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天然石コレクションの方法

私の好きなの事の一つに天然石コレクションがあります。

そもそもなぜ天然石が好きになったかというと、多分潜在的に好きだったのだと思います。なぜなら私がまだ小学生だった55年以上前は今ほど道路が舗装されておらず、雨が降ると表面が雨で洗われた道路上の石が本来の白やベージュなどの色を表し、それがきれいだと思って下校時など下ばかり見て歩いていた覚えがあるからです。多分、それらの石は石英や長石だったのだと思います。また、舗装されていない道路は、夏になると表面の土が乾燥して都道府県地図のようにひび割れて、雲母がキラキラと光っていました。歩くと先に先にとそのキラキラ光る雲母の位置も移動していくのです。

 大人になってから、夫がパニック障害の末に以前から崇敬していた神社に籠もってしまい。体調もなかなか思うようでなく、夫の叔母達に進められて行き始めた巨大新興密教の組織で今は何を建立したかも覚えていませんが、それにお布施をした記念として天然石ブレスレットを貰いました。そのころはまだあまり天然石ブレスレットがはやり始める少し前でした。職場に着けていくと、そこの上司がそれに目をとめて自分は天然石のクラスターを持っていると自慢して、わざわざ持ってきて見せてくれました。ルチル入り水晶のクラスターでした。その上司はパワハラ体質で私も被害に遭ったことがありますが、天然石クラスターの存在を知らせてくれたという意味では感謝しています。

 夫を助け出すためと思って通っていた新興宗教施設は河口湖畔にあり、その途中で山中湖畔も通りますが、山中湖畔にブラジル水晶を直輸入して店舗に並べているお店があったので、クラスターを見せられたのをきっかけに寄ってみました。手の届かないような値段ではなかったので(数千円)気に入った物を二点買いました。一点は娘が悩んでいたときにお守りとしてあげてしまいました。おまけにファントム入り水晶のポイントをつけてくれました。その後も、その当時たよっていた宗教がらみでよく富士五湖周辺に足を運んでいたので、自然その界隈に天然石を売っているお店が観光がらみで多いことを知り、物色するようになりました。

 意外と谷川岳とか十国峠などの観光地みたいなところのお土産物やさんで天然石が安く手に入ります。天然石に目覚めていなかったころに、箱根にある生命の星地球博物館のミュージーアムショップで買った石の詰め合わせの中にも、きれいなローズクォーツの丸い石があり、なんとなくそれにはパワーを感じていました。

 また、ヤフオクでもヒマラヤ水晶のクラスターや日本で取れた水晶ポイントなどという物を購入したりしました。

 購入という面では年に数回日本で開かれるミネラルフェアやミネラルフェスタもお勧めです。かなりお得にあまり買えないような、天然石を買うことができます。水晶のポイントでもない、両錐水晶の大きい物などが手に入り、今でも身近なところにおいて、手を冷やしたいときなどに使っています。

 コレクションをしていると、次第に購入だけではつまらなくなってしまいます。できたら自分で採取してみたいという気持ちが出てきます。私は三回ほど採取に行ったことがあります。成果のなかった砂金取りを含めると四回ということになるでしょうか?

 一番最初は神奈川県に住む人と一緒に渋沢にある鉱山跡に出かけました。

そこには親子の先客がいて、プラスチックのざるをもって川の砂を救っていました。何も道具を持っていなかったのですが、運良くわたしは黄鉄鉱のかなり大きな粒を見つけることができました。入れていた瓶はみつかるのですが、そこからどこに移し替えたのかわからなくなってしまったのが残念です。田舎とはいえ、集落も近くにあるので、川自体が多少泡立っていて先客の親子のようにざるを使ってまでとる気にはなれませんでした。

 その次は長野の川上村にある湯沼鉱泉旅館が管理する金山跡です。

https://rubese.net/gurucomi001/?id=1649732

その金山は、甲武信岳にあります。かなり険しい山の山腹にあります。鉱泉旅館に泊まれば無料で採取ができます。私たちが訪れたときは、たまたまミネラルハンターのHPを持っている熟練の方が先にいっているというお話で、運がよければ出会えるよといわれていきました。車で入れるところまで行って、車を降りたところに、もう、色は白だけれど石英のクラスターが転がっているような場所でした。運良くミネラルハンターの先達さんとその案内されている方に、出会えて同行させていただけることとなりました。緑水晶や小さいポイント、ペグマタイトなんかを拾うことができました。その方の案内で昔掘っていた鉱山跡の穴の中まではいると、小さい水晶の結晶がびっしりと洞内を覆っていて、それがライトでキラキラと照らされるのです。私たちは先に出ましたが、彼らはミニ水晶のクラスターをお裾分けしてくれました。また、彼らを待っている間に足下をみると黒い石があったのでなんだろうと思って拾ってみると、石榴石の結晶のかたまりでした。次の日の朝は寒い信濃川に入って、先達さんの指導の下に砂金取りをしました。前日の山登りで足がガタガタになっていてつらい作業でした。その結果一粒だけとれたのですが、机の引き出しをひっくり返した時に水ごと保管していた、砂金の粒が行方不明になったことは重ね重ね残念です。

 三番目は伊豆の菖蒲沢海岸です。千円の駐車場で車をおいて石がゴロゴロしている海岸に降りられます。

 そこでは、瑪瑙をひろうことができます。割ると晶洞が見られる物もあり、そこには甲武信岳でお裾分けして貰った小さい水晶のポイントの塊がついた物と同じような、小さい水晶のポイントが生えているのを見ることができます。もう少し先の砂浜で、ゴミとなった白い陶器のかけらが水でなめらかになったものかな?と思って捨ててしまった石があったのですが、菖蒲沢海岸に来て「あ、あれはやはり瑪瑙だったのだな?」と気がつきました。

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