高山が作家として更に飛躍することを願い創作活動を支援したい!~エッセイ「ガーターベルトの女」の作品化を目指して【229】

妄想家・夢想家無名居士の夢物語の記録です
無名作家高山のエッセイ「ガーターベルトの女」の
映画化芝居化・・・その他いろいろ作品化できればなんでも
なんて途方もない夢を観ています

高山の作品から
随筆「
『十二人の怒れる男』と『ブラックレイ』

2016/12/25 

個人的おすすめ映画です。

最初にお断りしますがネタバレしてますし調べずに書いてるから間違いも有ると思います。

しかし、情熱はありますよ。

十二人の怒れる男を観たが非常に良い。

1950年代のモノクロ映画。

名作と言われてたけど、初めて観ました。

今のうちに感想を書きます。


ある若い青年が殺人を犯したどうかを十二人の陪審員が密室で話して決めるだけの映画です。

最初は十二人中十一人が状況証拠もあるし有罪だろうと言うんですが、一人がまだ分からないだろうと反対します。


中には早く帰って野球を見に行きたい人も居ます。

一人だけ反対する事によって審議は続きます。

ヘンリーフォンダがその反対する男を演じます。

ジェーンフォンダとピーターフォンダの父親ですね。

格好いいけど十二人の中で特に凄く目立つわけではありません。


ヘンリーフォンダもはっきり何か確証があって反対する訳では無くて まだ分からないだろうって感じです。

冷静な男だけど凄いスターって感じでは撮られてません。

そこから、証言を崩したり若い青年の当時の状況を話し合ったりします。


特に凄いトリックはないんですが、見せます。

十二人が、時にぶつかり時に同意します。

その辺りの人間模様を皆が非常に上手く演じます。

一種の密室劇で十二人以外はほとんど出ません。

監督はシドニールメネットです。


狼たちの午後やセルピコでも有名ですね。

社会派監督って感じです。


狼たちも良かったしセルピコも良かった。

アルパチーノが大好きなので何度も観てます。

それに今でもアルパチーノのは名優ですが、七十年台は特にです。

狼たちもセルピコも非常に映画としても傑作です。

それでも、十二人の怒れる男のほうが傑作かもです。


アルパチーノの映画は日本で観られるのは何度も観てます。最低でも十回は観てます。

歳を取っても未だに好きです。

狼もセルピコもとても良いですが十二人のほうが映画としては上かもですね。

その位良いって事ですね。

僕は一週間に最低でも三本は映画をDVDで観ますが今年の一番かも知れないですよ。

ここから凄い個人的になるけどモノクロなのに夏なんですが、暑さが伝わりますしその場の空気が伝わります。


そして決して派手な仕掛けはないのに魅せます。

元々舞台だったようですね。


脚本も良いでしょうし空気を今の時代に持ってくるって凄いなあです。

決して長い映画でなくてコンパクトです。 
 
今は短いとB級が多いけど長すぎて冗長になるのも多いですね。


ちなみに観たのは十一月くらいですが夏の暑さや男達の微妙な汗。

その場の緊迫と弛緩が伝わりますね。


消費税入れても百八円でこんなに夢中になれたのは久しぶりです。


名作は何故名作で未だに観られてるかを考えますね。

何より空気感を見てる人に感じさせて地味なのに魅せてしまうって素晴らしい映画ですよ。


小説でも良いのは地味だったり荒唐無稽でも その場に自分自身もいるのではと思わせる物かも知れないですね。

読者や観客を違う世界に連れていきそこから逃さないっての傑作でしょうね。

DVDで観てるから特にそうですよ。

せいぜい煙草を吸った位で終わったら急いでおしっこに行きましたよ。

これが今の映画館なら煙草の事も忘れたでしょうね。


十二人の色々な考えがぶつかるけど最後はすっとします。

良く人間模様を描くと言うけど話しは複雑でなくてそれも密室劇で派手さもないのにですよ。

日本映画も良い脚本と良い役者良い監督ならお金をかけなくても出来るって事ですね。

三谷幸喜さんがパロディで確か脚本やってるけどこれには及びませんね。

筒井康隆さんもパロディで演劇用書いてるけどこれは読んだけど覚えてないのでなんとも言えないです。

単純に爽快と言うより何かしらすっとします。

良かったら見て感じて下さい。

1950年代のあの場所にタイムスリップして下さい。

あの空気を味わって下さい。  

あの場所で十二人と考えて下さい。


かといって難しい映画ではないんですよ。


余りこれを見てない人はもったいないなと思いまして書きました。

アルパチーノの同じ監督の映画も良いですよ。特に同じ監督なら狼たちの午後のほうが入りやすいかと思います。

アルパチーノのレンタル出来る映画は全部観てるし何度も観てます。その僕がアルパチーノの傑作よりこれが、良いと言うから一度観て欲しいです。


映画は良いですね。

どんな映画からもテレビとは違う何かを感じます。

四十代後半になるとそれは、どんどん強くなりますね。

続けてどうしても話したいのが有ります。

全然違うジャンルですし、何度も観てますが、この一年位は観てないから記憶で書きますね。

リドリースコット監督のブラックレインです。

リドリースコットはエイリアンとかブレードランナーですね。

独特の映像美学を持った人です。


弟が亡くなったトニースコットです。

最近のリドリースコットは当たり外れが多いけど若い頃は違った。 


ここで書きたい事はそれより松田優作の狂気の演技です。


マーチンスコセッシからもブラックレインの後にオファーがあったらしいの分かりますよ。

全盛期のスコセッシとデニーロの狂気を代わりにやれたかも知れません。

1989年の作品でレンタルビデオになったのが多分1990
の初頭でしょう。

レンタルで観ました。

当時は前にも書いたように京都のレンタルビデオ店にいたしこれが、関西でロケをされたってので京都の人間も注目してました。

直ぐ出たら借りましたね。

それから当時は松田優作の亡くなる年齢までは生きるなんて思いませんでした。

若さのバカさですよ。

映画に戻るけど八十年代の終わりって事は撮影はまだ前でしょうね。


つまり日本がバブルが弾ける前ではないかと思います。


日本をそういう描き方をしてるし松田優作演じる成り上がろうとするヤクザも非常に高級な服を着てます。


大きな日本の飲み屋クラブでのシーンもバブリーです。


ストーリーは松田優作演じる成り上がろうとするヤクザが、アメリカで逮捕されて護送をマイケルダグラスと若いアンディガルシアがやります。

しかし、空港で騙されて松田優作を逃がします。


マイケルダグラスとアンディガルシアは強硬に残ります。

日本の警察は嫌がりながらも仕方なく高倉健演じる刑事をマイケルダグラス達につけます。

ここで、マイケルダグラスは実は汚職刑事なんですね。

監査に睨まれてる。だけど離婚して仕方なく一度だけお金の為に汚職してます。


松田優作は逃げ実は偽札の巧妙な原版をアメリカで手に入れてます。


その原版を渡す代わりにもっと自分自身も一つのシマをもらってヤクザのトップ達と対等になりたいって感じです。

その交渉を松田優作はやります。マイケルダグラスとアンディガルシアと高倉健は松田優作を追います。


アンディガルシアは途中で松田優作に殺されますけどね。


日本の警察はマイケルダグラスを邪魔にしながらも何とか捜査します。

高倉健とマイケルダグラスの友情もありますね。


松田優作の直径のボスが若山富三郎です。

これは、勝新太郎にオファーが来たらしいけど勝が断ったらしく真面目なお兄さんに行ったらしいです。

若山富三郎も良いです。


日本人の俳優は高倉健 若山富三郎がクレジットは上だったと思います。


若山富三郎は忘れたけど松田優作はクレジットは外国人入れて七番目くらいです。


しかし、余りの悪役の演技ぶりからほとんどマイケルダグラス対松田優作になります。

高倉健もこの映画では完全に松田優作に食われましたね。


松田優作の演技は英語が達者でない分を補って余りあります。


眼と指先などで魅せてしまいます。


細身だけどアクションも素晴らしいですし、何より東洋的顔の怖さを存分に発揮してる。

色々なシーンで主役のマイケルダグラスさえも食ってます。


映画としては矛盾も目立ちますが松田優作が今後海外に出るだろうは約束されたような映画でした。

彼は既に日本での映画俳優の地位をきちんと持ってました。


しかし、撮影に入る前かに癌が発見されて撮影中も薬を飲みながらだったらしいです。

本人は今後は海外に出るって思ってたようですが癌には勝てなく海外映画はこの一本です。

しかし、圧倒的存在感を未だにこの映画では観られます。


髪型を独特にして狂気を演じます。


もしも松田優作が生きていたらと思いますが 彼は当時のリドリースコットにしては完成度は高くないこの映画で伝説になったと思います。

今は渡辺兼と真田広之が行ってるけど、僕は完全に向こうに腰を据えてる真田を応援してます。

良い映画に巡り会えば良いのにと思いますね。

松田優作の狂気の演技だけでもこの映画は観る価値有ります。

しかし、この映画に出てる主要な日本人俳優は松田優作 高倉健 若山富三郎亡くなってるの悲しいですね。

ちなみに高倉健さんも好きです。とくに中期の健さんは大好きですね。

二作紹介しましたが全く調べたりしてなくて分かりにくいかも知れないけど、観て欲しいですね。


いつかはアルパチーノの事を書きたいですね。

どちらにせよ映画は良いですね。テレビにはない何かが有ると自分自身思いますね。

おわり

高山の作品紹介
次回は 随筆「ある人3」

「ガーターベルトの女」~映画化のために

「ガーターベルトの女」 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 番外編 番外編2  14  15  番外編3
「ガーターベルトの女 外伝」(フィクション編) 1
「新・ガーターベルトの女  2 3 4 5 6 7 8 9 10
Blogger 英訳ページへ

高山ファンの皆さん

高山の創作活動支援のための新たなお願いです
あなたの可能な時に可能な支援金をご協力ください
高山のサポーターになって下さい
詳しくはメールでお知らせします
ichiro@black.interq.or.jp

FC2ブログ無名魂」
管理人 無名居士

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?