一枚の画像

6.7 自分を写す

画像3

マンションの入口のガラス戸を拡大すると
自転車と私が写っている
拡大しなければ見過ごしてしまう
それが狙いでもある
分かるかわからない程度に自分を写し込む
ささやかな…そして密かな愉しみ
これもなんですかね…自己顕示欲?
それもいいでしょ

画像4

6.6 水滴が好き

画像2

水滴が好きで…主に賀茂川の遊歩道で
土手に顔を引っ着けるようにして水滴を探した
その姿は他人には異様に見えるらしく
何を探しているのですか…と時々聞かれる
何の研究ですかとも聞かれた
私はただ単に水滴を撮っているだけ
なぜかならば…単純に美しいと思うから
丸くなるのは表面張力だと思うが
その丸い球体が出来るのが不思議でならない
そして美しい形…自然が創造する芸術のひとつ
水滴に会えるのが嬉しくてたまらない
もうダメかと思っても一個だけ見つかった事もある
霜が下りて…ただ葉っぱが白くなったなと
思っていたら…無数の小さな水滴の集まりだった
日が昇り…霜が溶け始める
その美しさを知ってほしい
それはそれは美しいものだった
変哲もない丸い水滴…まだ飽きない

6.5 色紙の言葉

画像1

幾山河…と来ればすぐ浮かぶ歌がある
若山牧水だったか…確認しておこう

幾山河 越えさり行かば 寂しさの はてなむ国ぞ 今日も旅ゆく
若山牧水が「実父の見舞いを兼ねて宮崎に帰省したときの旅の歌」らしい
宮崎出身と言うことも…牧水についても
ほとんど知らない
この歌の他にはもう一つ知っている歌があるだけ

白鳥は哀しからずや空の青海のあをにも染まずただよふ
どちらも哀しさが漂う
歌…短歌や詩や小説…いわゆる文学を始めに
文化的芸術的なことには無関心だった
50を過ぎて遅まきながらパソコンを始めた
そのきっかけはメルマガを知ったことだったが
元々機械オンチだから…世間がウインドウとか
大騒ぎしているのをウインドウの何かも知らず
冷ややかに眺めていたのだから
ところがそんな私がパソコンにどっぷりハマった
それは30年を経た今も変わらない
もっともパソコンから今は離れて
スマホを片時も離さなくなったが
この30年を振り返っても…こんな私でも
幾山河…という思いはある
メルマガは啄木の歌を参考に
それぞれの「一握の砂」をタイトルにして発行
歌作りに熱中することになったが
亥年生まれだからか猪突猛進…
すぐに頭をぶっつけて熱は冷めてしまった
幾度かの中断はあったが…変わらずに続けているのは
ノートの三つのマガジン
そしてつい先日から…このマガジンを再開
老い先短くなって来たが…毎日やることがある
それで十分だと思っている
何を成したか…では無く
何をしたいか…だと
したいことがあればするだけ
それですべてよし

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?