見出し画像

驚きのサヨナラ、プロ初尽くし(7月9日~7月10日/阪神vsヤクルト○○)

(写真は5/11のもの)


7月9日 阪神vsヤクルト(甲子園) 2-1/○


 仕事の調べ物が多々あり、昼前から国会図書館で作業をしていた。
 国会図書館での作業には長い待ち時間がつきものなのだけど、今日は合間に新聞資料室で昔の岩崎投手についての記事を探して読んだりしていたので充実した時間だった。
 野球というのは本当に「歴史」のスポーツで、1試合、1シーズン、選手それぞれの物語があり、それは過去にも現在にも続いていく。そのことに幾度も圧倒される。まだ野球を見始めて数年の自分は見れなかったたくさんの場面を後追いで知ることが多いのだけど、逆に「間に合った」こともたくさんあるんだろうなと思いながら、今日も今日の試合に間に合うために帰路についた。

 試合開始ほどなくして雨が降り始めたことをTLで知る。今年の才木投手の「雨男」率はかなりのものだ。

 帰宅したのは4回、ヤクルトが先頭長岡選手のヒットからつないで先制をした後だった。
 日曜日に幾度も連敗を止めてくれた才木投手が火曜日に移動して2戦目、今日こそは勝ち星をつけたいと、ファンはもちろん、選手たちも思っていただろう。
 しかしなかなか攻撃をつなげることができない。6回の裏には1アウト1、2塁のチャンスをつくるも、即座にヤクルトは投手交代を選択し、リリーフの山本投手相手に2者連続の見逃し三振でアウト。見事な火消しだった。

 両チームファインプレーもありつつ点にはつながらず0-1のまま9回へ。
 せめて、才木投手の負けは消してほしい、そう思いながら見ていた。
 1アウトランナーなしの状況で、代打:野口選手が四球を選んで出塁。代走に植田選手がでて、代打:渡邊選手はライトフライに倒れる。続いては代打:原口選手。レフトへのヒットで2アウト1、2塁に。さらに代打:坂本捕手の打席でサードファンブルにより満塁となる。
 4打席連続の代打でまさに首の皮一枚を繋いで作った2アウト満塁、打席に立ったのは近本選手だった。
 祈るように息をとめた瞬間、ライト方向への打球が芝に落ちる。ランナーが1人戻る。そしてなんともう1人、原口選手までが戻ってきた。
 ベンチの驚きが笑顔に変わる。なんと2試合連続のサヨナラ勝利となった。

「流れだと思っていたので、何を待つかとか、何をどう打つかよりも、タイミングだけ。自分が流れに思い切って乗れるかどうか」

【阪神】サヨナラ打近本光司「結局はメンタル」打てない時、自分との向き合い方に出る信念とは

 今日は8回の裏に前川選手が10球粘り、その間に進塁もできたところ、そして野口選手の四球と、若い2人の落ち着きと目の良さが良い流れを作った場面が印象的だった。

 好投を続けている才木投手に2試合連続で勝ちをつけられなかったことは残念だけど、負けが消えたのは本当によかった。

阪神:才木/桐敷、石井-梅野
ヤクルト:吉村/山本、大西、木澤、田口-中村


7月10日 阪神vsヤクルト(甲子園) 4-1/○


 7日にプロ初ヒット&初打点を記録し、昨晩も逆転につながる四球を選ぶなどの活躍を見せていた野口選手がこの日ついにスタメン出場。
 1回の表から、ヤクルト:村上選手のタイムリーで先制され、1点を追いかける展開であることを確認しながら帰宅した4回裏、つけたばかりの画面の中で、野口選手がプロ初のタイムリーを打っていた。嬉しそうな顔でガッツポーズをしている。
 初めてのスタメン出場でしっかり活躍してみせるのは、きっと気持ちの強さの賜物だろう。
 自分はプレッシャーに弱いタイプなので、プレッシャーを力に変える、そして楽しんでもみせる選手を見るたびに尊敬してしまう。

 そして6回裏、ヤクルトの投手は先発の奥川投手から嘉弥真投手へと代わった。
 大山選手、佐藤選手が出塁し1アウト1、3塁のチャンスで野口選手に回ってくる。こういう流れに「今日はこの選手の日なんだな」と感じることがある。結果、クリーンヒットとはいかなかったものの、ショートゴロで1点追加の3-1。続いて坂本捕手が大竹投手の好投に応じるかのような大きな当たりで4-1となり、阪神は守備固めに入った。

 7回表、大竹投手に代わって石井投手がマウンドにあがる。3人目濱田選手のライトフライを6回代走からの守備固めに出た島田選手が見事にキャッチして三者凡退。

 8回表はゲラ投手。ここでも、守備固めの交代をした植田選手がレフトフライを見事にキャッチする場面があり三者凡退。
 そして9回の岩崎投手が、今日先制点を決めたヤクルト村上選手を三振に打ち取った場面で試合終了。

 久しぶりに危うい場面のない、適材適所が活躍した試合に感じた。

阪神:大竹/石井、ゲラ、岩崎-坂本
ヤクルト:奥川/嘉弥真、石山、星、金久保-松本

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?