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HSPの妻との生活で気をつけていること

僕の妻はHSPです。
僕はHSPとは正反対の極地に立つ人間です。

なので僕は妻の世界観がわからないし、妻も僕の世界観はわからないでしょう。
正反対の二人です。

そんな真逆夫婦だから、僕らは毎日お互いの行動原理が分からずにわだかまりを覚え、相手が発言する度にザラっとした感情が芽生え、日常的に怒号が飛び交い、猫はそんな二人を横目に昼寝をしている。

それが僕ら夫婦の日常。

、、、なんてことはまるでない。

実際のところは、僕たちは比較的仲良く過ごせているんじゃないかな?と思います。
時には喧嘩をすることもあるけど、「もう耐えられない、君とは離婚だ!」「あなたなんてこっちから願い下げよ!」なんてことは幸いにも起こっていません。

何から何まで真逆な二人が、なぜ揉め事少なく過ごせているのか?
相手がHSPであるか否かに関わらず、夫婦であれば気をつけていることはたくさんあると思いますが、特に「HSPの妻だから」気をつけている事を書いておこうかなと思います。

HSPのパートナーを持つ鈍感さんにぜひ読んでほしい。
今日はそんなお話。

⒈朝はできるだけ起こさない

妻は寝るのが趣味と言っても過言ではありません。
いかに快適な睡眠を実現するかが毎日の最重要事項です。
疲れを取るのはもちろん、寝ている時はあらゆる刺激から逃れられますしね。

そして、睡眠の中でも起きる時が一番大事です。
妻はできるだけ自分のタイミングで目を覚まし、自分のタイミングでムクっと上体を起こし、しばらくそのままフリーズ。
そして段々と意識が覚醒へと向かってきたところで動き始めたいのです。

そんなわけで休日は何時になってもできるだけ起こさず、僕は一人でゴミ捨てをしたり散歩に行ったりゲームをしたりと言った感じで過ごしています。

逆に無理に起こしてしまうとどうしようもない不快感や不満や悔しさで「ムキー!」となってしまい、布団を被って再び眠りに落ちてしまいます。
そうなると1日がダメになってしまうので、朝は放置するようにしています。

2.朝はニュースを見ない

皆さんは平日の朝、朝の準備をしながら何をしているのでしょう?
朝のニュースをテレビで見ながら準備をする人もいるんじゃないでしょうか?

でも、妻の場合はそれNGなんです。
何故なら、テレビは悲しいニュースや事件をセンセーショナルに報道するからです。
そして朝から悲しく辛い気持ちになり、涙を流してしまうこともあります。

そんなことしてたら準備が間に合わずに遅刻してしまいますし、何より朝から嫌な気持ちになってしまって仕事どころじゃなくなりますからね。

なので朝は何も見ず、ポツポツとおしゃべりをして猫と一緒にお見送りです(僕は在宅勤務)。

3.予定は最低1週間前には決めておく

妻は急に予定が入ることを好みません。
急に予定が入ったりすると混乱してしまい、かと言って断るに断れない性格なので、頑張ってその予定をこなそうとします。

「今日は1日家に居るんだ!」と決めたら1日家に居たいのです。

なのでお出かけの予定はできるだけ早めに、最低1週間前には決めるようにしています。
「今日○○に行こう!」とかいうのは近所のレストランくらいが限界です。

そしてその予定も、できれば土曜日の日中に入れます。
日曜日だとお出かけで受けた刺激から回復できないまま月曜日を迎えることになるので、結構しんどいです。

4.予定を詰め込まない

3.とも関連しますが、妻は予定が1週間前に決まっていたとしても、その予定が1日中パンパンに詰まっていると疲れてしまいます。
夕方くらいには頭が痛くなって予定どころではなくなります。

なので週末の予定は1日に1つ、多くても2つです。
できるだけ午前中に出発して、買い物をするか遊ぶかして、夕方になる前には家に帰ってこれるように計画を立てます。

そうすればお出かけで受けた刺激を夕方以降に回復して、翌日に持ち越さない

もちろん妻はお出かけが嫌いなわけじゃありません
お出かけは心から楽しんでくれますし、誰かとご飯に行くのも浮き足立って出発します。

ただそのあと疲れちゃうってだけです。

5.暴力的な映画は観ない

僕は映画が好きです。
なのでAmazonのプライムビデオで映画を観漁っているのですが、妻の前では暴力的な映画はなるべく観ないようにしています。

僕はホラー映画はあまり好きじゃない(自ら怖い体験をするとか無理無理!)のですが、ヒーローものだったりSFだったりヒューマンドラマだったり色々観ます。
戦争映画も結構観ます。

戦争が好きだからじゃないんですよ。
過去にこんな過酷な状況に立っていた人がいたけど、翻って自分は恵まれているんだなって思って今に感謝できるから観たりします。

でも妻は理由はどうあれ、戦争映画のグロテスクな表現が苦手です。
そういうシーンを観ると「うぅ、、」っとなりますが、話の続きが気になるから最後まで観てしまう。

結局そのシーンが頭から離れず、夜寝てる間に夢に出てきて嫌な目覚め方をします。

だからできるだけ妻の前ではヒューマンドラマ系の映画とか、アニメ映画を観るようにしています。

最近一緒に観たので面白かったのは「幸せなひとりぼっち」。
ちょっと前の映画では「イエスマン」かな。
あとベタですが「シュレック」は改めて観ると意外にも泣けるくらいいい話でした。
ぜひ一度ご覧ください。

需要ないと思うけど映画の話もどっかで書こうかな。。

他人がやられて嫌なことは他人にやらない

さて、結局ここまで書いてきて思うことは、「自分だったらこう思う」っていう思考は案外当てにならないって事です。
例えば誰かが何かで悲しんでいるときに、「私だったらこう考えて、前向きに捉えるよ!」とか励ましてもしょうがないんですよね。

あなたみたいに前向きに捉えられないから悲しんでるんです。
気持ちはありがたいのですが、ちょっとそっとしておいて下さい。

申し訳ないですがそう思っちゃいます。

僕が小さい頃は「自分がやられて嫌なことは他人にもするな」と教えられました。
そうすればみんな仲良くハッピーライフ、手を取り合って仲良く生きていけるようになる!

なんてことはまるでない。

自分がやられて平気なことが他人を傷つけることはある。
逆に自分がやられて嫌なことを、他人は意外と気にしないこともある。

だとすると、正確には「誰かが嫌だと思うことはその人にやっちゃいけない」と言うべきなのでしょうか。
「嫌だと思うこと」は「誰か」ごとに変わるので、自分主観で考えるのでなく他人主観で考えないといけないです。

最初の例で言うと、誰かが何かで悲しんでいるなら「この人が傷つくのも仕方ないな、きっととても辛いんだろうな」っていう所から考え始めた方が対応の仕方としていい方向に行くんじゃないかなあ。

これが正しいかどうかはわかりませんが、1つ間違いないのはその思考法のおかげか僕と妻はそれなりに仲良くやっていけているということです。

なので世の中のHSPのパートナーを持つ鈍感さんは、自分が気にしないことでパートナーが苦しんでいないかな、と考えてほしいなあと思います。
逆にHSPの人はきっと既に考えすぎるくらい鈍感なパートナーの事を考えてくれているのだろうから、感謝しなきゃなあと思うのです。

以上、最後までお読みいただきありがとうございます。

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