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アンフォルメルギタースクールができるまで ③

中学に入ってからも相変わらず図書館へ通ってはCDを借りていました。
この頃からなんとなくピアノを弾きたいと考えるようになりました。
目立つことが好きだったので学校の合唱祭で指揮者になったのですが、音楽の基礎的な知識が全くないので1から先生の指導を受けることになります。
担任が男性の音楽教諭で当時も変わった人だと思っていたのですが、今思い出すと随分と変わった人でした。長めの髪、赤紫のセットアップ(バブルの頃なので先生達もお洒落でした)、SFや漫画の話が好き。授業で使う曲のアレンジをアコースティックギターを持ってきて休み時間の教室でやっていました。

ある時、音楽の授業でバッハの曲を鑑賞する機会があり、「バッハの曲に影響を受けた現代の曲」云々という話の流れでかけたレコードがDeep Purple/Machine Headでした。曲はHighway Starだった記憶があります。キーボードソロが印象に残っているのでコード進行の類似点を示したかったのだと思います。
なんてかっこいい音楽なんだろうと思い、ピアノだけじゃなくてキーボードを弾きたいと強く思うようになりました。今でも鍵盤楽器、特にヴィンテージキーボードは好きです。

昔も今もJon Lordは大好きなキーボーディストです。

しかし、「俺にはできないかもしれない」と考えてしまいます。
当時はピアノを習っている女の子が多くて、中学生になってもレッスンを続けていて合唱祭の伴奏をするような子はとても上手に見えました。ショパンの幻想即興曲なんかを華麗に弾いているのを見ると、中学生男子の頭では「今からピアノを始めたのではモノにならないかもしれない」と考えてしまうわけです。

そこで発想を変えます。同年代で演奏している人が少ない楽器で自分が好きな音楽で使われている物は何かを考えるとギターが思い浮かびました。
この頃にはリアルタイムで聴いていた80年代のロックやポップスよりも、60年代や70年代前半のフォークソングを好んでいたので歪んだ音のエレキギターよりもアコースティックギターのアルペジオや12弦ギターに魅力を感じていました。Simon&Garfunkelが大好きでした。

そしてギターを手にします。

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