「家族と別れる」という話

「家族と別れる」という話

SNSで家族に責められている人をみるたびに「別れたらいいのに」と考えて、それ以上は読みません。

何かをできない理由は探すだけあるので、無意味だからです。

酷いと考えられるかもしれませんが、人間が他人に責められても何のメリットもありません。

「あなたのためを思って」は「私の立場を考えて」ですから。

【目次】
《過去の行為を責める場合は意味がありません》
《面識のある相手との関係における問題が殺人の動機を抱く契機・原因となる》
《ゆるしゆるされる》

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《過去の行為を責める場合は意味がありません》
人間が家族に責められる内容も低俗なことです。

むかし不登校だったとか、リストカットした痕があるとか、過去の行為（からなる現在の結果）を責める場合は意味がありません。

学力が足りないなら勉強すればいいことですし、病気や怪我が残っているなら病院で適切な治療を受ければいいだけのことです。

手がない？　足がない？

義手や義足をすれば、いいだけのことです。もし、義手や義足をしている人間にそのことを揶揄嘲弄（やゆちょうろう）したら、気が狂っている（原文ママ）と考えられます。

通学できないのなら、通信教育で学ぶ方法もあります。

たとえば、大学入学資格検定試験に合格し、慶應義塾大学通信教育課程を卒業して、東京大学大学院経済学研究科で教えている柳川範之教授のような人もいます。

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結果を出せば、誰も文句は言いません。それでも言う人は、考え方がおかしいので、付き合わないほうがいいです。家族であればなおさらです。

義手になれば、ピアノを弾くのは困難でしょう。では、コンピュータで演奏するのはどうでしょうか。

コンピュータで演奏すると、音楽性が劣るのでしょうか。

もちろん、エリザベート王妃国際音楽コンクールやショパン国際ピアノコンクール、チャイコフスキー国際コンクールには参加できないでしょうけれど、音楽と一生くらすことはできます。

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社会的弱者の場合はどうでしょうか。たとえば、親が変な人で、子供が迷惑している場合です。

日本は親権がおそろしく強い国なので、未成年が家出してもすぐに連れ戻されます。

誰かが匿っても、誘拐扱いされます。

具体的な暴力があれば、引き離されるでしょうけれど、言葉だけでは子供の言い分は通りません。

児童虐待があれば、警察沙汰ですが、いじめる側は賢く立ち回ります。

親とまともに生活できないなら、児童相談所で相談ですね。

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さて、学生の場合がとても厄介です。

ずーーーっと「してやった」と言われます。

私の場合、父と根本的に思想が異なっていたので、高等学校を卒業して専門学校で学んですぐに働きだしました。
cf.
「学歴」という話
https://note.com/ichirikadomatsu/n/n239090cc7da1

大学は家を出た後に入学しました。

それにしても、学生は親から逃げられないので、成人になっているのであれば公的機関に頼ったほうが楽です。

何百億と資産がいるのでなければ、自分で稼げますよ。

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《面識のある相手との関係における問題が殺人の動機を抱く契機・原因となる》
はっきり言いましょう。

家族と仲良くできないと悩む人がいますが、いっしょに暮しているのであれば別れればいいだけのことです。凶悪犯罪はほとんどが顔見知りですよ。

収入がない、未成年など、いろいろな問題はありますが、それは社会的強者であっても同じことです。社会的弱者はその存在だからこそ、解決できません。公的機関を頼り、別れるべきです。殺しあうよりマシです。

親であろうと変な人といっしょにいると、犯罪に巻き込まれる可能性が高いです。

いえいえ、これは私が言っている訳ではなく、警察庁の統計が物語っています。

殺人事件の動機として多いのは，憤まん・激情，報復・怨恨，暴力団の勢力争い等，痴情・異性関係トラブル，介護・養育疲れであったが，それらのいずれの動機においても，面識のない相手に対する事件は最も少なかった。親族，面識のある相手との関係における問題が殺人の動機を抱く契機・原因となることが多く，面識のない相手に対して殺人事件の動機を有するに至ることは比較的少ないと考えられる。
cf.
法務省「2章 殺人事件の動向」
http://www.moj.go.jp/content/000112398.pdf

「親子だから一緒にいなくてはいけない」や「兄弟なんだから仲良くしなよ」とかまったくの無責任です。殺人のほとんどが親族ですよ？　不幸になるなら別れたほうがいいし、二度と会う必要もありません。それが同時代人です。

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《ゆるしゆるされる》
ゆるしゆるされるは、寝言です。

社会性をもつということは、銃で警告しながら、お互い笑顔で暮らすことです。#blackjoke

「ゆるされたい」と考える必要はありませんし、「ゆるされる必要性がある」と考える必要もありません。

自分で生活できるようになってから、それから考えましょう。まずは犯罪から身を守りましょう。そして、自分で生活できるようになってから、安心して考えましょう。

「倉廩実ちて礼節を知る。衣食足りて栄辱を知る」――『管子』「牧民」

「倉廩」（そうりん）とは、米倉（こめぐら）のことです。米倉がいっぱいになるような裕福になって、ようやく礼儀や節度といったものが大切だと知る訳です。生活がいっぱいいっぱい、それこそ「糊口を凌ぐ」（ここうをしのぐ）「赤貧洗うが如し」（せきひんあらうがごとし）の山上憶良の『貧窮問答歌』状態であれば、何もできませんからね。（了）