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「体制」という話

「体制」という話

結果からでしか判断できない事象は多いです。

次の中華人民共和国の体制がどうなるか、予測してみましょう。

個人の政治体制は必ず終焉があるものとします。
※政治的人生の終わりなのか、生物学上の死なのかは区別しないものとする。

さて、おっと誰かしら、こんな時間に。#joke

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さて、一党独裁ならぬ一人独裁の次として、一番端的なのは恐怖政治でしょう。

ただし、この恐怖政治には「各国の市民革命のような後に」という注釈が付きます。

「市民革命」は英語で〝Bourgeois revolution〟です。
※ブルジョワは単数。

「ブルジョワ革命」は資本をもった裕福な中産階級であるビジネスオーナー(ブルジョワジー)による革命であって、労働以外の何ももたない労働者の革命ではありません。

被害者は常に弱者です。

結果的に、今の政治体制の次にあるのは、また別な政治体制下での貧困です。

柯隆主席研究員(※)によると「中国人はお金が大好きで競争好き」だそうです。
※公益財団法人東京財団政策研究所主席研究員(2023年7月現在)

そんな中国人ビジネスオーナーが金を手放すでしょうか。

しませんよ。手放す訳がありません。

不可能なんです。その中国人ビジネスオーナーが一族を支えているので、手放せば一族が歴史から消えてしまいます。#物理的に

まず、生き残りに走ります。

そして、その保身に一番よい方法は、共産主義体制です。

どんなに挑まれても、絶対に揺るがない「理想の体制」です。

ソビエト社会主義共和国連邦(1922年−1991年)が理想です。#悪夢ともいう

今の体制が終われば、生き残った中国ビジネスオーナーによって理想の体制下で粛正や弾圧が始まります。

イコールそれは、中国国民の悲劇ですが、世界の悲劇でもあります。

近隣諸国、特に日本は真っ先に損切りさせられます。

次に、ふつうに想像できるのは軍事政権ではないでしょうか。

ですが、これも前述した中国ビジネスオーナーによって統制されています。

民主主義において一番恐れるのが独裁者で、次が軍事クーデターですから、かなり用心して軍部に同族を配しています。

今の中国が民主主義だとは思えない人が多いでしょうけれど、彼らには彼らの民主主義があります。

王様がおらず、身分制度がないというのが民主主義の基本ですが、今の中国はいちおう王様はいませんし、彼らなりの人権は尊重しています。

もっとも、王様はいなくても某書記という名の皇帝はいますが。#joke

まあ、戸籍が都市部と農村部では違う(移動できない)ので、実質的に区別されています。

それも「中国人はお金が大好きで競争好き」という点に起因します。

体制と、国民性とが天と地ほど乖離(かいり)しています。

逆に、日本は理想の社会主義国家と揶揄(やゆ)されています。「日本人は競争を好まないし、ほどほど稼げたらいいという人が多い」(柯隆主席研究員)ので。
※日本人の実質は争い好きで欲どうしいですが、その話はまた別の機会にしましょう。

では、中国が理想の資本主義国家となったとしたら?

貧しい中国人は喜ぶでしょうけれど、他国(特に欧米)は迎え入れないでしょう。

自分たちが敗けると分かっている勝負に手を貸すことはないのです。

「そんなことはない」

そう言えるでしょうか。

ソ連が崩壊した当時、欧米諸国はどうしましたか?

何もできないんですよ。結果が見えていないので。

未熟に見えている(中途半端に賢い)からこそ、喜んで欧米社会に手招きして、けれどスラヴ人ほか他民族を半分アジアだと差別します。

結果的に「何もしなかった」のです。

それが現実です。

中国が資本主義国家になれば、困るのは欧米です。

と、中国人は考えています。かつてロシア人がそう考えたように。

これは大韓民国も同じで、第二次世界大戦後の韓国人が日本を友好的に考えていませんでした。

そうでないと、国内を統制できなかったからです。

仲がいい隣国はありませんが、適当に付き合うほうがメリットが高いです。

#思想実験 今の日本は台湾を防衛するために、中国に先制攻撃をする可能性がありますか?

まあふつうの日本人は「そんなこと(先制攻撃)をしない」と考えるでしょう。

けれど、相手がどう考えているかを真剣に考えている人は多くありません。

「もしかしたら、日本は(先制攻撃)するかもしれない」と考えるのが危機管理です。

そのためには防衛体制を強固にする必要があります。

なぜなら、日本は中国を侵略した歴史がありますから。

やられたことを忘れない民族なんです。漢民族(自称)は。

同じ儒教国である両班(自称)も同じく忘れません。

これら二つの国の民族の人たちは、日本人が信じられないのです。

あの原子爆弾を落とした国と軍事同盟を結んでいることが不可解なのです。

平和憲法を強制した米国は、子飼いの日本の武力を有効に使えないジレンマになっています。

日本が隣国の韓国とモメているのは、主人が飼い犬二頭を競わせているだけのことですが、させられている身には理不尽が募ります。

もはやそうした状況ではないのに、米国は分断しています。

それこそが、旧ソ系の策略です。#嘘

日本人なら誰でも原爆を落とした国がどこか知っていますが、小泉悠准教授(※)曰く「ロシア人は真剣に日本人は騙されているから知らないんだと思っている」そうです。
※東京大学先端科学技術研究センター准教授(2023年7月現在)

ただ、日本の先制攻撃が韓国を動揺させ、韓国が中国側につく可能性も否定できません。#jokeではなく

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日本としては、対話を続けながら抑止力を増強するしか方法はありません。

なにしろ中国には易姓革命という思想がありますから。

「統治できない愚者の国は革命で滅ぼしてよい」のです。

これに対比しているのが「中華民族の偉大な復興」です。

「復興」するということは、今は「復興」できていない訳です。

「偉大」ではないのですから、今は「ちっちゃい」です。この「ちっちゃい」ことが中国人は許せません。

「中華民族」というものはありません。汎スラヴ主義と同じ世界観による特殊な思想です。

ソ連は少なくとも共産主義の名の元に平等でした。

けれど、多くのウクライナ人が極東に移住させられ、日本人がロシア料理だと思うほとんどがウクライナ料理という結果になりました。

そして今では、少数民族をウクライナ侵略に利用しています。

特殊な思想は、いわば錆びた壁に塗るペンキです。いずれ剥(は)げ落ちます。

ただ、魂が錆びた人は人間性を失います。

「だが、本当に悲惨なのは……魂を壊された者だ。壊された魂に義肢はつかない」

『セント・オブ・ウーマン/夢の香り』アル・パチーノ


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