高山が作家として更に飛躍することを願い創作活動を支援したい!~エッセイ「ガーターベルトの女」の作品化を目指して【238】

妄想家・夢想家無名居士の夢物語の記録です
無名作家高山のエッセイ「ガーターベルトの女」の
映画化芝居化・・・その他いろいろ作品化できればなんでも
なんて途方もない夢を観ています

高山の作品から
随筆「
『ハドソン川の奇跡』と映画雑感

2017/01/26 

クリントイーストウッドと言えば、今の若い方は監督のイメージが強いのかな?

無骨な背の高いじいさんでしょうか?実は何処かの市長もしてたインテリですね。


僕の若い頃は、ダーティハリーの終わりの方のイメージと、かつてのアクション俳優ってイメージですね。

世代的に四十代後半の僕は、役者イーストウッドって思春期にそれほど影響受けてないです。


脱獄物の傑作『アルカトラズからの脱出』は、大好きですがテレビで最初は観てるし、山田康夫さんの吹き替えの印象強くて、初めて本人の声を聞いた時は驚きました。

歳を取ってマカロニウェスタンとか西部劇の映画も観て、良いなとなります。


俳優としては、器用なタイプでは無かったかもですね。

それに子供心には、スティーブマックイーンの方がカッコ良くてね。マックイーンも今でも好きですがね。

しかし、ここで書こうと思うのは、監督クリントイーストウッドです。


実は後から知りますが、かなり若い頃から監督してますね。

個人的に一番好きなのは『ペイルライダー』って西部劇です。


『許されざる者』が監督としてアカデミー賞取った時は、同世代のクリントイーストウッドのファンは悪くないけど、『ペイルライダー』の方が良くないかって有りました。

その後の、監督としての幅広い活躍は調べたら分かります。

最近の作品はエンターテイメントを特に意識せず、クリントイーストウッドブランドが確立されてますね。


この監督の何が良いかは、突き放したような冷徹さです。

妙に人情物に行かずに観察してる感じですね。


人間の根源を探る感じが好きですね。


『ミリオンダラーベイビー』は、そのラストは衝撃ですが、人間の根源を探ってますね。

ま、たヒラリースワンクが上手いです。


最近の作品で言うと、これが一番ですね。

ヒラリースワンクは良い役者です。盟友とも言えるモーガンフリーマンも良いですよ。

最近でも無いけどね。


今回書きたいのが『ハドソン川の奇跡』です。


これが良かった。


あれだけ騒がれた『アメリカンスナイパー』が、いまいち自分自身ピンと来なかったけど、見直したいですね。


2009年に起きた飛行機事故を描いてて良かったです。


トム・ハンクス、すっかり貫禄の演技ですね。


トム・ハンクスは外しませんよ。

トム・ハンクスは認めるまでに時間がかかりました。


『フォレストガンプ』がヒットしたけど、わざと最近まで観なかった位です。

コメディ俳優ってイメージが、僕の世代は強くてね。

『フォレストガンプ』だけは見まいとしてたら、信頼する若い女の子から言われて見たら良かったです。

スピルバーグとのコンビは、特に外さないかもですね。

スピルバーグ映画でも派手な演技はしませんが、更にここでは淡々とヒーローにされて、しかし、って機長を演じてます。


スピルバーグ作品に出るトムハンクスも好きですが、こっちの抑えた演技のトムハンクスも良いね。


それと副機長役のアーロン・エッカートこれが肝心な所を締めますね。


乗客155人をエンジンの破損が有りながら、ハドソン川に着水させるという離れ業をやる機長は、最初はヒーローです。


だけど戸惑います。

そして事故の調査委員会は、本当は着水させなくても戻れたのではと調べ始める。


もしも機長の判断力ミスなら、ヒーローから一気に落ちるって状況です。


登場人物も少なく派手さはまるで無いんですが、一人の男、或いは一つの事故が起こした波紋を淡々と描いてます。


しかし、飽きさせない。

DVDで借りたら、ついつい止めて休んだりするけど引き込まれましたね。


この辺りが、平凡な監督なら妙に記録ものにするか、或いはお涙頂戴にするかですが、どちらにもしませんね。

後期の黒澤明のようにお金使ってます。

重厚でしょうって感じにもしません。

お金はかかってるでしょうけどね。

クリントイーストウッドの上手さに魅せられます。

それと、これは多分アメリカ国民でないと分かりづらいけど、この時期はリーマンショックの頃なんですね。

そこにヒーローが出たのが希望になったようです。


テロ事件があって、そのあとにリーマンショックがあって、アメリカが疲弊して希望を失いかけてる時ですね。


そこにこの機長が、皆を助けたってのが大きかったようです。


その辺りも随所にちりばめてますね。


クリントイーストウッドは、役者としては上手くは無かったと思います。


映画は、正直『ミリオンダラーベイビー』程ではない。

だけど、珍しくラストを少し温かく描いてます。


描いてると言うより、それが真実だからでしょうね。


派手さは決して無いけど、途中で止めたり出来なくなる映画です。


クリント・イーストウッドの監督の中では中くらいですが、それでもやはり上手いよなと感心します。


トム・ハンクスも違う面を出してて良いですね。 


多分自分自身が役者でしたし、役者ですからその辺りの心理の扱いは上手いんでしょうね。

渡辺謙が、クリントイーストウッド監督は撮るのが非常に早いと言ってたけど、その辺りも役者上がりの監督ならではなのかもね。


役者に負担をかけないって事なのかもです。

クリント・イーストウッド自身は役者としての評価はそれほど高くないけど、心理は分かるんでしょう。

地味な作品かも知れないけど、間違いなく良い作品です。


僕が、監督で必ず観るのがマーチン・スコセッシ監督と、コーエン兄弟とクリントイーストウッド監督ですね。


コーエン兄弟は時に外すけど、スコセッシとイーストウッドは外さないですね。

日本人では北野武と、宮崎駿監督は必ず見ます。


どの人も共通は、自分自身の作家性をきちんと出してくる事です。


その為、興行成績の悪い人も居ますが、無理に職業監督をしないって事ですね。

それとタランティーノも好きですが、巨匠になりすぎたかなとも思うのと、猥雑でポップな映画や本が出ると直ぐタランティーノ的と付けるけどおかしいね。

タランティーノ的と言うか、初期のタランティーノよりも更に猥雑でポップなのは、ロバート・ロドリゲスの一部の作品ですね。


職業監督ってのはどういうのでも受けて、とにかく撮ってしまうって人ですね。


監督業だけでは食べて行けなくて、日本にはそういう監督沢山居ますね。

三池監督はその最たる例でしょう。

日本映画も良い監督は居ますが、四十代後半の、僕のような映画好きを満足させてくれるのは少ない。

特殊撮影にお金をかけずに、良い脚本と良い監督ですよ。

お金では負けるんだからね。

独特の世界を描いてる監督も居ますが、少ないね。

たまに映画を借りる若い人向けでなくて、大人の僕の世代も納得させて。


AVの世界も綺麗な熟女が出てるんだから、多様化しようよですね。

クリント・イーストウッド、八十代を超えてまだまだやるなあです。


歳を重ねて、監督として認められた人ですからね。


役者としても僕は好きですけどね。


良かったら観て下さい。

それとイーストウッド好きなら、古いけど『ペイルライダー』見て欲しいです。

良い映画ですよ。

映画と本と音楽は、自分自身にとってとても大事なので、話しがいつものようにとっちらかったけど、クリント・イーストウッドは冷徹な目を持ちながら、非常に良い映画を連発してますね。

近作は特にリアリティーがあって、人の心を抉るようなので苦手な人は避けて下さい。

今回の『ハドソン川の奇跡』は、それが控えめですから若干淡白に感じるかも知れないけど、僕は好きですね。


ちなみに、調べて書いてないので間違いがあったらすいません。

おわり

高山の作品紹介
次回は 随筆「ルーツレゲエの良作品の一つウィリー・ウィリアムス」

「ガーターベルトの女」~映画化のために

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