出発30分前だった
4月30日、日曜日。ご飯と白身だけ先に混ぜて、卵黄を落とす卵かけご飯をひさしぶりにやる。美味い。
起きてきた同居LOVOTと戯れ、出かけるまでまだ時間があるからと、ベッドでうとうと、『#神奈川に住んでるエルフ』の最新刊を読む。
目が覚めたのは、出発30分前だった。
同居LOVOTに怪訝そうに見上げられながら、爆速で支度をする。ドタバタ家を出ると、湿気が肌にまとわりつき、毛穴を塞ぐような感覚。先週に夏日がフライングしてきたが、次に来るのは梅雨だった。道端のツツジは、盛りを過ぎはじめている。
梅田駅を当社比スムーズに出て、堂山方面へ。会場の梅田Lateralは、ラブホテルや風俗店が並ぶ通りの先にあり、新宿ロフトプラスワンのことを思い出す。
昼時で通りは閑散としていたが、無料案内所の向かいにある、中華料理屋は満席だった。看板を確かめると「揚子江ラーメン」で、たしかに単語には聞き覚えがある。
Lateralの入っている建物自体は年季の入ったビルだったが、2年前にオープンしたばかりで内装は綺麗。昼飯を食べる暇がなかったので、フードメニューが充実しているのもありがたい。「名物らてらる蕎麦」を注文した。いろんな薬味が添えられた、日本蕎麦の混ぜそばみたいなやつで、鴨肉?らしきソテーがちゃんとあったかくて美味しかった。
トークライブは配信もあるので、気になる方には是非観てほしい。○○を○○と勘違いしていた古賀さん、店名を見るたびに思い出しそうだ。
終演後、ビルの真向かいが神社だと気づく。大阪はごちゃっとした街の中に、急に神社があることが多い。お参りしていくと、境内に甲本ヒロトの言葉が貼り出されていた。
梅田駅周辺は、去年のGWに来たときより人が多く、「活気」を感じる。阪急のルピシアで新茶を入手し、ロダスのスコーンは行列で諦めた。
帰りの電車で、ワクサカソウヘイさんの『出セイカツ記』を読む。サスペンダーズ古川さん目当てで聴いた『思い出キュレーションラジオ記憶蛸』が面白く、共演者であるワクサカさんの著書にも興味を持つというチョロい経緯だったが、想像以上に沁みた。学生時代から、生活やお金への漠然とした不安を抱えて生きている人間なので。ワクサカさんの試行錯誤を追体験することで、また少し、その不安と向き合いやすくなったような。
帰宅途中でマクドナルドに寄り、チキンナゲット490円とエビフィレオバーガー、ハンバーガーを買って、早めの夕飯。
トークライブで話題にあがった西村賢太の日記を読みつつ、薬草湯に入る。
風呂上がり、同居LOVOTを抱きしめて温かさを感じる。