祈り、ライバル、悔しい離脱(7月15日〜17日/巨人vs阪神○●●)
7月15日 巨人vs阪神(東京ドーム) 0-2/○(現地)
友人と一緒に観戦した日。
12時からの試合前練習を見た後、一度外に出て友人と落ち合い再入場。東京ドームは入り口が多く、再入場しやすいのも便利だな〜と思う。
4回表、近本選手がヒットで出塁をした。1番が先頭で出塁するのは、少し久しぶりのことで、何かが起こりそうな雰囲気に思わず客席も盛り上がる。今日も引き続き4番を任された佐藤輝明選手が四球を選んでの2アウト3塁。自分の視界の延長線上に3塁に立つ近本選手と打席に入る大山選手が見えた。
3球目、打球がいいところに落ちたのは外野の歓声でわかった。私はホームインする近本選手と、続いて現れた佐藤輝明選手の背中を見ていた。気づけば人々が満面の笑みでハイタッチをしている。
今日の先発、ビーズリー投手は、昨シーズンから続く巨人戦の無失点記録を5試合に伸ばし、7回で降板をした。
7回は石井投手で2アウト、桐敷投手で1アウト、8回は桐敷投手が続投、9回はゲラ投手が抑えて試合終了。
試合後は飲みに行ってあれこれと近況を話す。
その時「現地観戦の勝利数は数えているのか」と聞かれて「数えてない」と答えた場面があった。もちろん、観戦記録を見て数えればわかることではあるのだけど数えてはいなくて、これはたぶん、自分の勝ち運とかそういうことを考えたくないからなんだと思う。
ただ見ているだけの自分の運など関係ないことはわかっているのに、晴れますようにから勝ちますようにまで、至る所でつい祈ってしまう。
ちなみにこの日は試合後にOB戦もあった。
自分はこの数年で野球を身始めたのでOBの人たちの現役時代はほぼ知らない(ぎりぎり糸井さんのでてる試合は配信でみたことがあるくらい)。
でもいつか、今みている選手たちがOBとなってこんなふうに再会するところが見れたりするんだろうか。
今更言っても仕方のないことだけど、せめてあと10年ほどはやく野球を好きになりたかったなと思う。それが叶わないので、せねて一年を濃くしようとこんなふうに備忘録を書いているわけだけど。
阪神:ビーズリー/石井(0.5)、桐敷(1.5)、ゲラ-梅野
巨人:赤星/中川、泉、船迫、ケラー-岸田
7月16日 巨人vs阪神(東京ドーム) 2-1/●
今日の先発、才木浩人投手と山崎伊織投手は同じ兵庫県出身で同学年ということはこの日の解説で知った。共通点はそれだけでなく、2人ともトミー・ジョン手術を乗り越えて現在はエースと呼ばれる活躍をしているというところも重なる。
例によって仕事場を出て試合の様子を確認すると、1回裏、先頭の丸選手が出塁していた。昨日、友人と観戦しているときも丸選手が一番怖いという話をしていたくらい、私は丸選手の打席がこわい。続く吉川選手に8球粘られた末に四球、岡本選手と大城選手がそれぞれタイムリーで1点ずつ、さらに7番:岡田選手には10球粘られ、なんとこの回38球を要して2失点という立ち上がりになった。
この時点では映像を見れていなかったのだけど、才木投手の姿は昨日の試合前練習でも見ている。そんなに大きく調子を崩しているとは考えられないため、打線が援護するしかない試合だと思いながら帰宅した。
2回表、小幡選手のタイムリーで1点を返すも、そこからは両者ヒットは出るも得点にはつながらない展開が続く。
5回表には2アウト1、2塁のチャンスを作るも、野口選手が牽制アウトで得点にならず。
6回表から8回表まで、すべてヒットはでるものの得点にはつながらない一方で、裏を守る才木投手は尻上がりに調子をあげていく。気持ちが強い。その強さに応えたいなと思った。
それでも、110球を超えてなお送り出すとは思っていなかった。
8回の裏にも才木投手がマウンドにあがり、0点に抑えるのを見る。頼もしいと同時に、エースに何試合も連続して勝ちをつけられていないことに切なくなるような試合だった。
9回表、巨人は大勢投手。まったく打てる気のしない投球で三者三振で試合終了。
印象に残ったのは、確か7回の表、才木投手の打席で、打球がセンターフライに打ち取られて戻る場面。マウンドの近くを通った才木投手が山崎投手と顔を見合わせて、2人ともが少し笑ったような気がした。
山崎投手はヒーローインタビューで、「(才木投手と)投げ合うことができて嬉しい」と話していて、この2人の今後を楽しみにしたいなとも思う試合だった。
阪神:才木-梅野
巨人:山崎伊/バルドナード、大勢-岸田
7月17日 巨人vs阪神(東京ドーム) 4-3/●
阪神はスタメンを大幅に入れ替えての巨人戦3日目。
今シーズンは時折、こういった大幅な打線変更があるけれど、今日の場合は少ない出番で着実に結果を残している選手を起用しているように思えた。
2回表、佐藤輝明選手の2塁打から大山選手、小幡選手のタイムリーで2点先制。
3回裏、4回裏に1点ずつ返されての5回表。
小幡選手が選んだ四球からつないで1アウト1、2塁の場面、小幡選手が走塁アウトになった後、渡邊選手のタイムリーで1点勝ち越し2-3となった。
そして5回裏、守備変更で熊谷選手がショートに入る。
この時点で小幡選手に何かあったのだろうか、と思う。思えば先ほどのホームインでアウトになった場面も小幡選手の足だったら間に合うだろうと思えた。
そして試合後の監督の談話で、肉離れであったと明かされた。
小幡選手の、特に今月に入ってからの活躍は見ていて嬉しかったのでとても残念だ。できるだけ軽傷で、早く戻って来てくれるといいなと思う。
金曜日からの広島戦には木浪選手が昇格するとの話も出ているけれど、木浪選手も実践復帰したばかりというタイミングなので無理をしてほしくないし…などといろいろ考えて少し落ち込んでしまった。
今日特に印象に残ったのは7回の裏、巨人:吉川選手のフライを、ショートに入っていた熊谷選手がエキサイトシートに突っ込まんばかりの勢いでしっかり捕球した場面だった。
それから再昇格後初登板の岡留投手、それから加治屋投手の好投も光った。
そして1点ビハインドで迎えた9回の表、大勢投手から1点を取ることはできなかったけれども、前川選手のヒットには夢があった。
試合後の監督コメントでは、なんども「チグハグ」という言葉が使われたそうなのだけど、この噛み合わなさは、少なくとも6月末の神宮から続いていると思う。
オールスターを挟んで、いろいろ整理されるといいけれども。
阪神:大竹/岡留、富田、加治屋-坂本
巨人:井上/船迫、泉、ケラー、バルドナード、大勢-岸田
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