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苦戦、風穴(6月11日〜13日/オリックスvs阪神●●○)

(写真は5/31マリンスタジアムでのもの)


6月11日 オリックスvs阪神(京セラドーム) 4-0/●


交流戦の5カード目初戦、阪神の先発は村上頌樹投手、オリックスの先発は曽谷投手で試合が始まる。

阪神は2回表・4回表に渡邊選手が連続してヒットを放つも得点にはつながらず。
4回までは両者0を並んでいく試合展開の中、奪三振を重ねていく曽谷投手にだんだんと圧倒されていくような気がした。
5回裏、2アウト3塁の状況で、頓宮選手の初球打ちに先制され、続く6回の裏にも点を追加され2-0。

援護のない中でも、村上投手は大きく乱れることなく、丁寧なピッチングを重ねていく。

先にマウンドを降りたのは曽谷投手だった。6回を投げ終わったところでちょうど100球。投球内容が落ちてきたという印象もなかったけれど、まだ23歳の若手というのもあって無理はさせない方針なのかなと思う。
今日の打線は曽谷投手に苦心していたので、継投でまた間合いが変わるかもしれない。そう思ったのも束の間、7回・8回と三者凡退。
そして8回の裏、オリックスの打線がつながり2打席連続タイムリーでダメ押しの2点を追加され4-0。
そのまま完封負けとなった。

完投し、ベンチへ引き上げていく村上投手の表情に胸が痛む。
いつも好投しているのに、4月30日に今季初完投をした日以来、勝ちがついていないのはなんでなんだとやりきれない気持ちになる。

5月14日の中日戦、あの日の長い8回にまだいるような気がしてしまうので、早く新しい勝ち星を手に入れて自信を取り戻して欲しい。

オリックスは今年、怪我による離脱者が(特に投手に)多いというニュースを見ていたのだけれど、そんな中でもこんなすばらしい継投をするのだから選手層が厚いのだなと思った。

阪神:村上-梅野
オリックス:曽谷/山田、古田島、本田-若月



6月12日 オリックスvs阪神(京セラドーム) 4-0/●


打線の調子が悪い時というのは、1点が何倍もの重さに感じられてしまうものなんだなと思った。

4回裏、大竹投手は先頭打者に出塁を許すも、ランナーの圧に耐えつつ慎重に投げ進めていたが、1失点が綻びとなったのか直後の四球で満塁、さらに2失点してしまい3-0。
まだ序盤の1失点だったはずなのに、見る間に傷口が広がっていく様子に、見ている方も、瞬間的に昨夜の負けを思い出してしまった気がする。

野手陣は序盤から粘る場面が続いた。特に3回の坂本捕手の16球、8回の前川選手の10球は印象に残った。(その他にも7球以上粘った打席が5つはあった)
ただ、それだけ粘っていたら綻びがでてもおかしくなさそうなものなのに、付け入る隙なく抑えられてしまったことで、さらに息苦しくなっていく。

7回表、リプレー検証で判定が覆ったところからチャンスをつなぎ、満塁で打席が回ってきたのは佐藤輝明選手だった。しかし空振り三振に打ちとられてしまう。そして9回の表。2アウト1、2塁というチャンスで再び打順は佐藤輝明選手に。
やはりこの打線が息を吹き返すためには、佐藤輝明選手の復調しかないのではないかと思った。

最後の打席は1球目から振っていき、良いあたりだったけれどアウトになってしまった。
でもきっと一発がでたら復調するのじゃないかと思って見ている。

「今しんどいかもしれないですけど、それを楽しんで、それが面白いと思って僕はやってるんで。同じような視点で俯瞰して、これがどういう風につながってくるんだろうっていうのを見ながら、楽しんでもらいたいなと思います」

阪神・近本「もうちょっと落ち着いていきましょうよ」大山、青柳、ゲラ不在の状況を不安視する周囲の声に反応

近本選手のこの言葉を胸に、明日を楽しみにしたいと思います。

阪神:大竹/西純(2)-坂本
オリックス:エスピノーザ/富山、本田、マチャド-若月



6月13日 オリックスvs阪神(京セラドーム) 0-5/○


悔しい完封負けが2日連続した3戦目、ここしばらく大枠は固定されていた打線の入れ替えがあり、1塁は原口選手、そして先日昇格した豊田選手が左翼で今季初のスタメン起用となった。

そして、不調な時にまとわりつくどこか深刻な空気というのは、こういうきっかけで破られるのかと思った試合だった。

4回表、先頭、6月6日以来にスタメン起用となった原口選手が四球で出塁。
そして3番手、2回表にプロ初ヒットを記録していた豊田選手がフェンス直撃のツーベースヒットを放ち1アウト2、3塁の大チャンスに。フェンスの上部に当たったので、もしかしていきなりプロ初HR!? と思うような良い当たりだった。
続く梅野捕手の内野にバウンドした打球の隙に原口選手がホームイン。
映像ではよくわからなかったけれど、リプレー検証後もセーフ判定は覆らず、0-1に。
続く木浪選手のライト方向へのタイムリーツーベースで0-2、森下選手のレフト方向へのタイムリーで0-4。

そして7回表、原口選手のホームラン(今季2号)も飛び出し0-5。
先発の西投手は終始余裕を感じさせる表情で9回114球を投げ切って完封、阪神タイガースは節目の今季30勝を記録した。

長らく打線が苦しんでいる中、ベテランの西投手が守り、原口選手が風穴をあけ、やっとチャンスが巡ってきた豊田選手の思い切ったプレーで空気が入れ替わったような一戦だった。

今日はなんと言っても、プロ初ヒットの豊田選手の活躍が印象に残った。

止まりかけていた野球人生を、プロ初安打で動かした。「ほっとしています。プロ野球、始まったなって感じです」。試合後の第一声に実感を込めた。

https://www.nikkansports.com/baseball/news/202406130001690.html

豊田選手は、中日の小笠原投手と高校時代の同級生とのこと。まだプロになってから球場で会ったことがないという2人が対戦するのをいつか見たいなと思いました。

阪神:西勇-梅野
オリックス:田嶋/吉田、才木、鈴木-若月、福永

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