その根源を知ることにより理性が優位に立てる
また思ったことが自由に何でもできるほどの
経済的余裕がなかったことも幸いしたと言える

四年ほど前にこのメルマガを始めたことも
自分の人生を生きる上で大いに幸いしたと思う
啄木の歌を読み
ともかくも自分の言葉で自分の歌をつくリ始めた
それを今も続けている

歌づくりをともかくも続けることで
歌から詩
詩から童話へと興味が広がっていった
ほかにもやりたいことがある
それは音楽に関すること

まだ実際には取りかかっていないが
やりたいことがあることだけでもいい
生きていく張り合いになっている
いつのまにか六十を過ぎて
やっと自分の人生を歩いていると感じる

六十年という年月が私には必要だった
いろいろあっていろいろ悩んで今がある
これまでの自分も自分らしい
これからの自分もきっと自分らしいだろう
結果として人は自分らしく生きているのだろう

自分らしく生きていければそれでよしとしよう
自分らしくしか生きられないのだから
せいぜい自分らしさを磨くことにしよう
自分を磨き自分を高め自分を強く
自分に自信を持てるようになればいい

自分を信じることだ
自分を信じられる自分になることだ
自分を愛することだ
自分を愛せる自分になることだ
そして感謝・・・命に感謝

面白くないけど
自分に拍手
自己嫌悪する前に
自分で拍手
笑って拍手

お読みいただきありがとうございます。
同じことが多くなるのは年のせいだとお許しください。
それではまたあした・・・ごきげんよう。
一郎

2008/10/14(火) 

twitterでつぶやく
   一日で消える一郎の日記

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2008/10/14(火)

'08/10/11 日刊「花を歌うかな」 No.1233 創刊 / 2005.4.19
「花ねこ日記」 10月10日(金) 赤城小沼紅葉 2008 画像提供:花屋 ねこじゃらし
http://ichirof60.dip.jp/hanauta8/1233.html

『花物語』

 花の行商をしていたおかあさんから
 お花の話を聞いて育った少女は
 大きくなって念願のお花屋さんを開きました
 少女のもう一つの夢は子どもにお花のお話をすることでした
 おかあさんがしてくれたように・・・


花屋さんの今のお話の相手は
オスネコのジュンでした
いつも膝の上に乗って
顔を見上げてお話を聞いていました
花屋さんをほんとのおかあさんだと思っているのです

ジュンがおかあさんの膝に乗ってきました
顔を見上げています
何のお話をしましょうか
秋だから
お山はどうして紅くなるのかお話しようね

絵描きさんは年をとっても
いつまでも美しい絵を描きたいと思っているのよ
一度描きあげた絵でもその上にまた色を重ねていくのよ
もっといいものを描きたい
もっと美しいものを描きたいという思いがそうさせるの

お山やお空や
木や花や鳥や虫たちをつくった自然の神様もね
自然のいろんなものをもっともっと美しくしたいと
いつもいつも思っているの
きっと今は秋をもっと美しくしようと思っているのよ

お山をどんな赤色にしたらいいか
どこか色が足りないところはないか
何度も何度も色を重ねてたり削ったりしてるのよ
お山を美しくしたいからよ
美しくするとみんながしあわせになれるからよ

あなたもなにが美しいか
美しくするためにはどうすればいいか
一生けんめい考えようね
それは一生かかることなのよ
一生かかって考えればいいことなのよ

お読みいただきありがとうございます。
同じことが多くなるのは年のせいだとお許しください。
それではまたあした・・・ごきげんよう。
一郎

2008/10/12(日) 

   一日で消える一郎の日記

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2008/10/12(日)


2008/10/12
それぞれの「一握の砂」~番外編

まぐまぐ!「啄木の歌とともに」
http://archive.mag2.com/0000133102/index.html

啄木

  あ こ が れ


   荒   磯

行きかへり砂這ふ波(はみ)の
ほの白きけはひ追ひつつ、
日は落ちて、暗湧き寄する
あら磯の枯葉を踏めば、
(あめつちの愁ひか、あらぬ、)
雲の裾ながうなびきて、
老松の古葉(ふるば)音もなく、
仰ぎ見る幹からびたり。
海原を鶻(みさご)かすめて
その羽音波に碎けぬ。
うちまろび、大地に呼べば、
大水に足を浸して、
黝(くろ)ずめる空を望みて、
ささがにの小さき瞳と
魂更に胸にすくむよ。
秋路行く雲の疾影(とかげ)の
日を掩ひて地を射る如く、
ああ運命(さだめ)下りて鋭斧(とをの)と
胸の門割りし身なれば、
月負ふに癯(や)せたるむくろ、
姿こそ濱蘆(はまあし)に似て、
うちそよぐ愁ひを砂の
冷たきに印し行くかな。
                   (癸卯十二月三日夜)

 あなたが
 荒海の向こうの
 大きな島へ渡ったのは
 なぜだったのでしょう
 そしてもうその島からも
 あなたは旅立ってしまいました
 
 あなたはたしか東京の人でした
 あなたがこだわっていたお店の外壁の蔦
 それは空襲で焼けてしまった東京の
 蔦でおおわれた小学校の校舎への
 郷愁だったのですね

 そしてその店の名
 東京から遠く離れた島で
 あなたは誰を待っていたのでしょう
 誰との再会を望んでいたのでしょう
 青春の日々を共に学んだ仲間でしょうか

 あなたの文章が好きでした
 雪割り草が好きで蔦にこだわるあなたが好きでした
 蛍という名前が好きでした
 きっと無口で不器用な人だったのではないでしょうか
 心ひそかに兄と慕った人でした

 そのあなたのあなたのブログが
 八月のある日から更新されなくなりました
 そして一ヶ月後
 あなたの友人からのメールが届きました
 あなたの突然の死を知らされました

 いろんなHPやブログを訪問しても
 コメントせずに素通りすることがほとんどです
 縁あってあなたのHPを訪れてからなぜか気になり
 あまり書き込みのない掲示板に居候することにしました
 掲示板の書き込みが多かったら居候はしませんでした

 あなたが亡くなって
 あなたのHPもなくなりました
 でもあなたのブログと掲示板はまだ生きています
 あなたとの縁をつないでおこうと居候していた掲示板
 いまも居候を続けています

 あなたの掲示板に花言葉を書いていました
 一年ほど経って
 新しい年が始めるのをきっかけに
 啄木の歌集「一握の砂」を読み始めました
 読んだ歌に私の歌を添えて掲示板に書き込むことにしました

 一日一首の掲示板の書き込みを続けて四ヶ月目
 毎日続けていく自信が出来たので
 それを日刊のメルマガにしました
 それが今これを書いているメルマガです
 あなたが亡くなったのはその年の八月のことです

 曲がりなりにも自分の言葉で
 自分の思うことをこうして綴っています
 そのきっかけの場になったのがあなたの掲示板でした
 あなたの掲示板を私物化していた私に
 あなたはなにも言いませんでした

 あなたが亡くなってから四年目の秋を迎えています
 私はまだあなたの掲示板に居候しています
 あなたの掲示板が削除されるまで
 まだまだ居候するつもりです
 もう誰も見ることのない掲示板かもしれませんが 
 [ 一郎 ]

お読みいただきありがとうございます。
同じことが多くなるのは年のせいだとお許しください。
それではまたあした・・・ごきげんよう。
一郎

2008/10/12(日) 

   一日で消える一郎の日記

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2008/10/11(土)


'08/10/10 日刊「花を歌うかな」 No.1232 創刊 / 2005.4.19
「花ねこ日記」 10月9日(木) 神無月のヒマワリ 画像提供:花屋 ねこじゃらし
http://ichirof60.dip.jp/hanauta8/1232.html

お話の好きな女の子がいました
どうしてお話が好きになったかというと
いつも寝るときに
おかあさんがお話をしてくれたからです
それはお花さんのお話でした

おかあさんはリヤカーで花の行商をしていました
おかあさんが小さかったころ
おかあさんのおとうさんは果樹園をしていました
いろんなお花さんもたくさんありました
それでおかあさんはお花さんが大好きになったのです

おかあさんが女の子にしてくれたお花さんのお話を
今度は女の子が友だちにお話しします
女の子の大の仲良しの友だちはネコちゃんでした
ネコちゃんは女の子のお話を
耳をピクピクさせながら聞いていました。

大きくなったら花屋さんになるんだと女の子は思っていました
そして今度は私が子どもにお話をしてあげようと・・・
お花さんや虫さんや鳥さんのこと
いっぱいお話できるようになりたいと願っていました
おかあさんのように・・・

そして女の子は大人になりました
願いどおりに花屋さんになりました
小さなお店を一人で切り盛りしています
心強い味方はネコちゃんでした
いつも彼女のグチをいやがらずに聞いてくれます

彼女に子どもはまだありませんでしたが
ネコちゃんが子ども代わり
子どものころと同じように
ネコちゃん相手に毎晩お話の練習です
いつでも子どもにお花のお話が出来るように

お読みいただきありがとうございます。
同じことが多くなるのは年のせいだとお許しください。
それではまたあした・・・ごきげんよう。
一郎

mixiプロフィ
藤川一郎
京都市北区紫竹北大門町37 葵荘17号
075-493-4676

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