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シーズン開幕(3月29日〜31日:巨人vs阪神/東京ドーム)



3月29日(開幕戦) 巨人vs阪神 4-0/●(現地)

オフシーズンは長かったけれど、いざこの日を迎えるとあっという間だったような気もする。
自分にとってはこれが現地で見る初めての開幕戦だ。
開場時間(試合開始の2時間前)にはすでに、文字通りの老若男女でドーム入り口が埋め尽くされていて圧巻だった。

開幕セレモニーではコーチ陣と1軍登録選手全員の個別呼び込みがあった。
1人ひとりの顔がスクリーンに大写しになるたびに、見てきた分だけの思い出やインタビューなどのエピソードが蘇り、好きなチームができるとはこういうことなんだなと思ったりした。

試合でもそうだった。
前日に読んだ青柳選手のインタビューがとても良くて、だからこそこの日に勝ちたいと思っているだろうことも想像がつくし、初めての開幕マスクに選ばれた坂本選手にしてもそう。
選手のことを知れば知るほど、一つひとつの打席の見え方も変わってくる。
それはきっと、相手チームのファンもそうなのだと思うし、つまりは解像度の高い方に思い入れているだけではあるんだけど、私は今後もこのチームのドラマを追いかけるんだろうなと改めて思った開幕でした。

「去年はうれしかったですけど、悔しかったです。去年の頌樹(村上)の活躍はうれしかった。でも、同じ先発なので悔しい部分もありました。できたら僕は成績でも示したかった。僕が開いている自主トレなので、僕は自分が常に一番でいたかったというのはあります。もう今年は、同じライバルとしていけるかなと思うので、もちろん、頌樹よりも岡留よりも良い成績を出したいです。『自分はまだまだだな』と後輩たちが思えるような先輩でありたい」

https://www.nikkansports.com/baseball/news/202403270001549.html

こう言える青柳投手の負けん気を応援したいと思います。

試合展開は、4回裏の坂本選手、大城選手に粘られ、5回表には青柳さんの打席もあり、という流れで青柳さんにストレスのかかった状態で5回の裏のボークによってリズムが崩れたという印象。それと巨人の継投がうまくいってつけ入る隙がなかった気がする。良かったところは、中野選手がマルチ安打で好調さを見せてくれたこと。
(先発:戸郷vs青柳/島本、漆原、加治屋)

6回に登板した島本浩也投手


3月30日 巨人vs阪神 5-0/●(現地)

今日は初めてビジター1塁側の内野席で観戦した。
最初は1日目と3日目のチケットしか取れていなくて諦めかけていたところに、たまたま戻りで取れたのが1塁側だっただけなのだけど、ベンチも見れるからいいかな、とむしろ楽しみにしていた。
けれど実際、相手チームのファンが多い席というのは相手チームが得点した時に喜ぶ人に囲まれた席な訳で(当然ですが)今日みたいな展開だと、すごく辛いな、と思いました。何より2日連続完封なのが辛い。

これは応援が足りないのかも知れない……と思い、帰りに今まで持っていなかった応援バットを購入した。気休めにすぎないとしても、何かを好きになるというのは総じて、目に見えない何かに祈る気持ちと隣り合わせにあるものなのだろう。

試合展開は昨日と似ているような気がした。
立ち上がりの大竹さんはとても良かった印象なのだけど、4回裏、門脇選手が出塁した後、梶谷選手の打席で幾度かの牽制を繰り返したあたりで少し流れが変わったような気がする。6回の2打席連続HRは居た堪れなかった。
良かったところは、全体的に疲れを感じるリリーフ陣の中で、桐敷投手の調子は良さそうだったこと。それと今後は先発だろうけど、今日中継ぎ登板した門別投手も良さそうだったこと。
(先発:グリフィンvs大竹/桐敷、石井、門別)

ベンチの様子


3月31日 巨人vs阪神 0-5/○(現地)

いつも通り開場と同時に入って主に投手陣の練習を見る。
練習が終わったところで、ビールを買いに行き、飲みながら試合開始を待つこの感じが懐かしい。

今日の先発、才木投手は気合い十分、強気なピッチングを見せていたと思う。
ただ、4回裏に満塁のピンチがあった直後の5回表に打席もあったので、ふと昨日一昨日の流れを思い出して不安になったりもした。しかし6回裏も大山選手の好捕球もあり無失点で切り抜けた。
試合後のインタビューによると、才木投手は3回裏の打席の際に親指の付け根を痛めていたとのこと。
そのような状態で0に抑える才木投手の勝負強さは、昨年数々のターニングポイントとなる試合で先発を勤めてきたからこそのものでもあるのかな、と思う。

そして0-0のまま8回。
代打原口で空気が変わり、続けざまに代打小野寺が告げられた。先日新しい応援歌ができたばかりの小野寺選手の打席に、客席の意識がギュッと一つに集まったような気がする。
そんな思いに応えるかのようなヒットで小野寺選手が出塁、代走はこちらも今季から応援歌ができた小幡選手。
さらに近本選手のヒットで1、2塁となったところで、ついに地鳴りのようなチャンステーマが流れる。
そしてついに、ファンの祈りやら願掛けやら声援やらを一身に背負った森下選手の3ランホームランで、今シーズン初の得点が入った。
3塁側応援席の老若男女の表情が一斉に綻ぶ。

余韻も冷めやらぬまま9回の表。
代打ノイジーが告げられた時は、小幡選手まで打席が回って新しい応援歌が聞けたらいいななんて思っていた。
しかしノイジー選手の二塁打からの代走、梅野選手の送りバント、からの代打糸原選手のゴロで追加点。
場内が湧き上がったまま、小幡選手の初球打ちHRで0-5となった。

そして9回、岩崎選手は3者フライでアウトをとり危なげなく試合を締め括った。
9回が岩崎選手であることは予想がついていたので、セーブがつく点差で、という思いもちらっと頭をよぎりはしたものの、シーズン初登板はできるだけ追い風の中の方が(見ている方も)気が楽なので、0-5の9回で本当に良かった。

試合を締め括った後、ハイタッチへと向かうバッテリー

昨日一昨日と、1点を取るということの難しさを感じる試合だったけれど、この日はついに滞っていたものが流れたような、気持ちの良い初勝利だったと思います。
(先発:高橋礼vs才木/桐敷、ゲラ、岩崎)


「そうですね。あいつがスタメンで出て、自分もスタメンで出て打ったら最高だと思うんですけど。あいつもなかなかレギュラー争いしていく中で打席も少ない中で、同級生2人で出せたっていうのはよかったかなと思います」

https://hochi.news/articles/20240331-OHT1T51279.html?page=1

今日のヒーローとなった森下選手の一問一答らしくて良かった


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